逗子・葉山の海と山とその他の日記

森戸神社と森戸海岸

今期の冬休みは9日間と破格の長さなのだが、特にどこかに出掛けようという予定もなかったので、それじゃ飽きるだろうと年末の29日、神奈川県は逗子・葉山の海と山を眺めに行った。

向かうはまず森戸海岸の岬に建つ森戸神社。森戸神社は平安時代末期、源頼朝公が創建したとされる神社で、850年の歴史を有するという。まあ実は神社仏閣に興味があるというわけではなく、オレの相方さんが趣味とする「関東にある鳥居巡り」に付き合う形で出掛けたのだ。

森戸神社に軽くお参りし、神社裏手の海岸入口へと向かうと、石原裕次郎の石碑がお出迎え。神奈川の海と言えば裕次郎だよね!

森戸海岸から海を臨む景色はまさに絶景。海を挟んで右手には富士山の雄姿、左手には沖合700mに浮かぶ「名島」に建つ鳥居が小さく見える。この日は風が強くウィンドサーフィンを楽しむ人のボードが滑るように海を横切っていた。

海岸沿いには岩の上に生えた「千貫松」を見ることができる。

海岸沿いの鳥居から海に目を凝らすと沖合にある鳥居と綺麗に消失点が結び合う。

 

年末だったけど遊びに来ている人もまばらで、程よくのんびりできた森戸海岸だった。

山の根熊野神社横穴墓群

葉山を後にして逗子へ。逗子駅からすぐの場所に古代に作られた横穴の穴墓が多数あるのだという。まずは熊野神社へ。

熊野神社の裏手にある小ぶりな山を登ってゆくとこんな穴墓があるのだ。「山の根熊野神社横穴墓群」と呼ばれるものらしい。

古墳時代終末期、7,8世紀に作られた墓なのだという。逗子の山の中にはこういった墓が多数あるのらしい。住宅地のすぐそばにこんな古代の墓が残っているのがとても不思議だった。

横穴墓群を見たあと、熊野神社の裏手の山を登ってみようじゃないか、ということで登り始めたのだが、相当な急勾配な上に足場が悪く、道脇にはチェーンやトラロープが張られ、有刺鉄線まであって、ハイキングでもなんでもなくもはやアスレチック状態、60過ぎの老体には命の危険すら感じたが、一方相方はすたこらと先を進んでいた!

そして忘年会へ……

逗子・葉山の海と山を堪能した後は横浜へと戻り、この日予定していた友人との忘年会へ。オレと相方さんと友人の3人で、たっぷりビール飲んでつまみも食べて、しょーもない話題で盛り上がっておりました。

たらふくビールも飲んだので河岸を変え、みんなで駅地下のカフェへ。ここのタルトが美味くて、ビール飲んだ後にここに来るの定番となってるんだよね。お店に入りタルトのサンプルを見せられた時の気分の上がり方と言ったら!ええとみんな下さい!

友人からは引っ越し祝いということでワインをいただいた。なんとこのワイン、デヴィッド・ボウイをモチーフとしたワインなんですよ!友人の人ありがとう!

一緒に天然海老をたっぷり使った煎餅「なごや天婦羅」もいただきました。

(おしまい)

謹賀新年:新年を覗くとき、新年もまたこちらを覗いているのだ2025!

新年あけましておめでとうございます。

今年も拙ブログと老境のブログ主をよろしくお願い致します。

2025年 元旦

 

という訳で2025年が明けました。皆さんも良い年を迎えられたでしょうか。去年の暮れも書きましたが2024年は定年、ブログ開設20周年、そして引っ越しと、激動の一年でありました。その一年もやっと終わり、今年はもっと落ち着いた毎日を過ごしたいと願っております。なんにせよ年も年ですからあまり無理も効かないのですが、好きなことや関心のあることにできるだけ時間を割いて楽しく過ごしたいものですね。

で、新年ということで今年の抱負とか一応ひねり出してみたいじゃないですか。そういや去年の目標は「ゲームを3本以上クリアする」というおそろしくやる気のないものでしたが、それでも一応3本以上のゲームはクリアしてたんですよね。目標設定のレベルが低すぎて達成したとかなんとか言うのもおこがましいですけどね!じゃあ今年の目標はゲーム10本以上クリアということにするか……。それはそれであまりにショボいので、ここは大きく出て

「俺は必ず野望を果たす!」

を今年の抱負にしたいと思います。いやー漢らしいっすね!今年は漢っぽくいきたいものですね!

