結局Spotifyにした。

これまで音楽サブスクはAmazon Music Unlimitedを使っていたのだが、Spotify Premiumに変えた、という話。

音楽サブスクはあれこれあるが、もともとAmazon Primeに加入していたのもあってAmazon Music Unlimitedを利用していた。オレが聴くのは洋楽、それもエレクトロニック・ミュージックが主体なので、比較対象としてはApple MusicとSpotifyがあったが、年間のランニングコストとしてはAmazon Music Unlimitedが一番安かったというのもあった。Amazon Music Unlimitedはロスレス配信がウリの部分もあったが、個人的にはあまり音質にはこだわらなかったな。

ただAmazon Music Unlimited、UIが今一つであったのと、アーチスト検索を掛けると割とどうでもいい作品がトップに並びやすいことと、エレクトロニック・ミュージックにおいては曲数こそ一見豊富であったが、あまり好みではない大箱向けのダンス・ミュージックを勧めてくるのが不満だった。うるさいことを言うが、セレクトが大雑把でマニアックさに欠けるのだ。

ところがある日、お気に入りのアーチストがSpotifyで新曲を公開したというので聴いてみたら、その曲それ自体よりもSpotifyで網羅されているそのアーチスト周辺の曲のセレクト具合が実に心憎く、いっぺんに気にいってしまったのである。そのアーチストのディスコグラフィのみならず、アーチストの代表曲を集めたプレイリスト、アーチスト自身の作成による公開プレイリスト、そのアーチストと同様のジャンルないしテイストのプレイリストなどなど、非常に至れり尽くせりで、芋づる式にアーチストとジャンルを楽しめる仕様になっているのだ。そしてこれが結構オレ好みのマニアックなセレクトなものだからなおさら嬉しい。

特にエレクトロニック・ミュージックだと、アーチスト単位、アルバム単位で曲を楽しむこともあるが、DJ-Mixのように沢山のトラックの連なりを楽しむことのほうがオレ好みだったりする。Spotifyでは様々なDJ/プロデューサーによるSpotify独自のプレイリストが公開されており、さらにモノによっては4時間5時間といった長大なプレイリストだったりするのでかなり満足感を得られるのである。基本はNon-Mixなのだが、環境設定でクロスフェードを選択すると曲同士が繋がってたちどころにDJ-Mix化し、これがなにより最高なのだ。この仕様は最強だろう。

という訳で現在SpotifyをノンストップDJ-Mixラジオという形で使っており、実に快適である。エレクトロニック・ミュージックは1曲1曲を丹念に愛でる、というよりも一定したリズムとテイストのトラックが間断なく繋げられ延々と続いてゆく、あたかもダンスフロアにいるかのような聴き方の方が圧倒的に多いので、その点Spotifyは最強のように思う。実はAmazon Music Unlimitedは1年契約で課金していてまだ数ヶ月残っているのだが、もはやSpotifyだけしか使っていない。

ただしアプリの仕様なのかオレの使い方のせいなのか、Amazon Music UnlimitedではCDレシーバーにUSB接続したWi-Fi端末からCDレシーバー側の操作だけで再生できていたのが、SpotifyではWi-Fi端末操作がいちいち必要なのが若干面倒ではある。

もうちょっと詳しく書くと、お古のiPhoneに音楽アプリを入れてCDレシーバーにUSB接続し、iPhone側のWi-Fiで受信した音楽を再生しているのだが、Amazon Music UnlimitedだとCDレシーバー側のUSB接続端末再生ボタンだけでiPhoneとアプリ起動&音楽再生していたものが、 Spotifyだと初期動作だけiPhoneから操作しないと再生できないのだ。なおもうちょっと高級なオーディオ製品だとWi-FiBluetooth機能付きのものがあるのでこういった手間はないと思われる。

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