韓国作家チャン・ガンミョンによる鮮烈なSF短編集『極めて私的な超能力』

極めて私的な超能力/チャン・ガンミョン (著)、吉良 佳奈江 (訳) 「自分には予知能力がある、あなたは私とは二度と会えない」手首に傷痕をもつ元カノは、いつか僕にそう言った―とある男女のふとした日常に不思議が射し込む表題作、第二次大戦後にユダヤ人自…

練馬区美術館『日本の中のマネ ―出会い、120年のイメージ―』展を観に行った

三鷹にあるジブリ美術館に行った翌日は練馬にある練馬区美術館に行ってきました。ここで開催されている『日本の中のマネ ―出会い、120年のイメージ―』展を観に行ったんですね。それにしても前日に新宿経由で吉祥寺に行き、この日は池袋経由で練馬に行った…

井の頭自然文化園でおひとりさま動物園

前回・前々回とジブリ美術館の記事を書きましたが、そのジブリ美術館の帰りに井の頭自然文化園に行ったんですよね。 井の頭自然文化園は井の頭恩賜公園の一角にあるのですが、そもそもジブリ美術館自体も井の頭恩賜公園に位置していて、最寄り駅である吉祥寺…

三鷹の森ジブリ美術館企画展示『未来少年コナン』展にオレはもうメロメロだったッ!?

昨日の「三鷹の森ジブリ美術館に行ってきた」の続きとなります。 さて、オレをここまで燃え上がらせた『未来少年コナン』というのはなにか?それは1978年にNHKで毎週火曜日19時30分から30分放送枠で放送された全26話のTVアニメ作品で、宮崎駿の実質的な監督…

三鷹の森ジブリ美術館に行ってきた

三鷹の森ジブリ美術館に行ってきた この間の金曜日は会社に最期の夏休みを貰って三鷹の森ジブリ美術館に行ってきました。 実はジブリ美術館に行くのは初めてなんですよ。大昔はなかなか取れないチケットを取ろうとジタバタしていましたが、あまりに取れなさ…

「マーダーボット・ダイアリー」シリーズ最新作『逃亡テレメトリー』を読んだ

逃亡テレメトリー マーダーボット・ダイアリー/マーサ・ウェルズ (著)、中原 尚哉 (訳) かつて大量殺人を犯したとされたが、その記憶を消されていた人型警備ユニットの“弊機”。紆余曲折のすえプリザベーション連合に落ち着いた弊機は、ステーション内で何者…

最近読んだコミックあれこれ

雨と君と(4) /二階堂 幸 雨と君と(4) (ヤングマガジンコミックス) 作者:二階堂幸 講談社 Amazon 雨の日に拾ったタヌキとどことなく気だるげな女子との心安らぐ日々。二階堂幸の『雨と君と』は凡百の動物漫画と一線を画す、静謐と孤独とが世界を覆う物語…

山野一の出産・育児コミック『大難産』がとても面白かった

大難産/山野 一 鬼畜漫画家・山野一が双子を授かって子育てに奮闘する様子を描いたコミック『そせじ』(そせじ=双生児の意味だろう)は山野一の漫画家人生を刷新する名著だったと思う。『そせじ』は電子出版のみで現在4巻まで描かれている。 この『大難産…

SOMPO美術館『印象派からエコール・ド・パリへ スイス プチ・パレ美術館展』を観に行った

印象派からエコール・ド・パリへ スイス プチ・パレ美術館展 この間の3連休初日は新宿にある「SOMPO美術館」に『印象派からエコール・ド・パリへ スイス プチ・パレ美術館展』を観に行っていました。SOMPO美術館はあのゴッホの名作『ひまわり』を所蔵してい…

劉慈欣のSF短編集『老神介護』を読んだ

老神介護/劉慈欣(著)、大森望(訳)、古市雅子(訳) SF超大作『三体』シリーズでSF界を席巻した劉慈欣の最新短編集。昨日紹介した『流浪地球』に続き今日は『老神介護』を紹介。 『老神介護』に収録の作品は全5作、同時発売の『流浪地球』が宇宙進出や異星人と…

