2021年:オレ的映画ベストテン!+その他あれこれ

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《目次》

今年もたくさん映画を観た

今年もいよいよ押し迫ってきましたね。という訳で毎年恒例【オレ的映画ベストテン!】に行ってみようかと思います。今年もたくさんの映画を観ました。劇場で5万本、配信で5万本、ディスクで5万本ぐらいでしょうか。もちろん下らない大嘘です。このクソ忙しい年末にブログ書いてるだけでも大概なのに観た映画の数をいちいち数えるほど暇じゃありません。ちなみに今年飲んだビールは5万本、吸った煙草は5万箱です。すなわちクレイジー・キャッツの『五万節』です。

五万節

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ところでなぜ【オレ的】なのかというとだいたいオレの観るような映画なのでジャンルが偏りまくっており、決して2021年の映画全般を包括するようなご立派なものでは全くないからです。こうして並べてみるとSF映画とかスーパーヒーロー映画とかアクション映画とかばかりです。文芸映画とか観ないし社会派映画とか観ないしあとホラー映画は怖いので観ないし、まあそういう限りなく意識の低いヘタレきったぼんくらベストテンだという事なんですな!いやあぼんくら最高ですね!そんなベストテンですから見ても読んでも知識の肥やしにも人生の糧にも一切なりませんが、御用とお急ぎの無い方は寄ってらっしゃい見てらっしゃい!では行ってみよう!

2021年:オレ的映画ベストテン!

1位:DUNE/デューン 砂の惑星(監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 2021年アメリカ映画)

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今年のベストテン、ダントツブッチギリの第1位は『DUNE/砂の惑星』です。今年は『DUNE』が公開されるために存在したといっても過言ではありません。いやすいませんかなり過言でした。冗談はさておき美しい映像、透徹したデザイン、じっくり丹念に語られる物語は【エピック】としての貫録に満ち、映画芸術というものを突き詰めた一つの結実点にある作品なのではないかと思います。この格調高さ、芸術性の高さはある意味『2001年宇宙の旅』と比類すべきものがあるのではないでしょうか。そして『2001年宇宙の旅』と同様、観る者の想像力の高さと芸術性なるものへの理解力を要求する映画でもありましたね。

 

2位:シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(総監督:庵野秀明 監督:鶴巻和哉中山勝一前田真宏 2021年日本映画)

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第2位はエヴァ最終章です。作品は十分楽しめましたがそれよりも「長い時間が掛かったけどきっちり終わらせてくれたんだなあ」という強烈な感慨を覚えた作品でした。そういった意味で庵野監督へのエールを込めた第2位なんです。エヴァの物語は実のところ容易に共感できないし、庵野監督の私小説的内容も興味は無いのですが、物語全体を覆う悲痛極まりない「寄る辺の無さ」、それを徹底してビビッドに描き続けてきた事こそにこの作品の真価があるのではないでしょうか。

 

3位:ジャスティス・リーグザック・スナイダーカット(監督:ザック・スナイダー 2021年アメリカ映画)

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ザック・スナイダー監督の家庭の事情により成しえなかった「完全版」が遂に登場です。そしてそれは242分という長い尺を全く感じさせない、どこまでも続く興奮と官能に彩られた映像詩として完成していました。これが、これこそがオレの観たかった『ジャスティス・リーグ』なんですよ!ザックはいつだってできる子ですがこの作品におけるザックの演出は「持てる力を全て出し切った」と言えるのではないでしょうか。

 

4位:エターナルズ(監督:クロエ・ジャロ 2021年アメリカ映画)

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悠久の時を通じ人類の進化を見守り文明を後押ししてきた神の如き存在、エターナルズを描く作品です。美しい映像とその時間・空間を縦横に駆ける稀有壮大なスケール感にも圧倒されましたが、神々の如き存在でありながら人間臭く、長命であることの倦怠と虚無を醸し出す彼らの姿に奇妙なうら寂しさを感じ、そんな存在が主人公であることにヒーロー映画らしからぬ新鮮さを覚えました。

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5位:マトリックス レザレクションズ (監督:ラナ・ウォシャウスキー 2021年アメリカ映画)

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ついこの間の公開なので若干興奮補正が入ってますが、その勢いだけで第5位にしちゃって構わんだろ!どうせテキトーなベストテンだし!とランク入りさせたのがマトリックス・シリーズ最新作『マトリックス レザレクションズ』です。過去のトリロジーを再話・再構築して「今現在語るべきマトリックス」へと蘇らせたラナ・ウィシャウスキー監督の手腕は確かです。主演のキアヌ・リーブスキャリー=アン・モスのいい具合に歳を重ねたルックスも燻し銀の美しさを湛えておりましたね。

