2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『オッペンハイマー』はクリストファー・ノーランの最高傑作だと思う

オッペンハイマー (監督:クリストファー・ノーラン 2023年アメリカ映画) クリストファー・ノーラン監督の最新話題作『オッペンハイマー』 クリストファー・ノーラン監督の新作『オッペンハイマー』は「原爆の父」と呼ばれたアメリカの物理学者ロバート・…

柴田元幸 編訳『ブリティッシュ&アイリッシュ・マスターピース』を読んだ

ブリティッシュ&アイリッシュ・マスターピース(柴田元幸翻訳叢書) /柴田元幸 (翻訳) 【柴田元幸翻訳叢書シリーズ 待望の第5弾! 】 11名の作家による、英文学の名作中の名作を選りすぐった贅沢極まりないアンソロジー。 好評既刊『アメリカン・マスターピー…

柴田元幸 編訳『アメリカン・マスターピース 準古典篇』を読んだ

アメリカン・マスターピース 準古典篇 (柴田元幸翻訳叢書) / 柴田元幸 (翻訳) 柴田元幸翻訳叢書シリーズ最新作。 10年前に発行された「古典篇」に続く「準古典篇」です。 アメリカ合衆国で書かれた短編小説、その”名作中の名作”を選ぶ。 ヘミングウェイ、フ…

柴田元幸 編訳『アメリカン・マスターピース 古典篇』を読んだ

アメリカン・マスターピース 古典篇 (柴田元幸翻訳叢書) / 柴田元幸 (翻訳) 柴田元幸が長年愛読してきたアメリカ古典小説から選りすぐった、究極の「ザ・ベスト・オブ・ザ・ベスト」がついに登場! ホーソーン「ウェイクフィールド」、メルヴィル「書写人バ…

Netflixドラマ『三体』を観た

三体(Netflixドラマ)(監督:デレク・ツァン、アンドリュー・スタントン他 2024年イギリス、アメリカ、中国製作) 劉慈欣の世界的ベストセラーSF小説『三体』がNetflixでドラマ化され配信中だ。オレは原作の大ファンで、3部作全編のみならず同人作家による公…

デヴィッド・ボウイ主演の小粋な恋の物語/映画『ニューヨーク恋泥棒』

ニューヨーク恋泥棒 (監督:監督 リチャード・シェパード 1991年アメリカ映画) デヴィッド・ボウイというのも結構映画出演が多い人で、主演を演じた『地球に落ちてきた男』や『ラビリンス/魔王の迷宮』、『戦場のメリークリスマス』といった作品以外にも、…

板橋区立美術館「『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本」展

先日は板橋区立美術館で開催されている「『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本」展を観に行きました。板橋区立美術館はオレの住まいから電車で1時間、JR成増駅で下車してからさらに徒歩20分ほどの場所にあります(ちょっと遠かった)。まだ…

ドンソク映画『狎鴎亭スターダム』他、最近ダラ観したDVDやら配信やら

『狎鴎亭スターダム』 狎鴎亭(アックジョン)スターダム (監督:イム・ジンスン 2022年韓国映画) 狎鴎亭スターダム [Blu-ray] マ・ドンソク Amazon 韓国の繁華街・狎鴎亭(アックジョン)を舞台に、『犯罪都市』のマ・ドンソクが怪しい山師となって美容整…

復讐とジレンマを描くSF巨編第2部/映画『デューン 砂の惑星 PART2』

デューン 砂の惑星 PART2 (監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 2024年アメリカ映画) 映像化不可能と言われたフランク・ハーバードのSF小説『デューン 砂の惑星』を『ブレードランナー2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が見事に映像化したのがこの作品だ。映画は2…

『文豪怪奇コレクション』全5巻を読んだ/その⑤ 綺羅と艶冶の泉鏡花〈戯曲篇〉& 『文豪怪奇コレクション』のまとめ

文豪怪奇コレクション 綺羅と艶冶の泉鏡花〈戯曲篇〉/泉鏡花(著)、東雅夫 (編集) 異界の美男美女が乱舞する鏡花戯曲の三大名作──「天守物語」「夜叉ケ池」「海神別荘」に加えて、 友人の独文学者・登張竹風と共訳した初期の珍しい佳品「沈鐘」(ハウプトマ…