劉慈欣のSF短編集『流浪地球』を読んだ

流浪地球/劉慈欣(著)、大森 望 (訳)、古市 雅子 (訳) 『三体』シリーズでSF史を塗り替えてしまった劉慈欣の短編集が2冊刊行された。タイトルは『流浪地球』と『老神介護』。両方とも速攻で購入、速攻で読み終わり、そして「ぐっはあああ、めっちゃ面白かっ…

山種美術館『【特別展】水のかたち ―《源平合戦図》から千住博の「滝」まで―』を観に行った

この間の3連休初日は広尾にある山種美術館に『【特別展】水のかたち ―《源平合戦図》から千住博の「滝」まで―』を観に行きました。山種美術館には初めて行ったのですが、なんでも「日本初の日本画専門美術館」として50年の歴史を持つのだとか。 山種美術館は…

2022年秋・栃木カピバラ&鮎ツアー(2日目)

2日目です。この日も朝からいい天気。窓の外から見える那珂川には早朝からちらほらと川釣りの人たちが繰り出していて、腰まで川に浸かりながら魚釣りをしていました。きっと昨日なかがわ水遊園で観たような那珂川の魚を獲っているのでしょう。 それにしても…

2022年秋・栃木カピバラ&鮎ツアー(1日目)

この間の10日と11日は相方さんと二人、那須塩原の馬頭温泉へ一泊旅行に出かけていました。オレが還暦を迎えた!というのと、相方さんの仕事がようやく一息ついた!というのがあり、じゃあお互いお祝いを兼ねて小旅行でもしようか、という事になったんですね…

英米古典怪奇談集Ⅱ『彼方の呼ぶ声』を読んだ

彼方の呼ぶ声:英米古典怪奇談集Ⅱ/ BOOKS桜鈴堂 (編集, 翻訳) 『夜のささやき、闇のざわめき』に続く、傑作怪奇談集第2弾!! 英米の古典怪奇談の中から知られざる良作を厳選し、紹介する本シリーズ。 今回の収録作品9篇は、すべて本邦初訳。荒涼たるブルター…

英米古典怪奇談集Ⅰ『夜のささやき、闇のざわめき』を読んだ

夜のささやき、闇のざわめき:英米古典怪奇談集Ⅰ/ BOOKS桜鈴堂 (編集, 翻訳) あなたを闇の世界へ誘う、珠玉のゴーストストーリー14編!!ビアス、ジェイムズ、レ・ファニュ、ブラックウッド他、怪奇小説の名手たちに、本邦初訳となる知られざる作家たちをくわ…

太田記念美術館『浮世絵動物園』展を観に行った

この間の誕生日の日には会社にお休みを貰って原宿にある「太田記念美術館」に『浮世絵動物園』展を観にいきました。 それにしても原宿なんてまるで縁の無い場所なもんですから、JR原宿駅で降りるなんて本当に久しぶりです。とはいえ久々の原宿は区画整理され…

遂に60歳になってしまった。

Photo by NIPYATA! on Unsplash 本日9月9日をもって齢60となってしまったオレである。いやー60っすよ60。還暦っすよ赤いチャンチャンコっすよ。 いやーそれにしても60歳。なんというかもう、途方に暮れている。思えば遠くへ来たもんだ。昔は60歳で定年だった…

創元SFアンソロジー『巨大宇宙SF傑作選 黄金の人工太陽』を読んだ

巨大宇宙SF傑作選 黄金の人工太陽/J・J・アダムズ (編集), 中原 尚哉他 (翻訳) SFとファンタジーの基本はセンス・オブ・ワンダーだ。そして並はずれたセンス・オブ・ワンダーを味わえるのは、超人的なヒーローが宇宙の命運をかけて銀河のかなたで恐ろしい…

サラ・ピンスカーのSF短編集『いずれすべては海の中に』が優れモノ揃いだった

いずれすべては海の中に/サラ・ピンスカー (著)、市田泉 (訳) 最新の義手が道路と繫がった男の話(「一筋に伸びる二車線のハイウェイ」)、世代間宇宙船の中で受け継がれる記憶と歴史と音楽(「風はさまよう」)、クジラを運転して旅をするという奇妙な仕事の終…

