2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

殺って殺って殺りまくれッ!?/映画『ランボー ラスト・ブラッド』

ランボー ラスト・ブラッド (監督:エイドリアン・グランバーグ 2019年アメリカ映画) シルベスター・スタローンの『ランボー』シリーズには特に思い入れが無く、全作観ているのかどうかもよく分からない(2作目と3作目が頭の中でごっちゃになってる)。し…

最近ダラ観した韓国映画などなど

■EXIT イグジット (監督:イ・サングン 2019年韓国映画) EXIT [Blu-ray] 発売日: 2020/05/02 メディア: Blu-ray 韓国パニックアクション映画『EXIT イグジット』がとてつもなく面白かったッ!!毒ガステロに遭った韓国都市、拡散上昇するガスから逃れる為と…

最近ダラ観したDVDやらなにやら

■ボーダー 二つの世界 (監督:アリ・アッバシ 2018年スウェーデン・デンマーク映画) ボーダー 二つの世界 [Blu-ray] 発売日: 2020/05/08 メディア: Blu-ray スウェーデン産ホラー『ボーダー 二つの世界』観た...。「特殊能力を持つ醜い女」が主人公という段…

最近読んだコミックあれこれ

■そせじ (4) /山野一 そせじ(4) 作者:山野一 発売日: 2020/05/11 メディア: Kindle版 特殊漫画家・山野一はねこぢるとの出会いからその後「ねこぢるy」としてねこぢるの遺志を継いできたが、山野一名義で書き続けているコミック『そせじ』はかつての山野…

終わりなき戦いの果てにあるもの/ロシア産侵略SF映画『ワールドエンド』

■ワールドエンド (監督:イゴール・バラノフ 2019年ロシア映画) ロシアのSF映画には意外と拾い物がある。 ロシアのSF映画と言えば古くには『惑星ソラリス』(1972)や『ストーカー』(1979)のような格調高い作品、『未来惑星キン・ザ・ザ』(1986)みたいなカル…

デヴィッド・リーンの初期の作品『旅情』と『逢びき』を観た【デヴィッド・リーン特集その5】

■旅情(監督:デヴィッド・リーン 1955年イギリス・アメリカ映画) アメリカに住む独身女性ジェーン(キャサリン・ヘプバーン)が念願のヨーロッパ旅行に出かけ、最終目的地である水の都・ヴェネツィアで一人のイタリア人男性と恋に落ちる。しかしその男性レ…

引き続きデヴィッド・リーン監督作『ライアンの娘』『インドへの道』を観た【デヴィッド・リーン特集その4】

■ライアンの娘 (監督:デヴィッド・リーン 1970年イギリス・アメリカ映画) 映画『ライアンの娘』は20世紀初頭のアイルランドの寒村が舞台となる。当時イギリス領であったアイルランドはイギリスに対して独立運動を繰り広げていた。物語の主人公は若き人妻…

戦争という名の虚無/映画『戦場にかける橋』【デヴィッド・リーン特集その3】

■戦場にかける橋 (監督:デヴィッド・リーン 1957年イギリス・アメリカ映画) デヴィッド・リーン監督作『アラビアのロレンス』や『ドクトル・ジバゴ』は観ていなくともこの『戦場にかける橋』を観たことのある方は多いのではないか。なぜならオレもその一人…

砂漠を愛し、アラブの民を愛した男/映画『アラビアのロレンス』【デヴィッド・リーン特集その2】

■アラビアのロレンス (監督:デヴィッド・リーン 1962年イギリス・アメリカ映画) デヴィッド・リーン監督作『アラビアのロレンス』。やっと観た。やっと観た、というのは要するに生まれて初めてやっと全篇通して最後まで観た、ということである。子供の頃TV…

時代に翻弄され数奇な運命を辿る男女の愛を描いた歴史ロマン/映画『ドクトル・ジバゴ』【デヴィッド・リーン特集その1】

■ドクトル・ジバゴ (監督:デヴィッド・リーン 1965年アメリカ・イタリア映画) ロシア革命を背景に、時代に翻弄され数奇な運命を辿る男女の、許されぬ愛とその行方を描いた作品である。197分。物語は帝政ロシア時代から始まり、第一次世界大戦を経て、ロシ…

デヴィッド・リーンにハマってしまった【デヴィッド・リーン特集:序章】

ついこの間まで家で積みDVDばかり消化していた。見栄を張って買ったはいいがまるで観ていなかった名作系の映画ばかり観ていたのである。その時に観た映画はこちらのエントリで紹介した。 とはいえ、観ていない積みDVDはまだまだ残っていて、「いやもうそろそ…

オルダス・ハクスリ―のディストピア小説『すばらしい新世界』は実はユートピア小説だった?

■すばらしい新世界 / オルダス・ハクスリ― すべてを破壊した“九年戦争”の終結後、暴力を排除し、共生・個性・安定をスローガンとする清潔で文明的な世界が形成された。人間は受精卵の段階から選別され、5つの階級に分けられて徹底的に管理・区別されていた…

リュック・ベッソン印のビューティー・アサシン映画『ANNA/アナ』を観た

■ANNA/アナ (監督:リュック・ベンソン 2019年アメリカ・フランス映画) 例のアレによる緊急事態宣言が解除され、「久しぶりに映画でも行くか」と公開情報を漁っているオレの目に飛び込んできた映画タイトルが『ANNA/アナ』。なにやら女殺し屋が主人公の映画…

今更ながらジョージ・オーウェルの『一九八四年』を読んだ

■一九八四年 / ジョージ・オーウェル “ビッグ・ブラザー”率いる党が支配する全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務する党員で、歴史の改竄が仕事だった。彼は、完璧な屈従を強いる体制に以前より不満を抱いていた。ある時、奔放な美…

息子を亡くしたおじさんの話

unsplash-logo mnm.all これはオレがいまの仕事に就いた20代終わりの頃の話だ。入社したばかりの会社の事務所には、嘱託で来ているおじさんが一人いた。 オレの会社は輸出入貨物の通関や保税蔵置を行う会社なのだが、この中で輸出貨物については「検量」とい…

バルテュスの画集を購入した

「ああ、この絵、なんだろう、変だなあ、でも好きだなあ」と思っていた画家がいて、でも名前をずっと思い出せなくて、何年間も「あれって誰なんだろう?」と頭の片隅で気にしていた。その名前がこの間、何かの拍子で判明し、また忘れないうちに画集を買って…