原始世界で戦い抜け!〜ゲーム『ファークライ プライマル』

○原始人となって戦うんだッ!?

なんとこのゲーム、舞台が原始時代です。ジャンルとしてはオープンワールドFPSなんですが、遥か一万年前の原始人となって戦う!というのがこのゲームなんです。
なにしろ原始時代で原始人なので、武器は弓と槍と棍棒です。今風のFPSみたいにアサルトライフルやショットガンなんか出てきません。もちろん主人公は動物の毛皮をまとっているだけで、強化アーマーやコンピューター機器による支援があるわけでもありません。
その辺のものを加工した武器で、とりあえず殴ったり刺したりして敵を倒す!そんなひたすら原始的な戦い(まあ原始人ですから当然ですが)を繰り広げるのがこの『ファークライ プライマル』なんですね(ただし、製作側もそれだけじゃ寂しいと思ったのか、後半爆発物的なものも使えるようになります)。

○人間も怖いが動物も怖い!

プレイヤーはとある部族の原始人となり、敵対する他部族の原始人と戦うことになります。しかし実はこのゲーム、敵は人間だけじゃないんです。
そう、草木が鬱蒼と生い茂るジャングルで主人公を待つのは獰猛な肉食獣なんですね!トラ、オオカミ、クマ、ジャングルは危険が一杯です。それだけじゃない。マンモスまでが群れを成して主人公を襲います。だいたいゲーム始めてすぐマンモスに踏み潰されて死んで、その後仲間が全員トラに食い殺されたぐらいですから。正直言ってジャングルの動物は敵の部族なんかよりも全然強くて危険です。
しかしただ危険なだけではありません。主人公には「ビーストマスター」というスキルがあり、これら獰猛な野生獣を手なずけ、マップ探索のお供にできるばかりか、敵を倒す命令まで下せるんですね。手なずけた野生獣だけで敵の村を滅ぼすことだってできるんです!そしてこれがまた楽しい!そしてそんな野性獣をなでなでするとキュルキュルいうのがまた可愛い!

○原始時代の支配者となれ!

ゲームの大まかな流れは昨今のオープンワールドゲームと殆ど一緒です。マップを探索し、敵を倒し、拠点を征服し、アイテムを集め、主人公のスキルを高めてゆきます。自分の部族の家々を拡大する、なんていうのは『Fallout4』っぽいかな。ただなにしろ原始時代が舞台なので結構描写がエグイ、というのが特徴でしょうか。なんといっても呪術師に動物の頭蓋骨に注がれたネズミの血飲め、とかやられるんですよ。ひえぇえぇ。
こんな具合に非常に独特な『ファークライ プライマル』ですが、これまでの『ファークライ』シリーズと全然かけ離れているかというとそうでもないんですよ。実は前作『ファークライ4』でも動物狩ったり植物集めたりの狩猟採取パートがゲームを進めるうえで結構重要だったんですが、今作はそれをメインに据え、必然性を持たすために舞台を原始時代にした、という見方ができるんですね。こういった『4』の発展型に位置するゲームだからナンバリング・タイトルじゃなかった、ということなんでしょう。
全体的にやることがシンプルだし戦闘もシンプルだし、クリア時間も10時間程度と言いますから、昨今のオープンワールドゲームみたいに膨大な時間を割くことなく気軽にサクッと楽しめる部分でも印象がいいですね。そしてなにしろ原始時代というのがいい!ちょっと変わったゲームですがオレ的には結構お気に入りです。