COMIC
この間の土曜日は「調布市文化会館たづくり」で開催されていた『マンガ家・つげ義春と調布』展に行ってきました。 東京暮らしも長いですが調布に足を踏み入れたのはこれが初めて。新宿から京王線に乗って京王調布駅で下車しましたが、そもそも京王線に乗るの…
Photo by Boris Bučko on Unsplash 2022年まとめとして今回は「今年面白かったコミック」を紹介していきたいと思います。オレは週刊漫画を読まないので、今流行りの作品とかは全く疎いのですが、アレとかコレとかの話題作は一応入ってるかな?あとアメコミや…
武蔵野/斎藤潤一郎 武蔵野 (torch comics) 作者:斎藤 潤一郎 リイド社 Amazon 『死都調布』『死都調布 南米紀行』『死都調布 ミステリーアメリカ』と、カラカラに乾ききった無情の世界をアバンギャルドに描き続けてきた斎藤潤一郎の新作はなんと「武蔵野紀…
プロビデンス Act1 / アラン・ムーア (著)、ジェイセン・バロウズ (イラスト)、柳下毅一郎 (訳) 1919年、新聞記者ロバート・ブラックは自殺で友人を亡くしたショックを癒やすため、読んだ人を狂わせるという幻の奇書を求めてニューイングランドの地に旅立つ…
バットマン:ゴッサムに到る運命 / マイク・ミニョーラ (著)、リチャード・ペイス (著)、トロイ・ニクシー (イラスト)、森瀬 繚 (訳) 時は1928年。世界各地を放浪していたブルース・ウェインは、行方不明になったゴッサム大学の遠征隊を捜索するため、南極の…
いがらしみきお作品を4作読んだ いがらしみきおの漫画は、ある時期のオレにとって聖典に近いものだった。それは誰もが知る大ヒット作『ぼのぼの』では決してなく、『ネ暗トピア』に代表される初期の、ルサンチマンとニヒリズムが全てを覆い尽くす暗黒の4コマ…
雨と君と(4) /二階堂 幸 雨と君と(4) (ヤングマガジンコミックス) 作者:二階堂幸 講談社 Amazon 雨の日に拾ったタヌキとどことなく気だるげな女子との心安らぐ日々。二階堂幸の『雨と君と』は凡百の動物漫画と一線を画す、静謐と孤独とが世界を覆う物語…
大難産/山野 一 鬼畜漫画家・山野一が双子を授かって子育てに奮闘する様子を描いたコミック『そせじ』(そせじ=双生児の意味だろう)は山野一の漫画家人生を刷新する名著だったと思う。『そせじ』は電子出版のみで現在4巻まで描かれている。 この『大難産…
バットマン:ゴースト・ストーリーズ/ジェームズ・タイノンIV (著)、ギレム・マーク (イラスト) ゴッサムシティ全体を巻き込んだ大戦争“ジョーカー・ウォー"を経て、バットマンは多大な犠牲を払い、街は大きく様変わりした。 急速な変化を続けるゴッサムに…
アイアムアヒーロー 完全版(22) / 花沢健吾 アイアムアヒーロー 完全版 22巻 作者:花沢健吾 プロテカ Amazon なんと、あの『アイアムアヒーロー』の、【真の完結編】が存在したとは知らなかった。この『アイアムアヒーロー 完全版』は電子書籍版としてカラ…
ゴールデンカムイ(31)/野田サトル ゴールデンカムイ 31 (ヤングジャンプコミックス) 作者:野田 サトル 集英社 Amazon 明治末期の北海道と樺太を舞台に、「アイヌ民族の隠した大量の黄金の謎」を巡って巻き起こる血で血を洗う抗争の行方を描く”闇鍋ウェスタ…
ワイン知らず、マンガ知らず/エティエンヌ・ダヴォドー (著)、大西愛子 (訳)、京藤好男 (監修) フランス北西部のロワール地方。ワイン造りに興味を持った漫画家のエティエンヌ・ダヴォドーは、ワイン生産者のリシャール・ルロワに、一年間の密着取材を依頼…
長距離漫画家の孤独 / エイドリアン・トミネ(作)、長澤あかね(訳) 洗練されたグラフィック・ノヴェルと「ニューヨーカー」誌のカバーで知られ、代表作『サマーブロンド』『キリング・アンド・ダイング』が映画化(ジャック・オディアール監督『パリ13区』4…
ゴールデンカムイ(30)/野田サトル ゴールデンカムイ 30 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) 作者:野田サトル 集英社 Amazon 『ゴールデンカムイ』もいよいよラストスパート、艦砲射撃が杉元らを襲い、鶴見将校率いる第七師団は死の咢となって迫りくる。全て…
古代戦士ハニワット(1)~(8)/武富健治 長野県長野善光寺市に、なんの前触れもなく突如現れた巨大土偶。街を破壊し、阻もうとする人間を排除しながら漸進する土偶を阻止できるのは、そうハニワットしかいない!『鈴木先生』の武富健治が渾身の筆致で描き出す…
