今頃だが『Call of Duty: Modern Warfare III』のキャンペーンをクリアした

Call of Duty: Modern Warfare III (PS4,PS5,Xbox One,Xbox Series X/S,PC) 

FPSゲームがやりたい……」とオレは思ったのである。ついこの間まであるアクションゲームを付きっ切りでプレイしていたのだが、その高難易度振りにつくづく疲れ切ってしまい、なにもかも嫌気が差していたのだ。嫌気が差したらゲームなんか止めればいいのだが、そうではなく、もっと安心できるゲームを安心してプレイしたい、と思ったという訳である。

その「安心してできるゲーム」がなぜFPSなのかというと、FPSはとりあえず目の前の敵をガシガシ撃って倒し続けていれば先に進んでくれる、オレにとってはあまり頭も技量も必要のないゲームジャンルだからである。FPSに全く頭も技量も必要ないわけではないのだが、ルールや操作がシンプルなのと、基本的にこれまでFPSゲームばかりやっていた人間なので、ゲームプレイに慣れているのである。即ちオレにとって楽なゲームジャンルという言い方ができるが、「楽してゲームしたい」という部分にオレという人間の限りない怠惰さが表れていると言えよう。ゲームはしたい……でも楽にやりたい……という熾烈なジレンマがここには存在しているのである(ホントかよ)。

という訳で「そういやこれまだやってなかったよね?」と思い出したFPSゲームが『Call of Duty: Modern Warfare III(以下MW3)』だった。「Call of Duty(以下CoD)」シリーズは『Modern Warfare II』まではやっていたのだが、この『MW3』はなぜか手を付けていなかった。発売は2023年の11月だからそんなに古いゲームでもないのだが、評価があまりよくなかったので手を出さなかったのだろう。なぜならこの『MW3』、CoD生誕20周年記念作品なのにもかかわらず、数あるCoDシリーズの中でも評価が最も低いというゲームなのだ。

とはいえそうった評価もあってか現在定価の半額以下で販売されており、「まあ腐ってもCoDだし」と思って購入、例によってキャンペーンオンリーでプレイを始めたが、実際やってみると「そこそこに楽しめるし、ボロクソに言うほど酷いゲームじゃなくね?」と思えてしまった。ストーリーも「敵か味方か?」と錯綜していた前作と比べたら「チーム一丸となって巨悪を倒せ!」という単純極まりないもので、逆にそのストレートさが前作よりも全然とっつきやすかった。ただしクリア時間は7~9時間と相当短く、この辺りは確かに減点対象にはなるかな。まあ半額で購入したからプレイ時間も通常の半分ぐらいで納得するか!?

今作のキャンペーンにおける新たな特色は「交戦自由形ミッション」というプレイスタイルの導入だ。これは従来のように一直線のルートを進むのではなく、最初に全体が塗り潰されたマップが提示され、ここをミッションに応じて侵入経路や装備を自由に選択して進めてゆくというものである。印象としてはマルチプレイマップでキャンペーンをプレイしているような感覚で、プレイしてみるとこれはこれで面白かったし、意外とリプレイ性も感じた。ただしある意味手抜きのようにも取れ、この辺りもファンには評判の悪くなる要因だったかもしれない。あとタイムリミットイベントは苦手なのでやめて欲しい!

という訳で評判にも関わらずなかなか楽しめた『MW3』だったが、この勢いでやはり評判が悪くて購入していなかった『Call of Duty: Vanguard』を購入してしまったのだが、いつプレイできるのかは未定である。