ところでいったいどんな野望なのかはまだ考えてないんですが!

 

それでは今年もよろしく。

 

ブログ主・フモ

 

(今年の初日の出です)

2024年:行きやがる年・来やがる年

さらば2024年

さて今日は大晦日、いよいよ今年もあと僅かとなってまいりました。そしてこの2024年は、このブログが20周年を迎え、オレが定年となり、さらに引っ越しして相方さんと同居を始めるなど、大変慌ただしくいろいろな意味で人生の区切りとなった1年でした。

今年2024年のブログ記事は今回も含めて224記事、これは1年365日のうち6割ぐらいの日にちは更新していた計算になります。なんだかんだ言いながらマメに更新していたのではないでしょうか。というわけで今日はそんなブログ記事のうち、[DIARY]カテゴリの記事を中心に、今年一年オレがいったいなにをしていたのかをまとめてみようかと思います。

《目次》

今年一年を振り返ってみる

1月

1月後半に相方さんの実家がある仙台へと旅行しておりました。八木山動物園のたぬきが可愛かったです。

2月

2月は相方さんといっしょに九十九里浜に海を見に行ってました。

そして2月21日、このオレのブログがなんと開設20周年を迎えました。

3月

3月の終わり頃はお花見がてら相方さんと保土谷のあたりをぶらぶらと散策していました。

4月

年末の引っ越しに先駆けて溜まりに溜まった本やDVDやCDを大量に売り払いました。

4月後半は相方さんと戸塚や藤沢の辺りを散策していました。「俣野別邸庭園」の別世界ぶりには驚嘆させられましたね。

5月

5月のあたまには相方さんと品川から日本橋まで散策しました。じつはこれ、旧東海道を歩いてみようという企画の一部で、3月4月の保土谷/戸塚/藤沢散策も旧東海道踏破の一端だったんですよね。日本橋までの道のりは旧東海道の起点を目指すものだったんです。

6月

6月は特にどうということもなく過ごしていました。会社にお休みをもらって健康診断の再検査をしたあと、同じく休暇中だった相方さんと合流してスーパー銭湯&ビールを堪能、というお気楽なことをやってましたね。

7月

相方さんの遅い誕生日会(実際の誕生月は6月)をやりました。

旧東海道巡り番外編」ということでぶらっと江ノ島へ出かけました。

上野動物園マヌルネコの赤ちゃんが生まれたというので見に行きました。仔マヌル可愛かったなあ。

8月

今年の夏は異常なぐらい暑かったですねえ。だから8月はどこに出掛けるというでもなく冷房の効いた部屋でまったりしていましたね。

9月

9月に62歳になりました。

9月の半ばには相方さんと鳴子温泉旅行に出掛けましたが、生憎の雨にたたられてしまいました。まあそれはそれで楽しみましたけどね。

10月

遂に10月、34年7ヵ月の在職期間を終え定年退職を迎えました。まあ定年再雇用という形で今も同じ職場で働いているんですけどね。

退職金貰ったんでちょっぴりお高いをブーツ買ったりワイヤレスイヤホンを買ったりして散財してしまいました!

11月

さらに13年使っていたパソコンが遂にお逝きになり、これも奮発して少々ハイスペックのパソコンを新調しました。

いよいよ引っ越し準備が佳境に入り、忙しさのあまり体調まで崩してしまいました。

12月

そして遂に引っ越し!いやー大変だったわあ……。

その引っ越しも済んでやっと落ち着き、新居で相方さんとクリスマスのお祝いをしました。部屋の中も大方片付き、なんとか自分の部屋らしくなってきたところです。

というわけで

とまあなにしろ激動の1年でしたね。この年まで結構のんべんだらりと適当に生きてきたものですから、今年のこの怒涛の展開にはすっかり消耗させられましたねー。今年は十分頑張ったので、来年はもっとお気楽に、これまで以上に適当な毎日を過ごしたい、とそのように思っております。という訳でブログ読者の皆さまにあらせられましては今年一年お付き合いありがとうございました。このブログがどこまで続くのかあるいは続ける気があるのか自分でも皆目わかりませんが、来年もまだ更新しているようでしたらまたお付き合いくださいませ。

今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いします。それではよいお年を。

2024年12月31日 ブログ主 フモ

2024年:オレ的映画ベストテン!!

