タヌキが好きである。モフモフした毛並みとコロコロした体型とどことなくドンクサイ仕草が好きなのである。そもそもが野生動物であり、決して人慣れする性質ではないが、眺めていると実に愛嬌があるのだ。最近なぜか町でうろちょろする姿を目撃されているらしいが、これはもともと里山の動物だから、ついつい町に降りてきてしまうのだろう。こんなタヌキが好きで、同じくタヌキ好きの相方さんと一緒に、たまに動物園にタヌキ見物に出掛けたりもしている。
そんなタヌキの描かれた陶芸をやられている作家さんがいらっしゃると知り、是非その作品を入手してみたくなった。作家さんは「ムジナ基地」という名前で活躍されている方で、タヌキに限らず里山の動物を題材に、日本画と陶芸の作品を製作されているという。なお日本画は「菊池咲」、陶芸は「ムジナ基地」名義で出展することが多いのらしい。ムジナ基地さんは基本的に作品のネット販売を行っておらず、出展という形で日本各地のショップに作品を卸しており、その場に行かなければ入手できないので、なかなか実際の作品に出会う機会がなかった。
ところがつい最近、東京と仙台で作品の出展があることを知り、出向いてみることにした。東京ではほぼ完売していたが、仙台旅行の計画があったのでその時仙台で出展先を覗くことにした。すると仙台ではなかなかいい感じの作品が3点残っており、これを全て購入した。ちなみにその辺の大量生産の食器ではなく、作品として一点一点製作された陶芸品なので、そこそこいいお値段だった事は書き加えておく*1。
購入した3点はお皿と湯呑とお椀。どれもタヌキが実に愛くるしく描かれ、同時に芸術性も高く、飾っておいても非常に見栄えがする。
一点一点写真を載せておこう。まずはお皿。タヌキの姿も可愛らしいが色合いやデザインも素晴らしい。
そしてなんと裏側にもタヌキがいるのである。
次にお椀。紅葉した落ち葉に並んで埋もれる二頭のタヌキが可愛らしい。
もちろん裏側にもタヌキがいるのである。
最後に湯呑。ペタシと引っ付き合う二頭のタヌキの姿に心和まされる。
そして当然のことだが裏側にもタヌキがいるのである。
かわいい……。
それにしても……
もったいなくて使えない。
◎菊池咲@ムジナ基地 (@kikuchi_saki) · X
*1:お皿¥7150、湯呑¥7700、お椀¥12100