東京藝術大学大学美術館に特別展『日本美術を紐解く―皇室、美の玉手箱』を観に行った

東京藝術大学大学美術館に行ってきた 先週の金曜日は会社に夏休みを貰ってまたもや美術展に行ってまいりました。休暇貰って美術展って、オレってシブくないっすか(自己満足)。行ったのは東京藝術大学大学美術館で開催されている特別展『日本美術を紐解く―…

ブラッド・ピット主演のハチャメチャ・バイオレンスアクション『ブレット・トレイン』がとっても楽しかった!

ブレット・トレイン (監督:デビッド・リーチ 2022年アメリカ・スペイン・日本映画) 最初は楽なミッションだった筈なのに!?日本が誇る高速旅客列車・新幹線を舞台に、ブラッド・ピット扮するくたびれ気味の殺し屋が、次から次へと現れる殺し屋と戦う羽目…

フランス文学探訪:まとめとして

4月から続けてきたブログ企画「フランス文学探訪」は前回ブログで更新したA・デュマ『モンテ=クリスト伯』で一応の最終回とした。「一応」と書いたのは別にこれでフランス文学を読まないという事ではないからだ。そして「一応の最終回」にしたのはフランス…

フランス文学探訪:その20/A・デュマ『モンテ=クリスト伯』

モンテ=クリスト伯 (講談社文庫版・全5巻) /アレクサンドル・デュマ・ペール(著)、新庄嘉章(訳) モンテ=クリスト伯(1) (講談社文庫) 作者:A・デュマ 講談社 Amazon モレル父子商会の帆船の若い船長候補エドモン・ダンテスは、同僚のダングラールと恋…

JazzyなHip-Hopを聴きたくなりアルバム20枚ほど爆買いしてしまった

Jazz Liberatorz 突然ジャジーなヒップホップが聴きたくなったのである。Jazzy Hip-Hop、ジャズのサンプリング音源、並びにジャジーな演奏を活かし、「メロウでチル」な音を奏でるヒップホップである。とかなんとか知った事を書いているが、オレはヒップホッ…

フランス文学探訪:その19/パスカル『パンセ』

パンセ / パスカル (著)、前田陽一 (訳)、由木康 (訳) パンセ (中公文庫プレミアム) 作者:パスカル 中央公論新社 Amazon 近代科学史に不滅の業績をあげた不世出の天才パスカルが、厳正で繊細な批判精神によって人間性にひそむ矛盾を鋭くえぐり、人間の真の…

クロエ・グレース・モレッツがモンスターとバトルを繰り広げる映画『シャドウ・イン・クラウド』

シャドウ・イン・クラウド (監督:ロザンヌ・リャン 2021年ニュージーランド・アメリカ作品) 第2次世界大戦のさなか、極秘任務を帯びて爆撃機に乗り込んだ女性大尉がこの世にあらざるものを目にしてしまう、というサスペンスアクション映画です。なんとい…

アーティゾン美術館『生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 展』を観に行った

アーティゾン美術館に行ってきた 先日は京橋にあるアーティゾン美術館に『生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 展』を観に行きました。 アーティゾン美術館は東京駅を降りて10分ほど歩いた場所にあるのですが、以前はブリヂストン美術館と呼ばれていたも…

フランス文学探訪:その18/デカルト『方法序説』

方法序説 / デカルト (著)、谷川 多佳子(訳) 方法序説 (岩波文庫) 作者:デカルト,谷川 多佳子 岩波書店 Amazon すべての人が真理を見いだすための方法を求めて,思索を重ねたデカルト(1596-1650).「われ思う,ゆえにわれあり」は,その彼がいっさいの外…

最近聴いたプリンスとかエレクトロニック・ミュージックとか

Prince and The Revolution Prince and The Revolution: Live / Prince and The Revolution Live (2CD+Blu-ray) Sony Music Japan International Amazon 1985年3月、プリンスによる伝説のパープル・レイン・ツアーの約2時間にわたるパフォーマンスを収録した…