2024年:オレ的映画ベストテン!!

【目次】

2024年:オレ的映画ベストテン!!

今年もいよいよ大詰めとなってきました。というわけで今回は毎年恒例『オレ的映画ベストテン!!』の2024年版をお送りしたいと思います。では四の五の言わずに行ってみよう!

1位:マッドマックス:フュリオサ (監督:ジョージ・ミラー 2024年アメリカ映画)

2024年度映画ナンバーワンはもうこの作品を置いて他にないでしょう。前作『マッドマックス:怒りのデス・ロード』から待たされること9年(!)、『怒りのデス・ロード』の前日譚として製作されフュリオサ大隊長を主人公に据えて描かれた映画『マッドマックス:フュリオサ』は、マッドマックス・シリーズならではの熱く暗い物語とウルトラクレイジーなアクションを見せつけ、期待に違わぬ稀代の名編として完成していました。

2位:デッドプールウルヴァリン (監督:ショーン・レビ 2024年アメリカ映画)

様々な名作問題作の公開された2024年ですが、そんな2024年ベストテン第2位にこの映画を挙げるオレの透徹した映画審美眼に全映画ファンは眉間に皺寄せ呆れ返り鼻で笑ってくださること間違いなしでしょう!いやだって楽しかったんだよ!映画の最中観ていてずっと幸せな気分だった!多分デップー的なノリってオレの人間性に最もフィットしているからなのかもしれない!?

3位:エイリアン:ロムルス (監督:フェデ・アルバレス 2024年アメリカ映画)

オレにとって「エイリアン」シリーズは1作目こそオールタイムベストテンに入れたい至高の映画なんですが、その次に好きなのが『プロメテウス』で、一般に評価の高い『2』なんかは嫌いじゃないけど「雑な映画だなー」と思ってるんですよね。その点この『ロムルス』は、これまでのシリーズで最も1作目のマインドがいかされた作品だと思うんですよ。

4位:REBEL MOON ディレクターズカット/ チャプター1:血の聖杯、チャプター2:赦しの呪い (Netflix映画) (監督:ザック・スナイダー 2024年アメリカ映画)

あのザックが帰ってきた!4位はザック・スナイダーが監督したネトフリ映画『REBEL MOON』のディレクターズカット版です!これがもう無印とは別物!どこを切ってもみっちりたっぷりザック節の詰まったザックならではのザック映画!ザックの『ジャスティスリーグ ディレクターズカット版』も凄まじい出来でしたが、こちらも負けないほどのに素晴らしいザック版SF活劇に仕上がっています!

5位:JAWAN/ジャワーン (監督:アトリ 2023年インド映画)

そして5位となるのはインド映画界きっての大スター、シャー・ルク・カーンが主演となり、とんでもない展開ととんでもないアクションが釣瓶打ちとなったインド・アクション大作『JAWAN/ジャワーン』!映画全編を通してこれでもかこれでもかと押し寄せる濃厚激辛マサラパワーに、脳震盪一歩手間になるほど興奮させられました!

6位:シビル・ウォー アメリカ最後の日 (監督:アレックス・ガーランド 2024年アメリカ映画)

アメリカが分裂し敵味方に分かれて戦争をおっぱじめちゃうという映画ですが、先進大国であるはずのアメリカで内戦が起こってしまうという異様さ、不気味さがあるのと同時に、今のアメリカだとあり得ない話でもないよね、と一瞬思えてしまう怖さもある映画でしたね。まあ個人的には「CoDみたいだぜ!」と喜んでましたけど(オイ)。

7位:デューン 砂の惑星 PART2 (監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 2024年アメリカ映画)

圧倒的なSFヴィジョンを見せつけてくれたPart1に続き、Part2の登場です。透徹した異世界描写とクライマックスにおける大戦闘はSF映画の醍醐味に満ち、とても堪能できました。ただきっちりと作り込まれた世界観があらかじめあるがゆえに、Part1ほどの驚きがなかった部分がちょっと物足りなかったかな。

8位:VESPER ヴェスパー (監督:クリスティーナ・ブオジーテ/ブルーノ・サンペル 2022年フランス・リトアニアベルギー映画

バイオテクノロジーの暴走により荒廃した未来を描くSF作品です。禍々しくもまた美しいイメージに満ち溢れ、絶望的な世界にぎりぎりの希望の光を当て、それらを優れたVFXで再現した見応えのある作品です。フランス・リトアニア・ベルギー合作のインディペンデント映画ですが、世界設定にしても美術にしても高いクオリティでした。

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9位:フォールガイ (監督デヴィッド・リーチ 2024年アメリカ映画)

スタントマンがとんでもない事件に巻き込まれる!?というお話なんですが、実はこの映画の本当の面白さはそのラブコメ展開にあるんですよ。一度は別れた男女がスタントマンと映画監督という形で撮影現場で再び出会ってしまうのですが、ヒロインである女監督のひたすらポーカーフェイスなツンデレぶりがもう可笑しくてしょうがありませんでした!