【目次】

2024年:オレ的映画ベストテン!!

今年もいよいよ大詰めとなってきました。というわけで今回は毎年恒例『オレ的映画ベストテン!!』の2024年版をお送りしたいと思います。では四の五の言わずに行ってみよう!

1位:マッドマックス:フュリオサ (監督:ジョージ・ミラー 2024年アメリカ映画)

2024年度映画ナンバーワンはもうこの作品を置いて他にないでしょう。前作『マッドマックス:怒りのデス・ロード』から待たされること9年(!)、『怒りのデス・ロード』の前日譚として製作されフュリオサ大隊長を主人公に据えて描かれた映画『マッドマックス:フュリオサ』は、マッドマックス・シリーズならではの熱く暗い物語とウルトラクレイジーなアクションを見せつけ、期待に違わぬ稀代の名編として完成していました。

2位:デッドプールウルヴァリン (監督:ショーン・レビ 2024年アメリカ映画)

様々な名作問題作の公開された2024年ですが、そんな2024年ベストテン第2位にこの映画を挙げるオレの透徹した映画審美眼に全映画ファンは眉間に皺寄せ呆れ返り鼻で笑ってくださること間違いなしでしょう!いやだって楽しかったんだよ!映画の最中観ていてずっと幸せな気分だった!多分デップー的なノリってオレの人間性に最もフィットしているからなのかもしれない!?

3位:エイリアン:ロムルス (監督:フェデ・アルバレス 2024年アメリカ映画)

オレにとって「エイリアン」シリーズは1作目こそオールタイムベストテンに入れたい至高の映画なんですが、その次に好きなのが『プロメテウス』で、一般に評価の高い『2』なんかは嫌いじゃないけど「雑な映画だなー」と思ってるんですよね。その点この『ロムルス』は、これまでのシリーズで最も1作目のマインドがいかされた作品だと思うんですよ。

4位:REBEL MOON ディレクターズカット/ チャプター1:血の聖杯、チャプター2:赦しの呪い (Netflix映画) (監督:ザック・スナイダー 2024年アメリカ映画)

あのザックが帰ってきた!4位はザック・スナイダーが監督したネトフリ映画『REBEL MOON』のディレクターズカット版です!これがもう無印とは別物!どこを切ってもみっちりたっぷりザック節の詰まったザックならではのザック映画!ザックの『ジャスティスリーグ ディレクターズカット版』も凄まじい出来でしたが、こちらも負けないほどのに素晴らしいザック版SF活劇に仕上がっています!

5位:JAWAN/ジャワーン (監督:アトリ 2023年インド映画)

そして5位となるのはインド映画界きっての大スター、シャー・ルク・カーンが主演となり、とんでもない展開ととんでもないアクションが釣瓶打ちとなったインド・アクション大作『JAWAN/ジャワーン』!映画全編を通してこれでもかこれでもかと押し寄せる濃厚激辛マサラパワーに、脳震盪一歩手間になるほど興奮させられました!

6位:シビル・ウォー アメリカ最後の日 (監督:アレックス・ガーランド 2024年アメリカ映画)

アメリカが分裂し敵味方に分かれて戦争をおっぱじめちゃうという映画ですが、先進大国であるはずのアメリカで内戦が起こってしまうという異様さ、不気味さがあるのと同時に、今のアメリカだとあり得ない話でもないよね、と一瞬思えてしまう怖さもある映画でしたね。まあ個人的には「CoDみたいだぜ!」と喜んでましたけど(オイ)。

7位:デューン 砂の惑星 PART2 (監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 2024年アメリカ映画)

圧倒的なSFヴィジョンを見せつけてくれたPart1に続き、Part2の登場です。透徹した異世界描写とクライマックスにおける大戦闘はSF映画の醍醐味に満ち、とても堪能できました。ただきっちりと作り込まれた世界観があらかじめあるがゆえに、Part1ほどの驚きがなかった部分がちょっと物足りなかったかな。

