仕事ですら痛めたことのない腰をゲームで痛めたのだ

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最近ゲームを全然やっていない。話題作が出るとなんとなく買ってみるのだが、長続きせずすぐやめてしまう。おかげで積みゲーがどんどんと溜まり、不経済だし心理的にも圧迫されるので(やんなきゃなーと思ってしまう)、もう新作買うのは止めようと思ってしまった。

昔は相当にゲーム好きだったのになんでやらなくなってきたのかというと、まずゲームをする時間をひねり出す余裕がない。家に帰るとお酒飲んでDVD観ちゃうんだよな。休みの日はブログの下書きばかりしてるからゲームをしている暇がない。そういった時間的な部分とは別に、体力的な部分と健康面を鑑みてあまりゲームに手が出なくなってきた。集中力が衰えてきたし、システムや操作方法が覚えられない。一番大きいのはゲームをすると眠れなくなるというのがある。就寝時間までに終わらせても、脳が興奮状態になっていて全然寝付けないのだ。やったらやったで目が疲れて、次の日は仕事中も目がしょぼしょぼしている。こういうのは不快なのでやはり避けたい。

そんな訳でゲームからどんどん遠ざかっていた。でもネットでゲーム記事を見るのは好きで、今でも新作の情報を眺めながら「へー」とか「スゲー」とか言っていたりはする。なによりゲームのグラフィックを見るのが好きなのだ。ゲームにはいつも新しい世界が広がっている。新作ゲームを楽しんでいる人のツイートを見て「面白そうだなー」とか「みんな楽しんでるなー」とか思ったりもしている。でもやらないんだよな。やらないし、やれない。「凄いゲームだなあ、でも20時間も30時間も掛かっちゃうんだよなあ」と思うとそれだけで面倒臭くなってしまう。もうオレもゲームは卒業なのかなーなどと思ってしまう。にもかかわらず未練たらしく年末発売になる次世代機、PS5やXbox series Xは両方買おうと狙っているのだから訳がわからない。

そんなことをグダグダ言っていたオレなのだが、この間、ぽっかり時間が空いた日ができてしまった。映画もDVDも観たいのが無いしブログ書くのも飽きた。本を読む気分でもない。酒飲むには時間が早すぎる。……そうだ、ゲームしよう。

そうして手にしたのが数ヶ月前に購入していたSwitch版『ウィッチャー3』であった。実はこの『ウィッチャー3』、PS4版を数年前に購入していたのだが、テキストの多さにうんざりして始めてすぐ止めてしまった。でもなんだかずーっと気になっていて、ああでもないこうでもないと悶々とした挙句、そうだSwitch版ならもっと気軽にできるのでゃないかと思い購入した。今度はテキストなんか読み飛ばして適当にウロウロしてたまにモンスターを倒したりしていればいいじゃないか。そう思い始めてみた。するとどうだ、以前は鬱陶しく感じていたテキストの多さが気にならない。逆にテキストから醸し出される物語の奥深さにどんどん引き込まれてゆくではないか。難易度は最低にしてあるから敵との戦闘も苦にならない。こうして気が付くと5時間ぶっ続けでプレイしていたのだ。

『ウィッチャー3』はオレの苦手なオープンフィールドだが、世界の広さが気にならない。それは物語が面白いからだ。ミッションがしっかりしているのでそれがお使いミッションだったとしても、ゲーム世界に存在するNPCの存在感が生々しいので、作業をやらされている感じがしない。『ウィッチャー3』の物語は暗く重く、貧困と汚濁と死に塗れているが、それがリアリティを呼び、ゲームをしている、ということを忘れ去れせてしまう。映画的な、あるいはそれ以上の映像やアクションを見せるゲームは多々あるが、この『ウィッチャー3』はむしろ良質のファンタジー小説を読んでいるかのような、物語への没入感がある。そこがこのゲームの優れた部分なのだろうと思う。

そして『ウィッチャー3』にハマったオレは4日間で20時間余りをプレイしてしまった。一日に5時間プレイしていたのだ。それでもまだ全然序盤の様に感じる。なんでもクリア時間は最低でも50時間、きっちりやりこめば100時間だというではないか。まあやり切れるかどうかは分からないが、暫くは楽しめそうだ……と思ったのだが。

4日間で20時間プレイしたオレだが、そのおかげで、腰を痛めてしまったのである。肉体労働の仕事でさえ腰を痛めたことの無いこのオレが、まさかゲームで腰を痛めるとは。ううむこれはマズイ。仕事や日常生活に支障をきたしてまでゲームするわけにはいかんからなあ。そんな訳で今は一時中断しているのだが、実は続きがやりたくて仕方ない。悩ましい。おまけに12月には「これだけは買っておかなきゃヤヴァイだろ」というゲーム『サイバーパンク2077』が発売されるではないか。これからも悩ましい日々が続くのか。オレの明日はどっちだ。