 

6位:007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(監督:キャリー・ジョージ・フクナガ 2021年イギリス・アメリカ映画)

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007最新作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』、度重なる公開延期にボンド・ファンでもないのにやきもきさせられ、やっと公開となった嬉しさで第6位です。物語それ自体には賛否両論あるでしょうが15年の長きに渡り続いてきたクレイグ・ボンドの掉尾を飾る作品として有終の美を感じました。長寿シリーズとして時代に合わなくなってきた部分を再考し良い部分はそのまま残し、そうして新たなボンド像を再構築させた製作陣の辣腕さが際立つ作品でした。

 

7位:ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結(監督:ジェームズ・ガン 2021年アメリカ映画)

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なんかもーポンコツな連中がワチャワチャと登場し、ポンコツならでは矜持を見せたり見せなかったり単にとことんポンコツだったり、そういったポンコツの美学に溢れた、いやあんまり溢れてないかもしれないけどまあそんな作品でしたね。つまりそのしょーもなさが好きなんですよ。そしてなんと言ってもマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クイン!ハーレイ登場の映画がこれで3本目ともなればもう天下に名を轟かす堂々たるキャラクターということになるのではないでしょうか。

 

8位:続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画(監督:ジェイソン・ウォリナー 2020年アメリカ映画)

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いやー好きだわー好きなんだわーボラット!この『続・ボラット』は前作ほどの頭のおかしい騒動は起こしていませんが、それでも十分に気の狂ったナンセンスさを見せつけてくれました。おまけに「これ大丈夫なのか?」と観ているこっちが心配しちゃうほどのド下品な内容!ベストテンの箔を付けるためやはり1作ぐらいド下品な作品を入れときたい!という意味不明の理由からセレクトしました!しかしなんでこれで箔が付くんだよッ!?

 

9位:アメリカン・ユートピア(監督:スパイク・リー 2020年アメリカ映画)

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ド下品な『続・ボラット』をランクインさせてしまったので口直しとしてゲロカッコイイ音楽映画『アメリカン・ユートピア』を第9位にランクイン。いやこりゃカッコよかったわーこんなカッコいい映画をランキングさせたらカッコいい人って思われるかなーとか姑息なことを考えてベストテン入りさせました。だいたい『続・ボラット』と『アメリカン・ユートピア』が同列になってる映画ベストテンなんてオレん所ぐらいだよなーザマミロ!

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10位:燃えよデブゴン TOKYO MISSION(監督:谷垣健治 2020年香港映画)

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そしてラスト第10位はあのカッコいいドニーさんがカッコ悪いデブデブ野郎を演じてなおかつカッコいいクンフー技を披露するという1周どころか3周半ぐらい回ってカッコいい映画『燃えよデブゴン TOKYO MISSION』です。だいたいベストテンの10位にはイロモノを入れることにしているオレですが、ホントのイロモノは『続・ボラット』で出してしまったのでイロモノではないがあえてイロモノを演じるドニーさん主演映画ということでランクインさせました。

 

【2021年:オレ的映画ベストテン!】まとめ
その他あれこれ:その1/韓国映画を観まくっていた完結編

一昨年に韓国映画にハマり、相当の本数の韓国映画を観たのですが、その総集編の記事を書きました。ついでにオレ的韓国映画ベストも並べてあります。

その他あれこれ:その2/ジョニー・トー映画を観まくっていた

韓国映画の流れで香港映画の鬼才ジョニー・トー監督作品も集中して観ていました。その時のまとめ記事です。

その他あれこれ:その3/ヤン・シュヴァンクマイエル監督作を観まくっていた

5月の連休はコロナ禍のせいもあってあまりにも暇だったので、チェコシュールレアリスム映画監督ヤン・シュヴァンクマイエルの長編作品を集中して観ていました。ここでは紹介していませんが短編作品もほぼ全作観ました。それにしても韓国映画ジョニー・トーでその次がヤン・シュヴァンクマイエルってところがオレらしいですね。

その他あれこれ:その4/ロメロ本に参加した

映画にまつわる話といいますと今年はなんと商業誌に参加させてもらった、というのがありますね。まあ書いた本人はライターでもなんでもないド素人ブロガーなので後にも先にも今回こっきりでしょうが、それでもいい思い出になってくれました。