小犬のこいぬ(3)/うかうか 小犬のこいぬ3 作者:うかうか イースト・プレス Amazon こいぬを描かせたら今現在限定宇宙一(当社比)のうかうか氏によるこいぬ漫画『小犬のこいぬ』第3巻である。ちなみに「こいぬ」は漫画に出てくる小犬の名前である。小犬だか…
ゴールデンカムイ(29)/野田 サトル ゴールデンカムイ 29 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) 作者:野田サトル 集英社 Amazon 雑誌連載のほうは華々しく完結を迎えた『ゴールデンカムイ』、単行本の第29巻である。当然だがこちらのほうもいよいよ佳境、最終…
夢のあもくん/諸星大二郎 夢のあもくん 作者:諸星 大二郎 KADOKAWA Amazon 主人公少年あもくんの目を通し(たまにお父さんの目を通し)、日常生活の影に潜む不安や恐怖を描く短編集。7年前に『あもくん』というタイトルの単行本が出ているが、その続編とな…
ベアゲルター(6)/沙村弘明 ベアゲルター(6) (シリウスコミックス) 作者:沙村広明 講談社 Amazon ドイツの世界的製薬会社による巨大なる陰謀は中国の売春街と日本の売春島において凄まじい殺戮の渦を巻き起こしてゆくが、その只中で何れ劣らぬ手練れの女…
バットマン:エゴ /ダーウィン・クック(著)、秋友 克也(訳) ジョーカーの手下のチンピラを追い詰めたバットマン。しかし、その男は自ら命を絶とうとし、衝撃的な理由を明かす。 彼はジョーカーを裏切って金を奪ったが、それが発覚してしまい、ジョーカーに…
バットマン『梟三部作』 バットマン:梟の法廷/スコット・シュナイダー (著), グレッグ・カプロ (イラスト), 高木亮 (翻訳) バットマン:梟の街/スコット・スナイダー (著), グレッグ・カプロ (イラスト), 高木亮 (翻訳) バットマン:梟の夜/スコット・ス…
バットマン:スリー・ジョーカーズ / ジェフ・ジョーンズ (著), ジェイソン・ファボック (イラスト), 秋友 克也 (翻訳) 犯罪者、道化師、コメディアン――バットマンの最凶の宿敵にして、悪夢のような存在であるジョーカーが3人存在する。 この信じがたい事実…
バットマンとジョーカーが熾烈な全面戦争を繰り広げるというDCコミック『バットマン:ジョーカー・ウォー』。その感想は以前拙ブログに書いたが、その「ジョーカー・ウォー」の背後で他にどんな戦いが繰り広げられていたのか?を描いたのがこの『ジョーカー…
バットマン:ジョーカー・ウォー /ジェームズ・タイノンIV (著), ホルヘ・ヒメネス他 (イラスト), 中沢 俊介 (訳) 今まで幾度もゴッサムシティの命運をかけ、戦いを繰り広げてきたバットマンとジョーカー。 しかし結果はいつも同じ、バットマンが街を危機か…
風水ペット(3)/花輪和一 風水ペット (3) (ビッグコミックススペシャル) 作者:花輪 和一 小学館 Amazon お金渦巻く絶叫大人ファンタジー!! 世界金融も億万長者も、鄙びた山里でバッサバッサ切り捨てられる……風水で。痛快にして無二、意表をつきまくる読み切…
ベルセルク(41) / 三浦健太郎 三浦健太郎の夭折により未完のまま最終巻となってしまった『ベルセルク』41巻である。最初に書くと「うわああああなんだこのラストはあああ!?」という驚愕の終わり方をしており、ここから『ベルセルク』は全く新しい展開を迎…
今年はやっぱりバットマン・コミックが面白かったなあ。この3冊はお勧めです。 バットマン:ホワイトナイト/ショーン・マーフィー バットマン:ホワイトナイト 作者:ショーン・マーフィー ヴィレッジブックス Amazon バットマン:カース・オブ・ホワイトナイ…
エターナルズ /ニール・ゲイマン (著)、ジョン・ロミータJr. (画)、石川裕人 (訳) ジャック・カービーが遺したMARVEL創世神話にゲイマンが挑む話題作がついに邦訳! 百万年前、太古の地球を訪れた天空族セレスティアルズは一群の猿人を捕らえ、遺伝子操作を…
あたしゃ川尻こだまだよ (1) / 川尻 こだま あたしゃ川尻こだまだよ(1)【電子特典付き】 (コミックエッセイ) 作者:川尻 こだま KADOKAWA Amazon ジャンクフード一直線!油脂や糖分や塩分の量を一切考えることなく己の食欲の命ずるままにただれきった痛快自滅…
ネオノミコン / アラン・ムーア(作)、ジェイセン・バロウズ(画)、柳下毅一郎(訳) 人間をチューリップ型に切り裂く異様な殺人事件、古い教会を改築したクラブに蔓延する謎の白粉……頻発する怪事件を解決すべくFBI捜査官メリルとゴードンはマサチューセ…