8位:VESPER ヴェスパー (監督:クリスティーナ・ブオジーテ/ブルーノ・サンペル 2022年フランス・リトアニアベルギー映画

バイオテクノロジーの暴走により荒廃した未来を描くSF作品です。禍々しくもまた美しいイメージに満ち溢れ、絶望的な世界にぎりぎりの希望の光を当て、それらを優れたVFXで再現した見応えのある作品です。フランス・リトアニア・ベルギー合作のインディペンデント映画ですが、世界設定にしても美術にしても高いクオリティでした。

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9位:フォールガイ (監督デヴィッド・リーチ 2024年アメリカ映画)

スタントマンがとんでもない事件に巻き込まれる!?というお話なんですが、実はこの映画の本当の面白さはそのラブコメ展開にあるんですよ。一度は別れた男女がスタントマンと映画監督という形で撮影現場で再び出会ってしまうのですが、ヒロインである女監督のひたすらポーカーフェイスなツンデレぶりがもう可笑しくてしょうがありませんでした!

10位:オッペンハイマー (監督:クリストファー・ノーラン 2023年アメリカ映画)

原爆の父オッペンハイマーの半生を描いたという部分でイデオロギッシュな意見や感想は多々あるようですが、それよりもこの映画はクリストファー・ノーラン監督が持てる技量全てを動員したノーラン映画の集大成であり最高傑作であり、映画芸術として抜きん出ている部分でオレは推したいんですよね。

その他印象に残った映画

哀れなるものたち (監督:ヨルゴス・ランティモス 2023年イギリス映画)

高貴さと下劣さが同等に並び醜悪さと美しさが同時に描かれるという素晴らしい映画でした。

ARGYLLE/アーガイル (監督:マシュー・ボーン 2024年アメリカ・イギリス映画)

マシュー・ボーン監督らしい「やり過ぎスパイ映画」で、オレは好きですね。

アーガイル

アーガイル

  • Henry Cavill
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貴公子 (監督パク・フンジョン 2023年韓国映画

年に一回はこういう残虐韓国映画が公開されるべきだと思うんですよ。

ゴールデンカムイ (監督:久保茂昭 2024年日本映画)

原作好きとしては最初おっかなびっくりでしたが、決してコスプレ大会ではない誠意ある作品として完成していましたね。

ヤング・ウーマン・アンド・シー (Disney+映画)(監督:ヨアヒム・ローニング 2024年アメリカ映画)

女性初の英仏海峡水泳横断を成功させた水泳選手を描くDisney+映画です。これが実にしっかりと作られていて、じわじわと感動の渦に巻き込んでゆくんですよ!

ツイスターズ (監督:リー・アイザック・チョン 2024年アメリカ映画)

大竜巻を描くディザスタームービーであると同時に、こじらせ理科系女子のルサンチマンの物語としても秀逸なんですよね。

悪魔と夜ふかし (監督:コリン・ケアンズ&キャメロン・ケアンズ 2023年オーストラリア映画

全体的にねっとりとした雰囲気がいい具合の不気味さを生む秀作ホラー映画でした。

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  • デヴィッド・ダストマルチャン
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ドリーム・シナリオ (監督:クリストファー・ボルグリ 2023年アメリカ映画)

理由もなくニコケイが人々の夢に出てくる!?というプロットだけでもう面白さはお墨付きですよね!?

今年印象に残ったドラマ

マーダー・イン・ザ・ワールドエンド(Disney+/Appleドラマ)(監督:ザル・バトマングリッジ/ブリット・マーリング 2023年アメリカ製作)

ブリット・マーリングが監督・主演したというだけで既に傑作なんです。

レッスン in ケミストリー(AppleTV+ドラマ)(監督:サラ・アディナ・スミス 2023年アメリカ製作)

60年代アメリカを舞台に、ガチガチの男社会をものともせず自己実現を目指そうとした一人の女性の爽快な物語です。ボニー・ガルマスによる原作『化学の授業をはじめます。』も併せてどうぞ。

三体Netflixドラマ)(監督:デレク・ツァン、アンドリュー・スタントン他 2024年イギリス、アメリカ、中国製作)

劉慈欣の世界的ベストセラーSF小説『三体』のドラマ化だと聞いたらこれは観るしかないでしょう!

