MUSIC
Pet Shop Boysのカバー曲の面白さは、原曲が持っている意味や感情の「絶対性」を、そのまま受け取らないところにある。彼らは原曲を丁寧に再現するのではなく、音楽の形式、歌声のトーン、構成の選び方によって、その意味を一度ずらし、別の角度から照らし直…
実は最初、キース・ジャレットが好きではなかった 気がつけば、キース・ジャレットのアルバムを50枚近く持っている。 僕はもともとジャズを割と聴いていたのだが、キース・ジャレットだけはなぜかあまり好きではなく、ほとんど聴いてこなかった。理由は単純…
秋のせいなのか、いやそれだけではないことは知っているのだけれども、ちょっぴり感傷的な気分が続いているので、その間に特に聴いていた曲を漫然と並べておく。ただそれだけ。 What have I Done To Deserve This / Pet Shop Boys www.youtube.com With This…
Dreamworld / Pet Shop Boys シンプルになったステージ Pet Shop Boysの『Dreamworld』は、彼らの「グレイテスト・ヒッツ・ライヴ」を収録したCD&Blu-rayアルバムである。全24曲、108分。デビュー以来のファンとしては「あの曲が入っていない!」という思い…
先日の8月13日は友人と一緒に東京 SGC HALL ARIAKEで開催されたデヴィッド・バーン最新ツアー「Who Is The Sky?」を観に行ってきました。台風接近に伴い雨やら雷やらで難儀な天候でしたが、コンサートのほうはそんなうっとうしさを吹き飛ばすような素晴らし…
Seefeel Pure,Inpure (Expanded EPs Edition) / Seefeel【今日の1枚】 1993年の幻のコンパイル『Pure, Impure』を大幅拡張した2025年リイシュー。Too PureからAbbey Roadリマスターで蘇った11曲約76分の傑作だ。『More Like Space』『Plainsong』『Time to F…
Sean Johnston + Andrew Weatherall A Love From Outer Space (Mixed Version) / Sean Johnston + Andrew Weatherall 【今日の1枚】 アンドリュー・ウェザロールが遺した伝説のクラブナイト「A Love From Outer Space」の15周年を記念した、待望のコンピレー…
Placid Angles (John Beltran) Canada / Placid Angles (John Beltran)【今日の1枚】 2026年2月13日にOathからリリースされたJohn BeltranのPlacid Angles名義による4thアルバム『Canada』は、約63分の11曲構成で、ベテランDetroitプロデューサーの円熟味が…
efdemin(Phillip Sollmann) Poly / efdemin【今日の1枚】 2025年10月17日にOstgut Tonからリリースされたefdemin(Phillip Sollmann)の5thスタジオアルバム『Poly』は、6年ぶりの待望作としてテクノシーンに衝撃を与えた一枚。11曲・約59分の構成で、ミニ…
Floorplan fabric presents Floorplan / Floorplan 【今日の1枚】 2025年11月28日リリースのfabric presentsシリーズで、DetroitのレジェンドRobert Hoodと娘Lyric HoodによるFloorplanが登場。父が2008年にFabric 39で歴史を刻んだ後、家族プロジェクトとし…
Art School Girlfriend Lean in / Art School Girlfriend【今日の1枚】 2026年3月11日にFiction RecordsからリリースされたArt School Girlfriend(Polly Mackey)の3rdアルバム『Lean In』は、夢のような内省的世界をさらに深めた傑作だ。約36分の10曲構成…
Shygirl fabric presents Shygirl / Shygirl 【今日の1枚】 2024年4月にリリースされたShygirl監修のfabric presentsシリーズ最新作は、彼女の「Club Shy」ワールドを拡張した珠玉のDJミックス。自身の「Making The Beast」(fabric exclusive)や「Club Shy…
Franky Wah The Revival, Vol.2 / Franky Wah【今日の1枚】 フランキー・ワーによる『The Revival』シリーズ第2弾は、90年代レイヴの多幸感と現代的なプログレッシブ・ハウスの洗練を融合させた記念碑的作品だ。高揚感を煽るピアノの旋律、広大な空間を描く…
Jodie Nicholson Safe Hands / Jodie Nicholson【今日の1枚】 ジョディ・ニコルソンによる本作は、フォークの繊細さとエレクトロニカの質感が溶け合った、極めて親密な音響作品だ。彼女の透明感あふれる歌声は、ピアノやギターの温かな音色に寄り添いながら…
