2024-01-01から1年間の記事一覧

『DOGMAN ドッグマン』『スラムドッグス』など最近ダラ観した配信あれこれ

『DOGMAN ドッグマン』 DOGMAN ドッグマン (監督:リュック・ベッソン 2024年フランス映画) DOGMAN ドッグマン ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ Amazon リュック・ベッソンの新作は車椅子に乗った女装男性が犬たちを使役してなにやらバイオレンスチック…

北欧ミステリ『湿地』を読んだ

湿地/アーナルデュル・インドリダソン (著), 柳沢 由実子 (翻訳) 雨交じりの風が吹く10月のレイキャヴィク。湿地にある建物の地階で、老人の死体が発見された。侵入の形跡はなく、被害者に招き入れられた何者かが突発的に殺害し、逃走したものと思われた。…

『呼び出された男―スウェーデン・ミステリ傑作集― 』を読んだ

呼び出された男―スウェーデン・ミステリ傑作集― / ヨン=ヘンリ・ホルムベリ 編、ヘレンハルメ美穂・他 訳 北欧ミステリの中心地たるスウェーデンから、『ミレニアム』を生み出したスティーグ・ラーソン、〈エーランド島四部作〉のヨハン・テオリン、〈マル…

Disney+ドラマ『スター・ウォーズ:アコライト』がなかなかよかった

スター・ウォーズ:アコライト Season1 (Disney+ドラマ) (監督:レスリー・ヘッドランド 2024年アメリカ製作) Disney+のスター・ウォーズドラマってなんだか今一つの作品が多くて、大概最初の2,3話だけ観て興味が失せてしまう。完走したのは『オビ=ワン・…

仔マヌルネコに会いに上野動物園へ

オレと相方さんは結構な動物好きなのですが、特に好きな動物はタヌキ、カピバラ、マヌルネコです。これらの動物たちを観るために全国あちこちの動物園に出掛けたりしているぐらいなんです。そのうちのマヌルネコなんですが、上野動物園で今年4月17日にマヌル…

ぶらり江の島

この間の連休初日となる土曜日は相方さんと二人で江の島をぶらっと歩いてきました。連休の天気予報は軒並み雨マークが出ていて、出歩くのはちょっと厳しいかなあと思っていたんですが、この日は雲が多めとはいえ天気が良く、そこそこに行楽日和でした。ただ…

『オーメン:ザ・ファースト』『バッド・デイ・ドライブ』など最近ダラ観した配信あれこれ

『オーメン:ザ・ファースト』 オーメン:ザ・ファースト (監督:アルカシャ・スティーブンソン 2024年アメリカ映画) オーメン:ザ・ファースト Nell Tiger Free Amazon 1976年に公開されたホラー映画『オーメン』といえば「666は獣の数字!」「ダミアン悪…

傑作コミックの実写映画化作品『ゴールデンカムイ』がとてもよかった。

ゴールデンカムイ (監督:久保茂昭 2024年日本映画) 明治末期の北海道を舞台に、膨大な金塊の在処を巡って様々な派閥が熾烈な抗争を繰り広げる野田サトルのコミック『ゴールデンカムイ』の実写映画化作品。コミックは全31巻で完結しており、累計発行部数は…

密輸に手を染めた海女たちとチンピラどもの虚々実々の駆け引きを描く韓国映画『密輸 1970』

密輸 1970 (監督リュ・スンワン 2023年韓国映画) 1970年代の韓国の漁港を舞台に、不漁のため貧困に喘ぐ海女たちが、一発逆転を狙って密輸に手を出してしまう!?という韓国映画、それがこの『密輸 1970』だ。しかし彼女らの前には残忍な密輸王、町のチンピラ…

生まれて一番最初の記憶(とTV番組)

自分の一番最初の記憶はどこから始まっているのだろう?と考えたことはないだろうか。そんなことが気になったのでChatGPTさんに尋ねたところ、その回答は以下のようなものだった。 人間の記憶の始まりについての研究は多岐にわたりますが、一般的には、最初…

