巷では大いに盛り上がっているらしいバイオハザード・シリーズの新作である。ちなみに今作のナンバリングは「5」であるが実は7作目であるらしい(ゼロとベロニカを入れる)。オレはこのゲーム結構やっていたと思うんだが、多分「3」だけやってないかもな。
今作ではバイオテロの渦巻くアフリカのとある国が舞台となり、対バイオテロ部隊B.S.A.A.の隊員としてバケモンとかゾンビみたいな連中をブチ殺しまくるというゲームなんである。今回はなにしろ敵がゾンビじゃなくて、映画『ヒドゥン』に出てくるナメクジ型異星人みたいなのに体を乗っ取られたアフリカ現地人の皆さんがザコ敵として登場するんである。で、この体を乗っ取られ凶暴化した現地の皆さんが手に手に斧だのダイナマイトだのを取り、白目をひん剥きながら「うががああああああ」とか喚きつつ集団になって襲いかかってくるんですな。そんな連中と銃ぶっ放しながら戦う様子は、ちょっと映画『ブラックホーク・ダウン』あたりを髣髴させていますな。
オレもPSで発売された第1作からシリーズ新作が出れば買ってちまちまとやっているが、このバイオシリーズ、面白く出来ているとは思うがイマイチ苦手なんである。なんだか独特な操作系が慣れないのだ。これはゲームシステムの問題というよりもゲームヘタレなオレの学習能力と反射神経が貧弱なせいだとは思うんだが、こんなオレが他のコンシューマーFPSやアクションゲームをやるときには直感的に操作できる部分があるのに、バイオシリーズだけは何作もやっているにも拘らず未だに馴染めないのである。そんななので今作バイオ5を早速プレイしてみたけれど、最初は主人公をまともに操作できず、まごまごしているうちに敵に囲まれてフルボッコ&ゲームオーバー…。バイオハザード弱者、略してバイ弱とはまさにこのオレのことであろうか。
一世を風靡したゲームシリーズではあるが、確かに昨今の海外製作されたFPSやACGと比べると動きがもっさりしているし操作系も整理されていないうえ、インベントリ画面も洗練さに欠けるように思えるんだよなあ。そういえばカプコンから出ていたACG『ロスト・プラネット』ももっさりゲーだったような気が…。革新的だったPS版の頃ならまだしも、全体的なチューニングが甘いように感じるのは、実は技術的なものというよりもこれまでのバイオシリーズに見た目が慣れたファンの為の製作の仕方をしているからなのではないかしらん。バイオファンのためのバイオらしさ、っていうか。それとゲームからムービー画面に切り替わるいうのが頻繁で、読み込みは少ないにしろテンポを殺ぐんだよな。せめてリアルレンダリングにできなかったのかしらん。
だからゲームやっていて「画面の綺麗なPS2ゲーム」みたいに思えちゃうのよ。なんにしろこれまでのものを引きずりすぎて、ゲームとして古色蒼然としている部分が多々あったりするんだよな。これってグラフィックの強化だけでどうにかなるもんじゃないだろ。一見新しい要素を導入しているように見えて、結構保守的なソフトなのかもしれんわな。そういった意味ではこの間プレイした『Dead Space』のほうが遙かに新鮮だったしエキサイティングなゲームだったんだけれど。全世界期待の新作でありもともとがポテンシャルの高いソフトメーカーのゲームだからやり進めればよく出来たゲーム、っていう感想に落ち着くとは思うけれども、既にこういう粗が目立つっていう部分になんだか不安を感じるんだよなあ。
- 出版社/メーカー: カプコン
- 発売日: 2009/03/05
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