『ファイト・クラブ』原作者チャック・パラニュークの新作『インヴェンション・オブ・サウンド』を読んだ

インヴェンション・オブ・サウンド / チャック・パラニューク(著)、池田真紀子(訳) 「全世界の人々が同時に発する悲鳴」の録音を目指すハリウッドの音響技師ミッツィ、児童ポルノサイトで行方不明の娘を探し続けるフォスター。2人の狂妄が陰謀の国アメリカ…

最先端技術の進歩はどこに行き着くのか?/SFアンソロジー『フォワード 未来を視る6つの物語』

フォワード 未来を視る6つのSF/ ブレイク・クラウチ編 科学技術の行き着く未来を六人の作家が描く。クラウチは人間性をゲーム開発者の視点から議論し、ジェミシンはヒューゴー賞受賞作で地球潜入ミッションの顛末を語り、ロスは滅亡直前の世界に残る者の思…

春暮康一のファーストコンタクトSF中編集『法治の獣』を読んだ

法治の獣/春暮康一 惑星〈裁剣(ソード)〉には、あたかも罪と罰の概念を理解しているかのようにふるまう雄鹿に似た動物シエジーが生息する。近傍のスペースコロニー〈ソードⅡ〉は、人びとがシエジーの持つ自然法を手本とした法体系で暮らす社会実験場だっ…

蛮族!蛮人!バンバラバンバンバン!/映画『ノースマン 導かれし復讐者』

ノースマン 導かれし復讐者 (監督:ロバート・エガース 2022年アメリカ映画) 蛮人さんが行く! 血!殺戮!破壊!蛮族の蛮人が蛮行をはたらく!映画『ノースマン 導かれし復讐者』は9世紀の北欧地方を舞台に、父である王を殺された男が復讐を誓い、バイキン…

京極夏彦の「書楼弔堂」シリーズ第3弾『書楼弔堂 待宵』を読んだ

書楼弔堂 待宵 / 京極夏彦 舞台は明治30年代後半。鄙びた甘酒屋を営む弥蔵のところに馴染み客の利吉がやって来て、坂下の鰻屋に徳富蘇峰が居て本屋を探しているという。 なんでも、甘酒屋のある坂を上った先に、古今東西のあらゆる本が揃うと評判の書舗があ…

インド系アメリカ人作家の描く仏教/ヒンドゥー教的なSFストーリー『マシンフッド宣言』

マシンフッド宣言 (上)(下)/S・B・ディヴィヤ(著)、金子浩 (訳) 21世紀末、AIソフトウェアに仕事を奪われた人間は心身の強化薬剤を摂取し、労働は高度専門職か安い請け負い仕事に二極化した。大富豪のピル資金提供者を警護する元海兵隊特殊部隊員のウェル…

『マンガ家・つげ義春と調布』展に行ってきた

この間の土曜日は「調布市文化会館たづくり」で開催されていた『マンガ家・つげ義春と調布』展に行ってきました。 東京暮らしも長いですが調布に足を踏み入れたのはこれが初めて。新宿から京王線に乗って京王調布駅で下車しましたが、そもそも京王線に乗るの…

劉慈欣『三体0【ゼロ】球状閃電』は『三体』とは全然関係ないけどなかなか面白かった

三体0【ゼロ】球状閃電 / 劉慈欣 (著)、大森望(訳)、光吉さくら(訳)、ワンチャイ(訳) 14歳の誕生日の夜に“それ”に両親を奪われた少年、陳。謎の球電に魅せられ、研究を進めるうちに、彼は思いも寄らぬプロジェクトに巻き込まれていく。史上最強のエンタメ…

映画『NOPE/ノープ』はXXXだったッ!?

NOPE/ノープ (監督:ジョーダン・ピール 2022年アメリカ映画) 「空に何かいるけど空を見ちゃいけない!」というホラー?サスペンス?SF?な映画『NOPE/ノープ』です。2022年に結構話題になった作品で、オレも興味湧かなかったわけでもないんですが、以前…

韓国産旅客機パニックスリラー映画『非常宣言』を観た!