ジャズ・ドキュメンタリー映画『ブルーノートレコード ジャズを超えて』を観た

ブルーノートレコード ジャズを超えて(監督 ソフィー・フーバー2018年スイス・アメリカ・イギリス映画) ジャズCDを買い集めるようになると、かなりの頻度でブルーノート・レコードのアルバムになる。ブルーノート・レコードだけが優れたジャズ・レーベルで…

北欧ミステリの人気シリーズ第1弾『特捜部Q―檻の中の女―』を読んだ

特捜部Q―檻の中の女― / ユッシ・エーズラ・オールスン (著), 吉田奈保子 (翻訳) 捜査への情熱をすっかり失っていたコペンハーゲン警察のはみ出し刑事カール・マークは新設部署の統率を命じられた。とはいっても、オフィスは窓もない地下室、部下はシリア系…

『ビバリーヒルズ・コップ:アクセル・フォーリー』『ネクスト・ゴール・ウィンズ』など最近ダラ観した配信あれこれ

『ビバリーヒルズ・コップ:アクセル・フォーリー』 ビバリーヒルズ・コップ:アクセル・フォーリー (Netflix映画) (監督:マーク・モロイ 2024年アメリカ映画) あのアクセル・フォーリーが帰ってきた!というエディ・マーフィーの出世作『ビバリーヒルズ…

スーパーワンオペバル『金剛商店』に行ってきた

京浜急行沿線の子安駅になにやら風変わりなバルがあるらしい。昼はキムチ屋で夜は完全予約制おまかせコース料理のみのバル。マスターは一人で全てを切り盛りし、料理はひたすら美味、なによりネットの噂では、「食べきれないほどの量が出てくるので要注意」…

「巷説百物語」シリーズ完結作『了巷説百物語』は【京極夏彦マルチバース】だった!

了巷説百物語 / 京極夏彦 〈憑き物落とし〉中禪寺洲齋。〈化け物遣い〉御行の又市。〈洞観屋〉稲荷藤兵衛。彼らが対峙し絡み合う、過去最大の大仕掛けの結末は――?下総国に暮らす狐狩りの名人・稲荷藤兵衛には、裏の渡世がある。凡ての嘘を見破り旧悪醜聞を…

【積みゲー消化】ホントに今頃だが『バイオハザード7 レジデント イービル』をクリアした

バイオハザード7 レジデント イービル (PS4,PS5,Nintendo Switch,Xbox One,Xbox Series X/S,PC) 最近着々と進んでいる「積みゲー消化」であるが、今回クリアしたのは『バイオハザード7 レジデント イービル』。2017年1月にPS4で発売されたゲームなので、発売…

カズオ・イシグロの『日の名残り』を読んだ

日の名残り / カズオ・イシグロ (著), 土屋 政雄 (翻訳) 品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、短い旅に出た。美しい田園風景の道すがら様々な思い出がよぎる。長年仕えたダーリントン卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い…

カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』がとても退屈だった

わたしを離さないで / カズオ・イシグロ(著)、土屋政雄 (翻訳) 優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設へールシャムの親友トミーやルースも「提供者」だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐら…

『アイス・ロード』『異人たち』など最近ダラ観した配信あれこれ

『アイス・ロード』 アイス・ロード(監督:ジョナサン・ヘンズリー 2021年アメリカ映画) アイス・ロード(吹替版) リーアム・ニーソン Amazon リーアム・ニーソンのアクション映画は結構好きなのだが、あまりにも出演作が多いせいでどれを観たのか観てい…

デヴィッド・ボウイ最高傑作アルバム『ジギー・スターダスト』完成までの膨大な未発表音源を収録した究極のボックス・セット『Rock 'n' Roll Star! / ロックン・ロール・スター!』

デヴィッド・ボウイ最高傑作アルバム『ジギー・スターダスト』 ジギー・スターダスト<2012リマスター> アーティスト:デビッド・ボウイ ワーナーミュージックジャパン Amazon デヴィッド・ボウイが1972年にリリースした『ジギー・スターダスト』はボウイの最高傑…

