2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ゾンビ・コミック2連発〜『ウォーキング・デッド 3』『アイアムアヒーロー 10』

■ウォーキング・デッド 3 / ロバート・カークマン ゾンビ禍により崩壊したアメリカの大地を彷徨う人々の悲痛な運命を描く大河ゾンビ・コミック、TVドラマ版も好調らしい『ウォーキング・デッド』の日本語翻訳版第3巻が発売されましたねえ。なんでもあとがき…

ダメダメ男とハチャメチャ爺さんの運命の出会い〜『レオン・ラ・カム』

■レオン・ラ・カム / シルヴァン・ショメ作 ニコラ・ド・クレシー画 この『レオン・ラ・カム』は『ベルヴィル・ランデブー』『イリュージョニスト』のアニメーション監督シルヴァン・ショメが原作を、『天空のビバンドム』『氷河期』のニコラ・ド・クレシー…

日々是日記

■某月某日 最近歯医者に通っていて何かとユウウツ。今日も口こじ開けられ指突っ込まれ奇怪な機械であれこれギギガガされていた…。 ■某月某日 発作的にWindows8Proを導入。アップグレード3300円だったもんだからつい。UIが結構変わってしまい戸惑うが綺麗にな…

『エル・トポ』のホドロフスキー原作、宇宙最強の傭兵一族の歴史を描くスペース・オペラ『メタ・バロンの一族』

■メタ・バロンの一族(上)(下) / アレハンドロ・ホドロフスキー、フアン・ヒメネス この広大な宇宙で最強最悪であり冷徹非道と謳われた殺し屋、メタ・バロン。彼の一族は古来より苛虐な肉体破損と親殺しを条件とした通過儀礼により、その血塗られた名を脈…

最近読んだ本 / 『夜の姉妹団』『いずれは死ぬ身』 柴田元幸 編・訳

■夜の姉妹団―とびきりの現代英米小説14篇 / 柴田元幸 編・訳 夜の姉妹団―とびきりの現代英米小説14篇 (朝日文庫)作者: 柴田元幸出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2001/05メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (23件) を見る 少女た…

「わたしゃ宇宙人のワンあるよ!」とイカ型宇宙人は言った〜映画『宇宙人王(ワン)さんとの遭遇』

■宇宙人王(ワン)さんとの遭遇 (監督:マネッティ兄弟 2011年イタリア映画) 中国語通訳を職業とする主人公が政府の秘密組織に連れられ、通訳を頼みたいと対面させられた相手は、なんと中国語を話すエイリアンだった!?というお話です。 最初、この変なタ…

もう"消耗品"なんて呼ばせねえッ!〜映画『エクスペンダブルズ2』

■エクスペンダブルズ2 (監督:サイモン・ウェスト 2012年アメリカ映画) あの"消耗品軍団"がさらに男臭く汗臭くパワーアップして帰ってきた!?という主演シルベスター・スタローン他数多くのアクション・スター皆々様が勢揃いで登場するアクション映画続編…

生きることのニヒリズムを超えて〜映画『スローターハウス5』

■スローターハウス5 (監督:ジョージ・ロイ・ヒル 1975年アメリカ映画) 映画『スローターハウス5』は、自分が最も敬愛する作家、カート・ヴォネガットの代表作である同名小説を、『明日に向かって撃て!』『スティング』のジョージ・ロイ・ヒルが1975年に…

もしもマリリン・モンローとアインシュタインが出会っていたら〜映画『マリリンとアインシュタイン』

■マリリンとアインシュタイン (監督:ニコラス・ローグ 1985年イギリス映画) セックス・シンボルと呼ばれた往年のハリウッド女優マリリン・モンローと相対性理論を生み出した天才アルバート・アインシュタインが出会っていたら、どんな会話が繰り広げられる…

最近ダラ観したBlu-rayだのDVDだの (その3) 『戦火の馬』『海の上のピアニスト』

■戦火の馬 (監督:スティーヴン・スピルバーグ 2011年アメリカ映画) 一頭の馬を通して第一次世界大戦の趨勢を追って行く、という映画ですね。なにしろ主人公は軍馬として戦場で使役されることとなった馬、この馬の周りに様々な人が現れては消えてゆくんです…

最近ダラ観したBlu-rayだのDVDだの (その2)『Black&White/ブラック&ホワイト』『アポロ18』

■Black&White/ブラック&ホワイト (監督:マックG 2012年アメリカ映画) 容姿も性格も三人並みの平凡な女性がある日突然二人のイケメン男性に惚れられたばかりか、その二人はなんと諜報機関の同僚同士だった!?という映画です。平凡な一般市民の女性とスパ…