非常宣言 (監督:ハン・ジェリム 2022年韓国映画) ソウル発ホノルル行きの旅客機で発生したバイオテロを描くパニックスリラー映画です。主演は『パラサイト 半地下の家族』、『ベイビー・ブローカー』のソン・ガンホと『白頭山(ペクトゥサン)大噴火』、…

伊豆シャボテン公園でカピと再会したッ!?【年末年始の反省その4】

【年末年始の反省】、最終回となる第4回は1月2日に相方さんと行った伊豆シャボテン公園でのカピバラ詣でです。 「カピバラ露天風呂」で有名な伊豆シャボテン公園はオレと相方さんの大のお気に入の動物園で、それはもちろんカピバラがいるからなんですよね。…

元旦は仙台城跡で凍えたッ!?【年末年始の反省その3】

引き続き【年末年始の反省】です。今回は大晦日に行った仙台詣での後半となります。 相方さんの実家で迎えた元旦の朝はお雑煮と餡ころ餅をいただきました。それにしても仙台で食べるご飯はなにもかも美味い。 お昼過ぎに新幹線で帰ることになっていたので、…

大晦日に仙台を目指したッ!?【年末年始の反省その2】

昨日に引き続き【年末年始の反省】の第2回は大晦日と新年1月1日に行ってきた仙台旅行の事を書きたいと思います。まず今日は大晦日篇。 今回は旅行と言いますか、仙台出身の相方さんのご家族とお会いするための遠出だったんですね。実は昨年相方さんの御母堂…

クリスマスは原始肉だったッ!?【年末年始の反省その1】

年も明け段々と落ち着いてきましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか。拙ブログでは今日から【年末年始の反省】と題し、このオレがクリスマスと年末年始をどんな風に過ごしていたかを4回に分けてお送りしようかと思います。というわけでまず今回はクリスマス…

謹賀新年:新年を覗くとき、新年もまたこちらを覗いているのだ2023!

新年あけましておめでとうございます。 今年もブログ『メモリの藻屑、記憶領域のゴミ』とブログ主のしょうもないおっさんをよろしくお願いいたします。 2023年 元旦 2023年が明けたのである。ちなみにオレは日常生活において和暦を一切使わないことにしてい…

2022年:行きやがる年、来やがる年

Photo by: Nextlevel-Japan さらば2022年 というわけで今年も残すところあと僅か。ブログの更新も今回が今年最後になります。そして今日は今年一年のオレの毎日などを振り返ってみようかと思います。 《目次》 さらば2022年 今年のまとめだった 今年1年を振…

2022年:オレ的映画ベストテン!

さて2022年もいよいよ押し迫ってまいりました!というわけで今回はブログ恒例「オレ的映画ベストテン!」の2022年版をお送りしてみたいと思います。今年もあれこれといろんな映画を観てきましたが、栄えある1位に輝くのはどの作品か(もうトップ画像で分かっ…

2022年まとめ:今年面白かった音楽あれこれ

Photo by Marcela Laskoski on Unsplash 2022年のまとめ、今回は音楽篇です。今年もEDMを中心にいろんな音楽を聴いていました。そうしてまとめたブログ記事や、特に面白かったアルバムを紹介してみようと思います。 なにしろハニャ・ラニにぞっこんだった ■E…

2022年まとめ:今年面白かった本

Photo by Nong V on Unsplash 2022年のまとめとして今回は「今年面白かった本」を挙げて行こうかと思います。オレは本を読むのが遅いんですが、紙の本とKindle本をうまくスイッチさせながら週1冊ぐらいのペースで読んでいました。だから数えてないけど50冊く…

2022年まとめ:今年面白かったコミック

Photo by Boris Bučko on Unsplash 2022年まとめとして今回は「今年面白かったコミック」を紹介していきたいと思います。オレは週刊漫画を読まないので、今流行りの作品とかは全く疎いのですが、アレとかコレとかの話題作は一応入ってるかな?あとアメコミや…

