Ghost of Tsushima ゴースト・オブ・ツシマ (PS4,PS5,PC)

『Ghost of Tsushima ゴースト・オブ・ツシマ』をようやくクリアした
2020年に発売され、2024年の段階で世界1300万本を売り上げたという怪物級のアクションゲーム『Ghost of Tsushima ゴースト・オブ・ツシマ』をようやくクリアしました。クリア時間は59時間。
購入したのは2021年発売のDIRECTOR'S CUT版だったので、ほぼ4年近くかけてクリアしたということになります。4年間ずっとやってたわけじゃなくて、思い出したころにチョロチョロと進めていたんですけどね。
殆ど後半までやってなんとなく放置していたところ、この10月2日に続編となる『Ghost of Yōtei ゴースト・オブ・ヨウテイ』が発売になるもんですから、発売前に終わらそうと慌ててラストスパートをかけたんです。ちなみに『Ghost of Yōtei ゴースト・オブ・ヨウテイ』、既に予約済です。
感想ですが、恐るべき完成度に裏打ちされた凄まじく面白いゲームでした。評価も非常に高く、「神ゲー」とすら呼ばれているほどですが、このオレも徹底的に魅了されました(だったらさっさとクリアしろよ)。

1274年、モンゴルに侵略された対馬が舞台
『ゴースト・オブ・ツシマ』は1274年、対馬に侵攻したモンゴル軍を打ち破るため、主人公の侍・境井仁と仲間たちが血みどろの戦いを繰り広げるという三人称視点のアクションゲームです。
暗く非情なストーリー、簡易でありながら奥深い戦闘システム、対馬の美しい自然が再現されたグラフィックなど、評価できるポイントは沢山あるのですが、なんといってもこの純和風な内容のゲームが、アメリカのゲーム開発会社、サッカーパンチプロダクションズで製作されたという部分に非常に驚かされます。
中世日本の歴史性だけでなく、建造物や衣装、人物造形、その話し方や生活の在り方、そこここの風俗や宗的教描写など、海外の方がよくもこれだけ高い解像度で描き切ったものだと思わされるんです。製作陣は日本の黒澤映画を参考にしたと語っていますが、日本人である自分がこのゲームをプレイすることで、改めて中世日本の姿を発見できたほどでした。

美しく再現された中世日本の姿
もちろん、ゲーム的な脚色は成されていて、対馬のような小さい島なのに日本の四季が凝縮されたりとか、対馬の地形とは違っていたりとか、史実的な部分も脚色されているんでしょうけれども、逆にその脚色によって、対馬という小さな島に中世日本そのものを濃縮したとも言えます。
なんといっても自然環境のグラフィックがとてつもなく美しいんです。風になびく野のススキ、地に舞い散るモミジの紅葉、夜を照らす蛍の光、霧にむせぶ険しい山々、波打ち寄せる沖合の奇岩、夜が来て朝が来て、雨雪が降り雷が鳴り響く、そういった緻密に再現された自然の描写に魅了されます。

ゲームシステムの楽しさ
ゲームを始めた当初は戦闘がうまくいかなくて手こずりましたが、これ、オレがゲームシステムをきちんと理解していなかったからなんですね。敵は剣兵・盾兵・槍兵・剛兵の4種類がいて、その敵と戦うたびに「型」を変えてゆく必要があります。煩雑なようですが、この「型」を変えてゆく戦闘スタイルが緊張感を生んでゆくんです。
また、スニーキングを利用した暗殺でマップを打破してゆくシーンも多いのですが、スニーキングの苦手なオレが、むしろこのスニーキングを楽しんでプレイしていたほどでした。成功すれば正面対決よりも敵壊滅が容易なんですね。
昨今のアクションゲームではほとんど採用されている、バルクールによる潜入や山岳地帯の走行もパズル的な楽しさがありました。特にアイテムを求めて山や谷を飛び回り、見事到着ポイントに辿り着いたときの達成感と言ったらありませんでしたね。これらアクションはそれほど難易度が高くない部分もありがたかった。

悲痛な物語
ゲームは冒頭から既にモンゴル軍によってほとんど支配された対馬が舞台となり、モンゴル軍の拠点をひとつづつ打ち破ってゆくことでゲームが進行します。しかし暴力的に戦い勝利してゆくだけの物語では決してありません。それは主人公・仁が侍であり、武士の”誉れ”、武士の矜持を重んじなければならないと叔父である対馬国地頭・志村から硬く言われていたからです。
しかし仲間となる者の数はあまりに少なく、モンゴル軍勢はあまりに強力で、仁は侍の矜持から外れたゲリラ戦や暗殺を用いなければこれを打破できません。非人道的な戦いを繰り広げる仁は人々から「対馬の冥人(Ghost of Tsushima)」と崇められますが、次第に地頭・志村との対立が浮き上がってきます。人々を救うためには鬼にならねばならない。だがそれは侍を捨てることでもある。その葛藤が、この物語を悲痛に盛り上げてゆくんです。

というわけで続編にも期待!
なにしろ素晴らしいゲームだったので、続編となる『Ghost of Yōtei ゴースト・オブ・ヨウテイ』への期待は高まるばかりです。ゲームシステムや内容といった部分もそうですが、それと併せ、2020年発売でこれだけの卓越したクオリティを持ったグラフィックが、5年後となるこの2025年にどのぐらい進化したのかこの目で確かめたいというのがあります。PS5という同じプラットフォームなので目を見張るような進化はないにしても、北海道へと舞台を変えたゲーム世界でどのような光景を見せてくれるのか、今から楽しみでなりません。
(注:この記事は『ゴースト・オブ・ヨウテイ』発売の10月2日以前に書いたものです。『ゴースト・オブ・ヨウテイ』は発売日に購入し、冒頭だけプレイしましたが、グラフィックは確かに向上し、ゲームシステムもさらに練り上げられてるように感じました。まだ冒頭だけなので評価はできませんが、『ゴースト・オブ・ツシマ』を超えるものを作ろうという意気込みはしっかりと伝わってきたし、それは成功しているように思えます。それにしても『ゴースト・オブ・ツシマ』のクリアに4年かけたので、『ゴースト・オブ・ヨウテイ』のクリアにどれだけかけるのか……頑張ります……。)




