最近聴いたエレクトロニック・ミュージックその他はオススメだらけ

Laurent Garnier

33 Tours Et Puis S’en Vont / Laurent Garnier 

オレがクラブ・シーンの中で最も敬愛するDJ/プロデューサーはローラン・ガルニエである。ローラン・ガルニエ、フランス生まれ、80年代後半からキャリアをスタートさせ、現在も第一線で活躍するベテラン中のベテランであり、デリック・メイジェフ・ミルズらと共に世界三大テクノDJとも呼ばれた男なのだ。オレがこれまでクラブで目撃したDJの中でも最高のプレイを見せてくれたのもやはりローラン・ガルニエであり、また彼のMIX-CD『X-mix 2: Destination planet dream』はこのジャンルの最高傑作の1つだとオレは思っている。

そのガルニエが8年振りにリリースしたニューアルバムがこの『33 Tours Et Puis S’』だ。CDだと2枚組、全19曲が収録された本作は、4つ打ちを基本とするオーソドックスなダンスアルバムながらも、テクノハウス、エレクトロアシッド、ブロークンビーツ、ドラムンベースといった多彩な表情を持ち、その中でガルニエらしい熱狂的なピークを迎えることになる。絶妙なバランス感覚と高いクオリティでもって構築されたこれらの音は、お馴染みのガルニエであると同時に2020年代の新たなガルニエであり、曲のそこここに新しい喜びを発見することができるだろう。今回の超オススメ。


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Sus Dog / Clark 

Sus Dog

Sus Dog

  • Throttle Records
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常に多彩なEDMサウンドに挑戦し変幻自在な音を操る男Clark、毎回毎回表情の違うアルバムに驚かされるが、そこに彼の貪欲な創作意欲とそれを可能にする高い音楽性を感じさせる。今作ではレディオヘッドトム・ヨークがエグゼクティブ・プロデューサーを務め、さらに収録曲「Medicine」ではヴォーカル&ベースで参加、全体的にもポップでありながら実験的な側面も見せつける凝ったサウンドでまたまた彼の新たな側面を見せる好アルバムとなっている。これもオススメ。


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The BBC Sessions 1991 - 2001 / The Orb

The Orbといえば80年代から現代にいたるまで精力的に活躍し続け20作近くのアルバムをリリースしている重鎮中の重鎮デュオだ。アンビエントとダンスサウンドの融合した1stアルバム『The Orb's Adventures Beyond the Ultraworld』は数あるEDMアルバムの中でも名盤に数え上げていいだろう。

そのThe Orbの『The BBC Sessions 1991 - 2001』は89年から2001年にかけて行ったBBCのライブ・セッション全17曲を完全収録したもの。彼らの代表曲や貴重音源が並べられているが、アルバムバージョンにさらにリミックスが施されており、既存のベストアルバムよりも格段に素晴らしいバージョンのThe Orbサウンドを聴くことができる。注目作は20分にわたって鳴り響く『A Huge Ever Growing Pulsating Brain That Rules From The Centre Of The Ultraworld (Loving You)』、イギー&ザ・ストゥージーズの「No Fun」のカヴァー、そして『Towers of dub』!これもオススメだ!


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Further Out Than The Edge / Speakers Corner Quartet 

サウス・ロンドンを拠点として活躍するUKジャズ・グループ、Speakers Corner Quartetのデビューアルバム。ジャズ、ヒップホップ、EDM、ソウル、R&Bといったジャンルを横断しながら、それらを有機的にクロスオーバーさせ独自のサウンドへと昇華する手腕からは非常に高い音楽性を感じた。時に静謐で時に躍動的、ユーモラスな人間性も感じさせ、全体的に非常にリラックスして聴けるサウンドに溢れている。UKジャズは聴かないオレでもこれは相当ハマった。またまた今回のオススメ!


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fabric Selects II / Various Artists

fabric Selects II

fabric Selects II

  • Fabric Records
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ロンドンの人気レーベルFabric Recordsから新たにリリースされたコンピレーション。全10トラック、ベース・ミュージックを中心に実に高感度で高クオリティのトラックの数々が収録されている。最新型EDMサウンドを体験したい方にオススメ。


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 Yet / Various Artists

yet

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こちらはベルリンの老舗レーベル、Tresor Recordsよりからリリースされたレーベル・コンピレーション。全13トラック、実にTresorらしいノイジーでハード、そしてスリリングなエレクトリック・サウンドが展開する。Tresor大好きな方には是非オススメ。


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Crash Recoil / Surgeon

Tresor Recordsよりリリースされたハードコア・テクノの雄、Surgeonのニューアルバム。まるでライブアルバムであるかのような骨太で性急、ハイパワーでハイカロリーな電子パルス音の渦巻く怒涛のハードコア・サウンド。喧しいテクノを聴きたい方には是非オススメ。


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On Giacometti / Hania Rani

ポーランド生まれのネオ・クラシカル・ピアニスト、ハニャ・ラニのニューアルバムは彫刻家アルベルト・ジャコメッティドキュメンタリー映画サウンドトラック。サントラ作品のためか映像を邪魔しないような静謐なトラックが並ぶが、時にハニャ・ラニらしいアブストラクトな技法が顔をのぞかせ決して退屈させない。アンビエントのような静謐さやネオ・クラシカル・ピアノ作品の気になる方にオススメ。


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