Surgeon Shell~Wave / Surgeon【今日の1枚】 Surgeonの最新作『Shell~Wave』(2025年5月、Tresor)は、Crash Recoilから2年ぶりのフルアルバムで、ミニマル機材とライブセット風の即興アプローチを貫いた9曲入り。Anthony Childの30年超のキャリアが凝縮され…
PVA PVA / No More Like This【今日の1枚】 ロンドンの3人組ユニット、PVAによる本作は、ポスト・パンクの鋭利な緊張感とダンスミュージックの陶酔が見事に融合した傑作だ。ライブで培われた肉体的な躍動感を、緻密なスタジオワークで昇華。無機質なシンセの…
Rival Consoles ここ2年ほどジャズばかり聴いていたのだが、最近「もういいかな」と思えてきて、長い間遠ざかっていたエレクトロニカの音に急に舞い戻ってしまった。 ジャズも最後の方はビル・エヴァンスばかり聴いていた。これは生活面でいろいろ疲れが出て…
2025年まとめ、今回は音楽篇。 ジャズとボサ・ノヴァを聴いていた 今年も去年に引き続きモダン・ジャズばかり聴いていた。特にマイルス・デイヴィスにハマってしまい、オフィシャル・アルバムを殆ど集めてしまった。 globalhead.hatenadiary.com globalhead.…
Spotifyまとめ2025が公開された 「Spotifyまとめ2025」が公開されたので今回はこれをつらつらと公表したい。これはSpotfy利用者が2025年にどんなジャンルのアーチストやアルバムや曲を個人的に聴いていたのかを集計したものだ。 ちなみにオレの「2024年Spoti…
Haunted Heart: The Legendary Riverside Studio Recordings / Bill Evans Trio マイルス・デイヴィスと並んでオレが「最もよく聴いた」ジャズ・ミュージシャンはビル・エヴァンスになるだろう。改めて紹介するまでもなく、ビル・エヴァンス(Bill Evans, 1…
I Can't Give Everything Away (2002-2016) / David Bowie 限定13枚組CDセット。1969年からのボウイのキャリアを網羅した、数々の賞を受賞したボックスセット・シリーズの最終弾。リマスターされたオリジナル・スタジオ・アルバム3枚、2002年のモントルー・…
この夏はボサ・ノヴァばかり聴いていた この夏はボサ・ノヴァばかり聴いていた。以前ブログにも書いたが、しばらく体調が悪く、気分も滅入りがちだった(今はもう大丈夫です)。そんなときにボサ・ノヴァの静けさに浸っていると、とても落ち着いた。 ボサ・…
マイルス・デイヴィスのオフィシャルアルバムをなんとなく全部集めた 一昨年の暮れに突然ジャズにはまり、その中でもマイルス・デイヴィスの音楽的物凄さに圧倒されてしまい、結局マイルスばかり徹底的に聴いていた。そしてマイルスのアルバムをあれもこれも…
一昨年の暮れにジャズにはまってしまい、様々なアーチストによる結構な数のアルバムを聴いていたが、一番熱狂的に聴いたのはやはりマイルス・デイヴィスだった。ある意味、ジャズを聴いていたというよりもマイルスを徹底的に聴いていたというのが正しいかも…
先ごろロキシー・ミュージックの初期5作品が新たな仕様で再販され、10代の頃から40年以上ファンを続けてきたオレは狂喜乱舞状態でその5作品を購入した。 再販された初期5作品のタイトルはデビュー作『ロキシー・ミュージック』(1972)を皮切りに、『フォー・…
先週の2月17日、神田スクエアホールで行われたハニャ・ラニのコンサートライブを観に行った。 ハニャ・ラニはポーランド出身のポスト・クラシカル・ピアニストだ。優れたクラシック・ピアノの才能を生かしつつ、そこにエレクトロニック要素や自身のヴォーカ…
ロックの歴史 / 中山康樹 ロックの歴史 (講談社現代新書) 作者:中山康樹 講談社 Amazon イギリスとアメリカが互いの音楽を「洋楽」として受容し、進化、統合させて現在のロックが生まれるまでを明快に説く。ミュージシャンの歴史的位置づけもわかるロックフ…
オスカー・ピーターソン:ジャズ界の革命児 (監督:バリー・アブリッチ 2020年カナダ映画) ジャズ・ピアニスト、オスカー・ピーターソン(1925 - 2007)といえば88鍵をフルに使いこなす超絶技巧を誇り、「鍵盤の皇帝」とまで呼ばれたジャズメンである。オレ…
デヴィッド・ボウイ 幻想と素顔の狭間で (製作:The Creative Picture Company 2007年イギリス作品) 『デヴィッド・ボウイ 幻想と素顔の狭間で』は初のヒット曲「スペイス・オディティ」で注目されアルバム「ジギー・スターダスト」で大ブレイクを果たした初…
今年面白かった本:北欧ミステリ篇 今年面白かった本:そのほか 今年面白かったコミック 今年面白かった音楽 年末恒例「今年のまとめシリーズ」、今回は「今年面白かった本とかコミックとか音楽」と題して今年ブログで取り上げた本・コミック・音楽の中で特…