唐突に”大衆食文化史”に興味が湧き、それにまつわる何冊かの本を集中して読んだ。対象となった料理はカレー、フライ・とんかつ、お好み焼き、牛丼、焼き鳥、串かつ、ラーメン、焼きそば、スパゲティといった誰にも馴染みのあるものばかりである。学術的な知識にはあまり興味を持たない胡乱な人間ではあるが、人並み程度に食い意地は張っており、それによりこれらの大衆食文化史に興味が湧いた。
これらの本のほとんどは「近代食文化研究会」によって書かれたもので、Kindle Unlimitedで無料で読むことができた。「近代食文化研究会」によって書かれた本の面白さは、これまで正しいと思われていた食文化史の常識を疑い、徹底的な調査によってそれを検証してゆくという部分にある。これらの本を読むことでまさに目から鱗と呼ぶべき知見を大いに得ることができた。
またそれ以外でも、池上俊一氏による著作『パスタでたどるイタリア史』では、パスタの歴史以上にイタリアの歴史を知ることができた部分で非常に勉強となった。この本によりイタリアの歴史に興味が湧き、この後に数冊のイタリア史の本を読んだほどだ(それらについてはまたブログで上げていきます)。
というわけでこれまで読んでブログに感想を上げてきた大衆食文化史本をここにまとめておくことにする。もしも興味のあるタイトルがあったら参考にされてください。