『セーヌ川の水面の下に』『マダム・ウェブ』など最近ダラ観した配信あれこれ

『セーヌ川の水面の下に』 セーヌ川の水面の下に(Netflix映画)(監督:ザビエ・ジャン 2024年フランス映画) パリのセーヌ川に人食い鮫が出現しお洒落なパリっ子たちを貪り食っちゃうよ!というトンデモ系鮫映画である。人食い鮫がなんでわざわざフランス…

最近読んだコミック/『古本屋台(2)』『ヒストリエ(12) 』『ヴィンランド・サガ(28)』

古本屋台(2)/Q.B.B. (久住昌之, 久住卓也) 古本屋台2 作者:Q.B.B.,久住昌之 本の雑誌社 Amazon 頑固親父が営む古本屋台。一杯百円のお湯割り焼酎と簡単なツマミ、そしてぎっしりと並べられた古本を目当てに集う人たちのマイクロドラマ(1篇が見開き2ページ…

ジェシカ・アルバたんハァハァがマチェーテ片手に大暴れするNetflix映画『トリガー・ウォーニング』にオレは大満足だった!

トリガー・ウォーニング (Netflix映画)(監督 モーリー・スルヤ 2024年アメリカ映画) 実はオレ、ジェシカ・アルバが大好きでしてね、一時はこのブログで「ジェシカ・アルバたんハァハァ」などという胡乱極まりない呼び方をして映画レヴューを書いていたぐらい…

俺たちゃ生涯悪友(ずっとも)だぜ!/映画『バッドボーイズ RIDE OR DIE』

バッドボーイズ RIDE OR DIE (監督:アディル・エル・アルビ ビラル・ファラー 2024年アメリカ映画) 「共に生き共に死ぬッ!俺たちゃ一生悪友〈バッドボーイズ〉だぜッ!!」を合言葉に、マイアミ市警の凸凹刑事コンビ、マイクとマーカスが凶悪犯罪を追い…

ロックよもやま話:オレ的ボウイ・アルバム ベストテン!

「ロックよもやま話」と題して60過ぎのじじいであるオレがロックに関する大昔の思い出話でお茶を濁すというたわけた記事を書いてきたのだが、実は既にネタ切れである。ネタが無ければ書かなければいいのだが、そもそもブログ記事自体がネタ切れである。万事…

カポーティの中短編集『ティファニーで朝食を』を読んだ

ティファニーで朝食を / トルーマン・カポーティ(著)、村上春樹(翻訳) 第二次大戦下のニューヨークで、居並ぶセレブの求愛をさらりとかわし、社交界を自在に泳ぐ新人女優ホリー・ゴライトリー。気まぐれで可憐、そして天真爛漫な階下の住人に近づきたい、駆…

【積ゲー消化】にゃんこ徘徊ゲーム『Stray』をクリアした

Stray (PS5,PS4,Xbox One,Xbox Series X/S,PC,Mac) 【STORY】怪我をし、ひとりぼっちになってしまった一匹の迷い猫。忘れ去られた都市から脱出するため、古代の謎を解く。 『Stray』の舞台は細部まで緻密に描写された衰退したサイバーシティ。プレイヤーは…

アフロフューチャリズムな音楽映画『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』

サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス(監督:ジョン・コニー 1974年アメリカ映画) サン・ラーというミュージシャンの名前はなんとなく聞いたことがあったが、音楽自体には触れたことはない。なんか怪しすぎて。しかし遠巻きに眺めていても恐ろしくデ…

スタニスワフ・レムの架空評論集『完全なる真空』を読んだ

完全な真空 / スタニスワフ・レム (著), 沼野充義・工藤幸雄・長谷見一雄 (訳) 「実在しない書物の書評を書くということは、レム氏の発明ではありません」。ゲーム理論を援用して宇宙の創造と成長を論じるノーベル賞受賞者の講演「新しい宇宙創造説」のほか…

半年でジャズCDを130枚余り購入して聴き狂っていた

去年の暮れ、突然ジャズに目覚めた 去年の暮れだろうか、オレは突然ジャズに目覚め、6月の今日この日になるまでずっとジャズばかり聴いている。というか、ジャズしか聴けない耳になってしまった。この間、ネットに出回っている「ジャズ・ベスト100」「お勧め…