2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

航空機事故を巡る恐るべき陰謀/映画『ブラックボックス 音声分析捜査』

ブラックボックス 音声分析捜査 (監督:ヤン・ゴズラン 2021年フランス映画) 映画『ブラックボックス 音声分析捜査』は墜落した旅客機のフライトレコーダーを調査する音声分析官が恐るべき陰謀に巻き込まれる、というフランス産のスリラー作品である。主演…

ポスター展『MONDO 映画ポスターアートの最前線』を観に行った

今日は京橋の「国立映画アーカイブ」で開催されている「MONDO 映画ポスターアートの最前線」を観に行ってきました。 「MONDO」というのは独自の映画ポスターを制作するアメリカのデザイナー集団です。もともとはテキサスにある二番館「アラモ・ドラフトハウ…

『バットマン:ジョーカー・ウォー』の背後でどのような戦いが繰り広げられていたのか?/DCコミック『ジョーカー・ウォー:コラテラル・ダメージ』

バットマンとジョーカーが熾烈な全面戦争を繰り広げるというDCコミック『バットマン:ジョーカー・ウォー』。その感想は以前拙ブログに書いたが、その「ジョーカー・ウォー」の背後で他にどんな戦いが繰り広げられていたのか?を描いたのがこの『ジョーカー…

ゴッサム・シティを乗っ取ったジョーカー!『バットマン:ジョーカー・ウォー』

バットマン:ジョーカー・ウォー /ジェームズ・タイノンIV (著), ホルヘ・ヒメネス他 (イラスト), 中沢 俊介 (訳) 今まで幾度もゴッサムシティの命運をかけ、戦いを繰り広げてきたバットマンとジョーカー。 しかし結果はいつも同じ、バットマンが街を危機か…

偶然と運命、癒しと赦しの物語/映画『ライダーズ・オブ・ジャスティス』

ライダーズ・オブ・ジャスティス (監督:アナス・トーマス・イェンセン 2020年デンマーク・スウェーデン・フィランド映画) マッツ・ミケルセン主演の復讐劇映画? マッツ・ミケルセン主演の映画『ライダーズ・オブ・ジャスティス』は「列車事故で失った妻…

不気味で、豊かで、不思議さに満ちた海。/絵本『旅する小舟』

旅する小舟/ペーター・ヴァン・デン・エンデ (著)、岸本佐知子(訳) ショーン・タンが驚愕し、岸本佐知子が大激賞! ゴーリー編集者・田中優子が編集した子どもから大人まで、誰もが楽しめる文字なし絵本。 オランダ発、英語版はNYタイムズとWSジャーナルのベ…

最近読んだコミックあれこれ

風水ペット(3)/花輪和一 風水ペット (3) (ビッグコミックススペシャル) 作者:花輪 和一 小学館 Amazon お金渦巻く絶叫大人ファンタジー!! 世界金融も億万長者も、鄙びた山里でバッサバッサ切り捨てられる……風水で。痛快にして無二、意表をつきまくる読み切…

職人監督リドリー・スコットがそつなく作り上げた娯楽作/映画『ハウス・オブ・グッチ』

ハウス・オブ・グッチ (監督:リドリー・スコット 2021年アメリカ映画) リドリー・スコットという職人監督 リドリー・スコットは職人監督だと思う。どんなテーマの作品でもそつなく撮り、どれもある程度の評価と興行成績を得る。熟練であり、ネームバリュー…

デヴィッド・ボウイのリマスターCDボックスセット『ブリリアント・アドヴェンチャー[1992-2001]』

ボウイのボックス・セット・シリーズ第5弾『ブリリアント・アドヴェンチャー[1992-2001]』 スタジオ・アルバム、ライヴ、未収録曲集 未発表アルバム『トイ』 『ブリリアント・アドヴェンチャー[1992-2001]』仕様 ボウイのボックス・セット・シリーズ第5弾『…

『三体』劉慈欣による絵本『火守(ひもり)』を読んだ

火守(ひもり)/ 劉 慈欣 (著)、池澤 春菜 (訳)、西村 ツチカ (絵) 人はそれぞれの星を持っている。病気の少女のため、地の果てに棲む火守の許を訪れたサシャは、火守の老人と共に少女の星を探す過酷な旅に出る--。世界的SF作家が放つ、心に沁みるハート…

今度はマルチバースだ!/映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム (監督:ジョン・ワッツ 2021年アメリカ映画) 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を観てきましたが、今回のカンソーブンは予告編以上の情報は無しでネタバレは避けつつ書こうかと思うとります。 スパイダーマ…

アンディ・ウィアーの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は最高に面白い傑作SFなのでみんなも読むといいんだ!

プロジェクト・ヘイル・メアリー /アンディ ウィアー (著)、小野田 和子 (訳) 『火星の人』で火星でのサバイバルを描いたウィアーが、地球滅亡の危機を描く極限のエンターテインメント!未知の物質によって太陽に異常が発生、地球が氷河期に突入しつつある…

戦争の悲惨さを正面から描いた前日譚/映画『キングスマン:ファースト・エージェント』

キングスマン:ファースト・エージェント(監督:マシュー・ボーン 2021年イギリス・アメリカ映画) マシュー・ボーン監督の「キングスマン」シリーズは1作目2作目ともとても楽しんだが、手放しで好きな作品かと問われると少々言葉に詰まる部分がある。それ…

韓国ノワールの新たな逸品/映画『ただ悪より救いたまえ』

ただ悪より救いたまえ (監督:ホン・ウォンチャン 2020年韓国映画) 韓国ノワールと言えば韓国映画の中でも人気のあるジャンルだが、個人的にはそのあまりの陰惨さから韓国映画から遠ざかっていた要因になっていた。しかし思う所があって数々の韓国映画をま…

年末年始の反省:2021~2022

2021年12月29日水曜日 実は会社は30日まで出勤日だったのだが、この日にあらかた仕事が片付いてしまったので、事務所全員でこの日が仕事納めという事になる。会社の他の殆どの事業所もどうやらこの日を仕事納めということにしたらしい。というわけでオレの冬…

謹賀新年:新年を覗くとき、新年もまたこちらを覗いているのだ2022!

新年あけましておめでとうございます。 今年もブログ『メモリの藻屑、記憶領域のゴミ』とブログ主のおっさんをよろしくお願いいたします。 2022年 元旦 ……というわけで明けました。2022年です。だから何だと言われても困りますが2022年元旦です。オレは今年…