七夕の国 (Disney+ドラマ) (監督:瀧悠輔、佐野隆英、川井隼人 2024年日本制作)

岩明均のSF伝奇コミック『七夕の国』をドラマ化した作品。しかしよくこの原作を見つけてきて映像化したよなあと感心させられました。

ベスト・アクトレス&アクター

『ツイスターズ』のデイジーエドガー=ジョーンズ

デイジーエドガー=ジョーンズ、以前から注目していましたが『ツイスターズ』の彼女も最高でしたね。

『シビル・ウォー アメリカ最後の日』のジェシー・プレモンス

今年のベスト・アクターは「どの種類のアメリカ人だ?」のこの人しかいないでしょう!

 

2024年:今年面白かった本とかコミックとか音楽とか

年末恒例「今年のまとめシリーズ」、今回は「今年面白かった本とかコミックとか音楽」と題して今年ブログで取り上げた本・コミック・音楽の中で特に印象に残ったものを挙げていきたいと思います。では行ってみよう!

今年面白かった本:北欧ミステリ篇

今年読んだ本は約60冊、これはだいたい週に1冊読んでいた勘定になります。毎年このぐらいのペースなので、いつも通りの読書数といったところでしょうか。そんな中で今年集中して読んだのは「北欧ミステリ」ジャンルの小説で、20冊ほど読んだでしょうか。まず最初にこの「北欧ミステリ」の中なら面白かった作品を4冊挙げておきます。

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女スティーグ・ラーソン

言うことなしの大傑作。綿密かつ強力なプロット、主人公ミカエルとリスベットの魅力、どこを取っても一級の面白さに満ちていました。続巻があるのでこれも引き続き読んでいこうと思ってます。

大傑作。北欧ミステリ長編『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』が最高に面白かった。 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

特捜部Q―檻の中の女― / ユッシ・エーズラ・オールスン

オーソドクスながらそつがなくテンポのいいシリーズ第1作。これは人気シリーズになるのも頷けます。こちらも時間があったらシリーズ作を読んでいきたいですね。

北欧ミステリの人気シリーズ第1弾『特捜部Q―檻の中の女―』を読んだ - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

最後の巡礼者(上・下)/ ガード・スヴェン 

スパイ小説と犯罪小説が合体した緊張感会溢れる北欧ミステリです。第2次大戦の歴史の闇に触れる物語も奥深い。

スパイ小説と犯罪小説の合体した傑作北欧ミステリ『最後の巡礼者』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

許されざる者 / レイフ・GW・ペーション

脳梗塞で半身不随になった元警官が時効の成立した事件解決に乗り出すというお話ですが、主人公となる車椅子中年男のとんでもないパワフルさが魅力なんですね。

北欧ミステリ『許されざる者』を読んだ - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

今年面白かった本:そのほか

黙約(上・下) / ドナ・タート

大学で古代ギリシア語を学ぶ学生たちが起こしてしまった殺人事件とその後に待ち受ける沈痛に満ちた展開。才気溢れる若者たちの失墜を描いた苦く遣る瀬無い青春小説でした。

輝ける青春からの失墜 /ドナ・タートの長編小説『黙約』を読んだ - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

文明交錯 / ローラン・ビネ

15世紀中期、インカ帝国皇帝一行がヨーロッパ大陸に上陸し、ヨーロッパを掌中に収めてしまうという歴史改変小説。歴史がどんどん裏返ってゆく様に興奮させられました。

インカ帝国がヨーロッパを席巻するもう一つの世界を描いた恐るべき歴史改変小説『文明交錯』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

巷説百物語京極夏彦

今年は『狐花 葉不見冥府路行』『病葉草紙』『書楼弔堂 霜夜』と京極夏彦ラッシュが続いたが、その中でもこの『了巷説百物語』は圧倒的な物語展開を見せる重量級の傑作でした。

「巷説百物語」シリーズ完結作『了巷説百物語』は【京極夏彦マルチバース】だった! - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

化学の授業をはじめます。/ ボニー・ガルマス

60年代アメリカを舞台に、ガチガチの男社会をものともせず自己実現を目指そうとした一人の女性の爽快な物語です。

ボニー・ガルマスの『化学の授業をはじめます。』を読んだ - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