『文豪怪奇コレクション』全5巻を読んだ/その④ 耽美と憧憬の泉鏡花〈小説篇〉

文豪怪奇コレクション 耽美と憧憬の泉鏡花〈小説篇〉/泉鏡花(著)、東雅夫 (編集) 明治・大正・昭和の三代にわたり、日本の怪奇幻想文学史に不滅の偉業を打ち立てた、不世出の幻想文学者・泉鏡花。 本書は、鏡花の名作佳品の中から、なぜかこれまで文庫化…

『文豪怪奇コレクション』全5巻を読んだ/その③ 恐怖と哀愁の内田百閒

文豪怪奇コレクション 恐怖と哀愁の内田百閒/内田百閒(著)、東雅夫 (編集) 夏目漱石、江戸川乱歩に続く、〈文豪怪奇コレクション〉の第三弾。漱石に学び、芥川龍之介と親交を結び、三島由紀夫らにより絶讃された、天性の文人。日本語の粋を極めたその文学…

『文豪怪奇コレクション』全5巻を読んだ/その② 猟奇と妖美の江戸川乱歩

文豪怪奇コレクション 猟奇と妖美の江戸川乱歩/江戸川乱歩(著)、東雅夫 (編集) 日本人に最も親しまれてきた作家の一人である江戸川乱歩は、ミステリーや少年向け読物のみならず、怪談文芸の名手でもあった。蜃気楼幻想と人形からくり芝居が妖しく交錯する…

『文豪怪奇コレクション』全5巻を読んだ/その① 幻想と怪奇の夏目漱石

文豪怪奇コレクション 幻想と怪奇の夏目漱石/夏目漱石(著)、東雅夫 (編集) いまなお国民的人気を誇る文豪・夏目漱石は、大のおばけずきで、幻想と怪奇に彩られた名作佳品を手がけている。西欧幻想文学の影響が色濃い「倫敦塔」「幻影の盾」から心霊小説の…

ロックよもやま話:オレとファクトリー・レコード

オレとファクトリー・レコード ファクトリー・レコードは1978年、イギリス・マンチェスターのTVマンだったトニー・ウィルソンによって設立されたインディー・レコード・レーベルである。ジョイ・ディヴィジョン、ニュー・オーダー、ザ・ドゥルッティ・コラム…

映画『ウェスタン』を観ながらオレはなぜ西部劇が苦手なのか考えた。

ウェスタン (監督:セルジオ・レオーネ 1968イタリア・アメリカ映画) 映画はよく観るほうではあるが、ジャンルによっては苦手なものもある。恋愛モノや人間ドラマはあまり観ないかな。社会派映画も観ないぞ。そんな苦手な映画ジャンルの一つに西部劇がある…

ダークファンタジー小説『ラヴクラフト・カントリー』を読んだ

ラヴクラフト・カントリー /マット・ラフ (著), 茂木 健 (翻訳) 朝鮮戦争から帰還した黒人兵士アティカス・ターナーは、SFやホラーを愛読する変わり者だ。折り合いの悪い父親から、母の祖先について新発見があったという連絡を受けて実家に戻ったところ、父…

今頃だがゲーム『カリスト プロトコル』をクリアした。

The Callisto Protocol カリスト プロトコル (PS4、PS5、Xbox One、Xbox Series X|S、PC) ゲーム『カリストプロトコル』は2022年の12月に発売されたTPSタイプのサバイバル・ホラーゲームである。 ゲームの舞台は西暦2320年の未来。主人公は貨物輸送船パイロ…

監督マシュー・ボーンの手癖とAppleTV+の映画製作姿勢が上手く噛み合った娯楽作/映画『ARGYLLE/アーガイル』

ARGYLLE/アーガイル (監督:マシュー・ボーン 2024年アメリカ・イギリス映画) スパイ小説作家の小説があまりに現実化し過ぎるので本物のスパイに目を付けられてしまう!?というアクション・コメディ映画『ARGYLLE/アーガイル』です。監督は「キングスマ…

ニュー・オーダー:ライブ・アルバム & ベスト・アルバム・コンプリートガイド

New Order 《目次》 ニュー・オーダーのライブ・アルバムとベスト・アルバムをなんとなく・だいたい・コンプリート ベスト・アルバム ライブ・アルバム その他 まとめとして ニュー・オーダーのライブ・アルバムとベスト・アルバムをなんとなく・だいたい・…