今年面白かったゲームなどなど

お次は今年面白かったゲームです。

■Legend of Grimrock


あの往年の超名作RPGダンジョンマスター』のクローン・ゲーム。正確に書くと『Legend of Grimrock』は「ダンマス」の新作ではなく独立系ゲーム会社によって製作された「ダンマス」のシステムを踏襲した新作ゲームということになるのですが、まあプレイしているほうとしてはやはり「あのダンマスが帰ってきた!」と思っちゃいますね。『ダンジョンマスター』そのものと言ってもいい世界観・システム・操作性を持ったゲームなんですが、それを現在的なグラフィックで甦らせた、という部分が新しいと言えば新しいでしょうか。(※今のところPC版ダウンロードのみの発売で、公式サイトかGOG.com、Steamでの購入となります)
潜れ!ダンジョンを潜りまくれ!〜ゲーム『Legend of Grimrock』

■大神 絶景版

大神 絶景版

大神 絶景版

HD版発売でやっとプレイすることができた『大神 絶景版』だが、これが最初の予想と想像を遥かに上回る極上の世界観と美しさを持った素晴らしいゲームで、「ゲームをプレイすることの喜び」を再発見したような思いで一杯だ。単にありていの「ジャポネスクぽいもの」を羅列しただけではない非常に深い民話・神話世界をシナリオ構築しており、そして「日本的な美」への高い理解力と再現力を持ったグラフィックはこのゲームでしか堪能できないであろう唯一無二の圧倒的なクオリティを誇っている。墨絵を元にした描線はもとより、大神アマテラスが疾走するその後には次々と花が咲いては消えてゆき、魔物によって汚濁と化した大地を解放した時に画面いっぱいに大量に舞い散る色とりどりの花びらの華々しさ、魔物を封印したり動物たちの世話を焼いた時に幾つもの「幸」という文字が宙に浮かび大神アマテラスのパワーの元となる「言霊」的な概念、これらの演出とコンセプトの確信に満ちた「日本的な美」へのこだわりは、このゲームをほぼ「完璧なゲーム」として完成させているではないか。
『大神 絶景版』は流麗かつ美麗なジャポネスク・グラフィックが心を洗う大傑作日本神話ゲームだ!

■マックス・ペイン3

サンパウロを舞台に繰り広げられる血で血を洗うアクション、脛に傷持つ男の感傷と虚無のハードボイルド、ストーリーが進むほどに暗黒の度合いが深まる地獄のノワール・ストーリー、そしてあまりにも映画的なその演出。躍るタイポグラフィブライアン・デ・パルマを思わせる画面分割、サム・ペキンパーの如き血飛沫を撒き散らしながらスローモーションで倒れてゆく敵、ジョン・ウー映画のような二挺拳銃横っ飛びのアクション、そしてトニー・スコットがもしもゲームを作ったらこうなると思わせるような痙攣的な画像エフェクト!『マイ・ボディーガード』『ドミノ』あたりでトニー・スコットが演出したギラギラとした神経症的エフェクトを凝らした映像、あれをゲームでやっちゃってて単なる銃撃アクションとは全く異なる異様な緊張感とトリップ感を醸し出しているのだ。
銃弾と暴力が支配するブラジルの街で繰り広げられるハードボイルド・ノワール!〜ゲーム『マックス・ペイン3』

コール オブ デューティ ブラックオプス II

今回の『CoD BO2』は1985年と2025年の2つの時代が交互に描かれてゆくんですね。1985年のパートはあるテロリストがなぜこのような暴れん坊将軍になってしまったかが描かれ、2025年のパートではこのテロリストがどんなテロ起こして世界を大騒ぎさせてゆくかが描かれてゆくんですね。面白いのはこの2025年のパートで、2025年っていうぐらいですから12年ぐらい先の近未来です。今頃になってさすがにちょっと資料読みましたが米国と中国は冷戦状態にあるらしいです。で、近未来ですから架空の軍事兵器、装備が登場するんですよ。架空といってもそこは『CoD』、どこぞの軍事顧問があれこれ予想した、将来的にありうる兵器や装備が描かれているんですね。オスプレイのさらに進化したような垂直離着陸輸送機や火器搭載歩行型マシンやドローンと呼ばれる無人飛行兵器、光学迷彩なんかが出てくるんですが、SFっぽい荒唐無稽さは無いんですよ。そしてプレイヤーが持つ銃にしても電磁共鳴式だかなんだかで壁の裏に隠れた敵を透視し一目瞭然に発見できるスコープが付いていたり、弾数が非常に多いアサルトライフルなんかがあって面白いんですね。
今度は近未来戦だ!〜ゲーム『コール オブ デューティ ブラックオプス II