- 作者: 奥浩哉
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/06/19
- メディア: コミック
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そして物語初の戦闘評価100点。戦いに勝った者達はその報奨に何を選択するのか。再生と再会、救済と休息。新たな展開を迎えた主人公達にどのような未来が待ち受けているのか。
いやもう、ここで物語が終わってもいいっす。謎解きとかはもういいから、この勝利の幸福のまま、物語を終わらせてあげたい。ああでも、きっとまたもやきっつい展開が待ってるんだろうなあ。切ないなあ。
殺戮と血飛沫と有無を言わせぬ死のみが支配する絶望的な世界ではあるけれど、物語の言っていることはただひとつ、「生き延びろ」ということだ。生きて、その生々しい歓喜を体いっぱいに受け止めろということだ。
SURVIVEすること、最近はそういうテーマの物語が最も心に響くような気がする。安寧とした豊かさの中でまどろみながら、生きることの生々しさとその歓喜を忘れた者達よ、物質と情報に窒息していることも気付かず、己の心臓の鼓動と体を流れる錆臭い血の温もりも、そして魂の存在もその希求するものも忘れた者達よ、目覚めよ、そして生き延びろ。