イサム・ノグチ 世界とつながる彫刻展 (横浜美術館)

休みの日に横浜美術館イサムノグチ展を見に行っていたよ。
■展覧会概要http://www.yaf.or.jp/yma/exhibition/2006/special/01_noguchi/index.html


実は例によって不勉強で、こんな世界的に高名な彫刻家の方だとは知りませんでした…。日本では慶応大学、草月会館東京都庁高松空港、広島平和公園などに彼の作品が置かれ、北海道のモエレ沼公園は公園全てが彼のデザインだというし、映画なんかで見かけるニューヨークのウォールストリートにある赤い立方体も彼の作品だとか。
(エキサイトism : http://media.excite.co.jp/ism/043/02museum.html


Memorial to the Dead of Hiroshima. Model


Red Cube New York City


展覧会会場に展示してあった《ランドスケープ》と名づけられた”公園の模型”の数々を見るに付け、”地球を彫刻した男”と呼ばれる所以が理解出来て来ました。綺麗な螺旋形状の滑り台「Slide Mantra」の模型もありましたが、この完成形もモエレ沼公園にあるらしい。ちょっと滑ってみたい…。
モエレ沼公園HP : http://www.sapporo-park.or.jp/moere/
Slide Mantra. working model.

United Nations Playground


彫刻作品については、柔らかく丸みを帯びた曲線が優しい作品が多く、また直線を使ったものであっても鋭角的だったり突出しすぎたりしないフォルムに作者の人柄を感じました。そしてどんな大きな作品でも威圧感が無いんだよね。
これらの彫刻は絵画を見るように一つ一つ近くで観るよりも、置かれた会場全体を見回して、その空間での存在感を感じるとより楽しめた。
また、単純に彫刻といえばブロンズとか大理石なのかなあ、と思っていたのですが、よく観ると彫刻によって素材を変えており、例えば「The Kiss」という作品は透明感のある大理石であるアラバスター、「Mother and Child」ではカメオの素材に使われるオニキスであったりする。これらの優しい輝きを持つ石と、それで作られた作品のテーマが呼応しているのが発見できて面白かった。
しかしいろいろと観たり知ったりするのはいいもんだなあ、と、暫く美術館巡りをすることに決定。勉強させてください。


横浜美術館は常設展も素晴らしく、特にシュールレアリズム作品を集めたフロアはダリのカンバス3枚を使った大作、エルンスト、デルヴォータンギー、キリコ等、有名画家が一堂に会しており、もうすっかりミーハーになってウルウルしながら作品を眺めておりました。


The Kiss


Mother and Child


Remembrance