2022年まとめ:今年面白かった美術展とか展覧会とか

Photo by Zalfa Imani on Unsplash いよいよ年末ですね。今日から何日かに分けて「2022年面白かったものまとめ」をしていきたいと思います。まず今日は美術展・展覧会篇。 今年はなぜだか突然美術館通いに目覚めた年でした。展覧会なども含めると20回ぐらい…

2022年のオレのゲーム履歴を調べてみた

2022年のプレステゲームプレイ履歴を確認できる特設サイト ソニー・インタラクティブエンタテインメントが「2022年にどれだけプレイステーションゲームをプレイしたか履歴を確認できる特設サイト」を設立しているらしく、早速やってみた。 ソニー・インタラ…

『マッドマックス・アンソロジー BOX』を買った!観た!興奮した!

マッドマックス アンソロジーBOX (4K ULTRA HD & ブルーレイセット) (9枚組) [4K ULTRA HD + Blu-ray] あの「マッドマックス」シリーズ4作の4K ULTRA HD & ブルーレイセット、『マッドマックス・アンソロジー BOX』が発売され、『マッドマックス』信者である…

ミシェル・ウエルベックの『ウエルベック発言集』を読んだ

ウエルベック発言集/ミシェル・ウエルベック(著)、西山雄二(訳)、八木悠允(訳)、関大聡(訳)、安達孝信(訳) 詩人や文学者をはじめ、左翼知識人にフェミニスト、映画、音楽、建築、宗教……まがまがしくも目くるめく混乱した世界に「介入」するウエルベックの論…

最近読んだコミック/斎藤潤一郎の『武蔵野』とか

武蔵野/斎藤潤一郎 武蔵野 (torch comics) 作者:斎藤 潤一郎 リイド社 Amazon 『死都調布』『死都調布 南米紀行』『死都調布 ミステリーアメリカ』と、カラカラに乾ききった無情の世界をアバンギャルドに描き続けてきた斎藤潤一郎の新作はなんと「武蔵野紀…

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は最高最先端のアトラクション・ムービーだった

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター (監督:ジェームズ・キャメロン 2022年アメリカ映画) 「アバター・サーガ」第2弾『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』 ジェームズ・キャメロン監督による驚異的な映像表現により全世界興行収入歴代1位の大ヒット作…

デヴィッド・ボウイ、『ハンキー・ドーリー』時のレア曲等を収めたボックスセット『ディヴァイン・シンメトリー』

ボウイ名作『ハンキー・ドリー』にまつわるボックスセット『ディヴァイン・シンメトリー』 デヴィッド・ボウイが1971年にリリースした4枚目のアルバム『ハンキー・ドリー』は、数あるボウイ・アルバムの中でも名作の1つとして名高い作品だ。ボウイの最高傑…

ドイツ女性作家の描く不気味な物語 『その昔、N市では カシュニッツ短編傑作選』

その昔、N市では カシュニッツ短編傑作選 / マリー・ルイーゼ・カシュニッツ (著)、酒寄 進一 (訳) 奇妙な出来事が人々を翻弄する――。 その、巧みな一撃。 日常に忍び込む幻想。 戦慄の人間心理。 戦後ドイツを代表する女性作家の名作を集成した、 全15作の…

スパニッシュ・ホラー文芸作家の描く終わりなき不安『兎の島』

兎の島/エルビラ・ナバロ(著)、宮﨑真紀(訳) 川の中洲で共食いを繰り返す異常繁殖した白兎たち、 耳から生えてきた肢に身体を乗っ取られた作家、 レストランで供される怪しい肉料理と太古の絶滅動物の目撃譚、 死んだ母親から届いたフェイスブックの友達申…

最近聴いたエレクトロニック・ミュージック

μ-Ziq (Mike Paradinas) Hello / µ-Ziq Hello Planet Mu Amazon かつてAFXと共にドリルン・ベースの覇者として君臨したµ-Ziqことマイク・パラディナスもデビューして早30年になるのらしく、月日の経つのも早いものである。今作でも目まぐるしく鳴り響く高速…