10位:オッペンハイマー (監督:クリストファー・ノーラン 2023年アメリカ映画)

原爆の父オッペンハイマーの半生を描いたという部分でイデオロギッシュな意見や感想は多々あるようですが、それよりもこの映画はクリストファー・ノーラン監督が持てる技量全てを動員したノーラン映画の集大成であり最高傑作であり、映画芸術として抜きん出ている部分でオレは推したいんですよね。

その他印象に残った映画

哀れなるものたち (監督:ヨルゴス・ランティモス 2023年イギリス映画)

高貴さと下劣さが同等に並び醜悪さと美しさが同時に描かれるという素晴らしい映画でした。

ARGYLLE/アーガイル (監督:マシュー・ボーン 2024年アメリカ・イギリス映画)

マシュー・ボーン監督らしい「やり過ぎスパイ映画」で、オレは好きですね。

アーガイル

アーガイル

  • Henry Cavill
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貴公子 (監督パク・フンジョン 2023年韓国映画

年に一回はこういう残虐韓国映画が公開されるべきだと思うんですよ。

ゴールデンカムイ (監督:久保茂昭 2024年日本映画)

原作好きとしては最初おっかなびっくりでしたが、決してコスプレ大会ではない誠意ある作品として完成していましたね。

ヤング・ウーマン・アンド・シー (Disney+映画)(監督:ヨアヒム・ローニング 2024年アメリカ映画)

女性初の英仏海峡水泳横断を成功させた水泳選手を描くDisney+映画です。これが実にしっかりと作られていて、じわじわと感動の渦に巻き込んでゆくんですよ!

ツイスターズ (監督:リー・アイザック・チョン 2024年アメリカ映画)

大竜巻を描くディザスタームービーであると同時に、こじらせ理科系女子のルサンチマンの物語としても秀逸なんですよね。

悪魔と夜ふかし (監督:コリン・ケアンズ&キャメロン・ケアンズ 2023年オーストラリア映画

全体的にねっとりとした雰囲気がいい具合の不気味さを生む秀作ホラー映画でした。

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  • デヴィッド・ダストマルチャン
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ドリーム・シナリオ (監督:クリストファー・ボルグリ 2023年アメリカ映画)

理由もなくニコケイが人々の夢に出てくる!?というプロットだけでもう面白さはお墨付きですよね!?

今年印象に残ったドラマ

マーダー・イン・ザ・ワールドエンド(Disney+/Appleドラマ)(監督:ザル・バトマングリッジ/ブリット・マーリング 2023年アメリカ製作)

ブリット・マーリングが監督・主演したというだけで既に傑作なんです。

レッスン in ケミストリー(AppleTV+ドラマ)(監督:サラ・アディナ・スミス 2023年アメリカ製作)

60年代アメリカを舞台に、ガチガチの男社会をものともせず自己実現を目指そうとした一人の女性の爽快な物語です。ボニー・ガルマスによる原作『化学の授業をはじめます。』も併せてどうぞ。

三体Netflixドラマ)(監督:デレク・ツァン、アンドリュー・スタントン他 2024年イギリス、アメリカ、中国製作)

劉慈欣の世界的ベストセラーSF小説『三体』のドラマ化だと聞いたらこれは観るしかないでしょう!

七夕の国 (Disney+ドラマ) (監督:瀧悠輔、佐野隆英、川井隼人 2024年日本制作)

岩明均のSF伝奇コミック『七夕の国』をドラマ化した作品。しかしよくこの原作を見つけてきて映像化したよなあと感心させられました。

ベスト・アクトレス&アクター

『ツイスターズ』のデイジーエドガー=ジョーンズ

デイジーエドガー=ジョーンズ、以前から注目していましたが『ツイスターズ』の彼女も最高でしたね。

『シビル・ウォー アメリカ最後の日』のジェシー・プレモンス

今年のベスト・アクターは「どの種類のアメリカ人だ?」のこの人しかいないでしょう!