RED WINGのブーツを買った

オレは革靴が好きで、特に冬はブーツ(正確にはショートブーツだな)ばかり履いている。ブーツの形が好きだというのもあるが、見た目だけではなく、冬は短靴だとくるぶしの辺りがスース―して寒いのだ。つまり防寒目的なのである(だから冬でもくるぶし出して歩いている若者を見ると感心する)。たいていは編み上げブーツ、チェルシーブーツ、チャッカブーツをとっかえひっかえして履いている。

ただし履いているのはたいがいお安い靴である。ちゃんとしたメーカーのブーツはさすがに値段が高く、特にRED WINGのブーツは、実に素晴らしいフォルムをしていて以前からずっと欲しかったのだが、オレの給料じゃちょっと高級過ぎた。だが最近退職金も出たことだし、ここはえいやあ!とばかりに買ってしまえ、と靴屋に突撃したというわけなのである。

購入したのはRED WINGの最新モデル「ベックマン」と「クラシックチェルシー」、どちらも色は茶色だ。もともと革靴は黒よりも茶色が好きなのだ。靴屋で試着せてもらった段階でどちらもおそろしく履き心地がよく、二足いっぺんに購入した。う~んどちらもカッコいい。とはいえ、「履き心地がいい」とは書いたが、ブーツ類は足慣らしをするのに相当時間が掛かるもので、これから徐々に足に合わせてゆくつもりである。靴擦れヤダなあ……。

購入したのは銀座の靴屋だった。この店に入る前に、洋服屋に寄ってシャツも一枚買った。東京に来たばかりの頃、オレはよく銀座で洋服を買っていた。もともと銀座が好きだった。しかしいつからか自分にはファーストファッションで十分なことに気付き、銀座で洋服を買うこともなくなった。だが最近定年と、それと都外への引っ越し予定があり、これもなにかの一区切りだなと思い、多分最後だろうと銀座で買い物をしたのだ。久しぶりの銀座はなんだかとても懐かしかった。銀座は素敵な思い出の場所だった。さらば銀座、そしてあの頃の自分、という気持ちもこの買い物にはあったのだ。まあ用時があったらまた来るけどな!