2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『ファイト・クラブ』原作者チャック・パラニュークの新作『インヴェンション・オブ・サウンド』を読んだ

インヴェンション・オブ・サウンド / チャック・パラニューク(著)、池田真紀子(訳) 「全世界の人々が同時に発する悲鳴」の録音を目指すハリウッドの音響技師ミッツィ、児童ポルノサイトで行方不明の娘を探し続けるフォスター。2人の狂妄が陰謀の国アメリカ…

最先端技術の進歩はどこに行き着くのか?/SFアンソロジー『フォワード 未来を視る6つの物語』

フォワード 未来を視る6つのSF/ ブレイク・クラウチ編 科学技術の行き着く未来を六人の作家が描く。クラウチは人間性をゲーム開発者の視点から議論し、ジェミシンはヒューゴー賞受賞作で地球潜入ミッションの顛末を語り、ロスは滅亡直前の世界に残る者の思…

春暮康一のファーストコンタクトSF中編集『法治の獣』を読んだ

法治の獣/春暮康一 惑星〈裁剣(ソード)〉には、あたかも罪と罰の概念を理解しているかのようにふるまう雄鹿に似た動物シエジーが生息する。近傍のスペースコロニー〈ソードⅡ〉は、人びとがシエジーの持つ自然法を手本とした法体系で暮らす社会実験場だっ…

蛮族!蛮人!バンバラバンバンバン!/映画『ノースマン 導かれし復讐者』

ノースマン 導かれし復讐者 (監督:ロバート・エガース 2022年アメリカ映画) 蛮人さんが行く! 血!殺戮!破壊!蛮族の蛮人が蛮行をはたらく!映画『ノースマン 導かれし復讐者』は9世紀の北欧地方を舞台に、父である王を殺された男が復讐を誓い、バイキン…

京極夏彦の「書楼弔堂」シリーズ第3弾『書楼弔堂 待宵』を読んだ

書楼弔堂 待宵 / 京極夏彦 舞台は明治30年代後半。鄙びた甘酒屋を営む弥蔵のところに馴染み客の利吉がやって来て、坂下の鰻屋に徳富蘇峰が居て本屋を探しているという。 なんでも、甘酒屋のある坂を上った先に、古今東西のあらゆる本が揃うと評判の書舗があ…

インド系アメリカ人作家の描く仏教/ヒンドゥー教的なSFストーリー『マシンフッド宣言』

マシンフッド宣言 (上)(下)/S・B・ディヴィヤ(著)、金子浩 (訳) 21世紀末、AIソフトウェアに仕事を奪われた人間は心身の強化薬剤を摂取し、労働は高度専門職か安い請け負い仕事に二極化した。大富豪のピル資金提供者を警護する元海兵隊特殊部隊員のウェル…

『マンガ家・つげ義春と調布』展に行ってきた

この間の土曜日は「調布市文化会館たづくり」で開催されていた『マンガ家・つげ義春と調布』展に行ってきました。 東京暮らしも長いですが調布に足を踏み入れたのはこれが初めて。新宿から京王線に乗って京王調布駅で下車しましたが、そもそも京王線に乗るの…

劉慈欣『三体0【ゼロ】球状閃電』は『三体』とは全然関係ないけどなかなか面白かった

三体0【ゼロ】球状閃電 / 劉慈欣 (著)、大森望(訳)、光吉さくら(訳)、ワンチャイ(訳) 14歳の誕生日の夜に“それ”に両親を奪われた少年、陳。謎の球電に魅せられ、研究を進めるうちに、彼は思いも寄らぬプロジェクトに巻き込まれていく。史上最強のエンタメ…

映画『NOPE/ノープ』はXXXだったッ!?

NOPE/ノープ (監督:ジョーダン・ピール 2022年アメリカ映画) 「空に何かいるけど空を見ちゃいけない!」というホラー?サスペンス?SF?な映画『NOPE/ノープ』です。2022年に結構話題になった作品で、オレも興味湧かなかったわけでもないんですが、以前…

韓国産旅客機パニックスリラー映画『非常宣言』を観た!

非常宣言 (監督:ハン・ジェリム 2022年韓国映画) ソウル発ホノルル行きの旅客機で発生したバイオテロを描くパニックスリラー映画です。主演は『パラサイト 半地下の家族』、『ベイビー・ブローカー』のソン・ガンホと『白頭山(ペクトゥサン)大噴火』、…

伊豆シャボテン公園でカピと再会したッ!?【年末年始の反省その4】

【年末年始の反省】、最終回となる第4回は1月2日に相方さんと行った伊豆シャボテン公園でのカピバラ詣でです。 「カピバラ露天風呂」で有名な伊豆シャボテン公園はオレと相方さんの大のお気に入の動物園で、それはもちろんカピバラがいるからなんですよね。…

元旦は仙台城跡で凍えたッ!?【年末年始の反省その3】

引き続き【年末年始の反省】です。今回は大晦日に行った仙台詣での後半となります。 相方さんの実家で迎えた元旦の朝はお雑煮と餡ころ餅をいただきました。それにしても仙台で食べるご飯はなにもかも美味い。 お昼過ぎに新幹線で帰ることになっていたので、…

大晦日に仙台を目指したッ!?【年末年始の反省その2】

昨日に引き続き【年末年始の反省】の第2回は大晦日と新年1月1日に行ってきた仙台旅行の事を書きたいと思います。まず今日は大晦日篇。 今回は旅行と言いますか、仙台出身の相方さんのご家族とお会いするための遠出だったんですね。実は昨年相方さんの御母堂…

クリスマスは原始肉だったッ!?【年末年始の反省その1】

年も明け段々と落ち着いてきましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか。拙ブログでは今日から【年末年始の反省】と題し、このオレがクリスマスと年末年始をどんな風に過ごしていたかを4回に分けてお送りしようかと思います。というわけでまず今回はクリスマス…

謹賀新年:新年を覗くとき、新年もまたこちらを覗いているのだ2023!

新年あけましておめでとうございます。 今年もブログ『メモリの藻屑、記憶領域のゴミ』とブログ主のしょうもないおっさんをよろしくお願いいたします。 2023年 元旦 2023年が明けたのである。ちなみにオレは日常生活において和暦を一切使わないことにしてい…