英国エリート名門校が教える最高の教養 / ジョー・ノーマン 

「英国エリート」とか「最高の教養」とかおっかない単語がタイトルになった本ですが、実はこれ、非常にユニークで敷居の低いブックガイドなんですね。この中から何冊かの本をピックアップして読みました。

SFは最高の教養の一つなのか!?/『英国エリート名門校が教える最高の教養』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

今年面白かったコミック

ルーカス・ウォーズ / ロラン・オプマン(作)、ルノー・ロッシュ(画)

あのジョージ・ルーカスの落ちこぼれ学生時代から『スター・ウォーズ』を製作し成功を手に入れるまでを描くひたすら熱いバンドデシネです。SWファンは号泣必至です!

ジョージ・ルーカスの半生を描くバンドデシネ『ルーカス・ウォーズ』が胸熱過ぎて涙が止まらない! - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

九井諒子ラクガキ本 デイドリーム・アワー / 九井諒子

コミックではなく九井諒子による『ダンジョン飯』設定グラフィック集なんですが、この作者、絵を描くのが本当に好きで好きで堪らないんだなあと思わせるような「漫画愛」の満ちた一冊なんですね。

最近読んだコミック:『九井諒子ラクガキ本 デイドリーム・アワー』『アンダーニンジャ (12) 』『男おいどん (1-6)』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

テルマエ・ロマエ (1) / ヤマザキマリ

テルマエ・ロマエ』の続編が出る!というだけで大いに盛り上がりましたね。

ヤマザキマリの『続 テルマエ・ロマエ』を読んだ - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

タワーダンジョン(1~3) /弐瓶勉

ダークファンタジィ。弐瓶勉のコミックを読むのは実はこれが初めてなんですが、グラフィックといいストーリーといい図抜けていて、あっという間にファンになってしまいました。他はどの作品が面白んだろう?

『ウルタールの猫 ラヴクラフト傑作集』他、最近読んだコミックあれこれ - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

スーパーボールガールズ(1~4)/金城宗幸 (原作), 平本アキラ (絵)

ここしばらく低迷気味だった平本アキラですが、金城宗幸という原作者を得ることで一皮むけた作品を描くことができましたね。 

最近読んだコミックあれこれ - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

総特集 望月ミネタロウ ― 創造と破壊と革新と。 ―(文藝別冊)

望月ミネタロウ氏を総特集したムック本。内容はロングインタビュー、描き下ろしマンガ、レア作品採録、対談、特別寄稿、エッセイ、カラーイラストギャラリー、作品解説など盛り沢山。

望月ミネタロウ作品その他最近読んだコミックあれこれ - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

今年面白かった音楽

マイルス・デイヴィスの膨大な枚数のアルバム

今年はなんといってもジャズを聴き狂い、その後完全にマイルス・デイヴィス・フリークとなってマイルス・ミュージックを聴きまくっていた年でした。マイルスの映画も観たし本も読んだし、沢山のマイルスCDも買い集めました。

Selected Ambient Works Volume II (Expanded Edition)/ Aphex Twin  

今年後半は引っ越し準備がありかなりお疲れ気味だったオレですが、そんなオレの心にとてもよく沁み込んだのがエイフェックス・ツインの名作『Selected Ambient Works Volume II 』のリイシュー版。もとは1994年にリリースされたアルバムなんですが、時代を超えた完成度を感じさせました。

Aphex Twin - Selected Ambient Works Volume II (Expanded Edition) - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

Retrospective: Selected Recordings 1973-2023 [CD/Super Deluxe Boxset] / Bryan Ferry

ロキシー・ミュージックのフロントマン、ブライアン・フェリーのキャリア集大成CD-BoxSetがリリースされたのも嬉しかったですね。

ブライアン・フェリーのキャリア集大成となるCD-Boxset『Retrospective: Selected Recordings 1973-2023』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

Nonetheless / Pet Shop Boys

それとこれはブログ記事にしていなかったんですが、オレが大のファンであるペット・ショップ・ボーイズが今年リリースしたニューアルバム『ナンザレス』は、ここ10年におけるPSBの最高傑作だったと思います。これも今年よく聴いていたなあ。