最近ダラ観したBlu-rayだのDVDだの (その1)『セレニティー』『アーティスト』

■セレニティー (監督:ジョス・ウィードン 2005年アメリカ映画) この『セレニティー』は大ヒットした映画『アベンジャーズ』の監督ジョス・ウィードンが2005年に撮ったSF映画で、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、プロメテウス賞と有名SF賞を総なめにした作品で…

バットマンとジョーカーとの運命の初邂逅を描くコミック『笑う男』

■バットマン:笑う男 / エド・ブルベイカー、ダグ・マーンキ、パトリック・ジーカー ゴッサム・シティの廃工場で顔を笑ったように醜く歪め白く変色した死体が大量に発見されます。それはゴッサム・シティを死と混乱の街に変えようと企むジョーカーの最初の挨…

共産主義のヒーロー・スーパーマン v.s. レジスタンス・バットマン!

■スーパーマン:レッド・サン / マーク・ミラー、デイブ・ジョンソン、キリアン・プランケット 「もしもスーパーマンがソ連のヒーローだったら?」というコンセプトのもと生み出されたのがこの『スーパーマン:レッド・サン』です。そう、このコミックでスー…

わしの心理を解明する

暗黒皇帝である。苦しゅうない。このブログ「メモリのなんちゃら」を書いているフモという年寄りが「仕事忙しくて日記書いてる暇が無い」などと"とっても仕事している自分アピール"をしてきたのである。戯けた男である。この宇宙全てを統べるべく日々戦いを…

ドライヴ』はとてつもなくカッコいい映画だったな(ただし『ヴァルハラ・ライジング』はええっと…)

■ドライヴ (監督:ニコラス・ウィンディング・レフン 2011年アメリカ映画) 昼はカー・スタントマン、夜は強盗の逃走専門運転手として働く主人公。その彼がある人妻に岡惚れしてしまいその彼女を助けたいばかりに女の旦那のヤヴァイ仕事を請け負ってしまい…

日本暴力団株式会社〜映画『アウトレイジ ビヨンド』

■アウトレイジ ビヨンド (監督:北野武 2012年日本映画) 北野武のやくざ映画『アウトレイジ ビヨンド』を観てきました。 前作『アウトレイジ』はアナクロニズムの塊としか思えない暴力団員の描写とトゥーマッチとも言える暴力描写と笑っちゃうほど繰り返さ…

オレの45作・漫画篇

ちょっと前に「オレの45曲」というのをやったんですが(記事はこちら)、あれって選んでる自分が一番楽しい企画でしたね。それに味をしめて、今回は「オレの45作・漫画篇」というのをやってみようと思います。子供の頃から沢山の漫画を読んできましたが、そ…

最近読んだ本あれこれ / 『予告された殺人の記録』『インド夜想曲』『ブエノスアイレス食堂』

■予告された殺人の記録 / G・ガルシア・マルケス 予告された殺人の記録 (新潮文庫)作者:G. ガルシア=マルケス新潮社Amazon 町をあげての婚礼騒ぎの翌朝、充分すぎる犯行予告にもかかわらず、なぜ彼は滅多切りにされねばならなかったのか?閉鎖的な田舎町でほ…

最近聴いたエレクトロニカなど (その2) ちょっぴり暗黒面 / Holy Other、Mohn、Silent Servant、Silent Harbour、Deepchord、Barker & Baumecker

■Held / Holy Other Heldアーティスト: Holy Other出版社/メーカー: Tri Angle Import発売日: 2012/08/27メディア: CD クリック: 9回この商品を含むブログ (6件) を見るウィッチ・ハウス系アーチスト、Holy Otherによるデビュー・フル・アルバム。メランコリ…

最近聴いたエレクトロニカなど (その1) / Deadbeat、Shed、Black Dog、Nick Solé、Yagya、Marcellus Pittman

■Eight / Deadbeat Eightアーティスト: Deadbeat出版社/メーカー: BLKRTZ発売日: 2012/09/01メディア: CDこの商品を含むブログを見るダブ・テクノ・ユニットDeadbeatの8thアルバム。ズブズブと重いベース音に反響するビート、そしてこれまで以上にアグレッシ…

月面ナチスがUFOに乗って襲ってくる!?〜映画『アイアン・スカイ』

■アイアン・スカイ (監督:ティモ・ブオレンソラ 2012年フィンランド・ドイツ・オーストラリア映画) 「月からナチスが攻めて来る!」。一発ネタとしか思えない題材を映画化した『アイアン・スカイ』ですが、これがキワモノB級SF映画と思いきや、それを逆手…