2026-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『チェコ21世紀SF短編集』を読んだ

チェコ21世紀SF短編集 / ズデニェク・ランパス (編集), 平野清美 (翻訳) ドイツとソ連、二つの大国に翻弄された激動の歴史を背景に、政治への鋭い批判と奇抜な設定でチャペック以降、世界中の読者を魅了し続けるチェコSF(フアンタスチカ)。 国内でも圧倒的…

『スパイダー・ノワール』『グッド・オーメンズ シーズン3』など最近観た配信ドラマ

スパイダー・ノワール(Amazon Prime video)(監督:ハリー・ブラッドビアーほか 2026年アメリカ製作) 1930年代ニューヨーク。かつて街の唯一のスーパーヒーロー「ザ・スパイダー」として活躍したベン・ライリー(ニコラス・ケイジ)は、今や冴えない私立…

金髪ヘタレマッチョの異世界往還ファンタジーアドベンチャー映画『マスターズ・オブ・ユニバース』

マスターズ・オブ・ユニバース (監督:トラヴィス・ナイト 2026年アメリカ映画) 映画『マスターズ・オブ・ユニバース』は、1982年にマテル社が発売したアクションフィギュア玩具シリーズが原典となった、剣と魔法のファンタジーアドベンチャー作品だ。1987…

人類の命運を賭けて行われる魔人と人間との究極格闘大会/映画『モータルコンバット ネクストラウンド』

モータルコンバット ネクストラウンド (監督:サイモン・マッコイド 2026年アメリカ映画) 究極格闘大会モータルコンバット 人類の運命を賭けて行われる魔人と人間との究極格闘大会、モータルコンバットを描くアクション映画『モータルコンバット ネクスト…

砂漠の彼方に待つ審判の細い橋/映画『シラート』

シラート (監督:オリベル・ラシェ 2025年スペイン・フランス映画) 砂漠の彼方に消えた娘を探せ。2025年のカンヌ映画祭で注目を集め、2026年に日本公開されたオリベル・ラシェ監督の『シラート』は、失踪した娘を追ってサハラ砂漠のレイヴ・パーティに潜り…

スティーヴン・キングの『もし血が流れれば イフ・イット・ブリーズ』を読んだ

もし血が流れれば イフ・イット・ブリーズ/スティーヴン・キング (著), 白石 朗 (翻訳), 安野 玲 (翻訳) キングの”長編+中編”集『もし血が流れれば イフ・イット・ブリーズ』 邪悪なる存在と対決する女性探偵『もし血が流れれば』、山荘にこもった作家を襲…

SFアンソロジー『星の海を駆ける 新世代スペース・オペラ傑作選 』を読んだ

星の海を駆ける 新世代スペース・オペラ傑作選 / ジョナサン・ストラーン(編)、中原尚哉・他(訳) 20万年がかりの銀河周回の完了を祝うイベントで知らされる、驚愕の真実(ベラドンナの夜)、小惑星帯に隠れ住む巨大知的マシンのきょうだいはある日、謎…

『諸星大二郎短編集成 (4) 砂の巨人』を読んだ

諸星大二郎短編集成 (4) 砂の巨人 / 諸星大二郎 画業55周年記念デビュー以来の短編を集成 「異能の作家」として手塚治虫をはじめ多くの作家からリスペクトを集め続ける鬼才・諸星大二郎氏の画業55周年を機に、「諸星大二郎短編集成」全12巻を刊行いたします…

『BEM』/西部劇とSFでアメリカ神話をえぐる斎藤潤一郎の新境地

BEM/斎藤潤一郎 斎藤潤一郎の新作『BEM』は、これまでの作品世界を大きく広げた重要な一冊だ。『死都調布』で郊外の不条理と虚無を描き、『武蔵野』で静かな旅の終わりを綴った作者は、今回は舞台をアメリカ全土へと移した。キャッチコピーが示す通り、本作…

『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』はどのようにして生まれたのかを描くバンドデシネ作品『ルーカス・ウォーズ エピソードⅡ』

ルーカス・ウォーズ エピソードⅡ / ロラン・オプマン (著), ルノー・ロッシュ (イラスト), 原 正人 (翻訳), 河原 一久 (監修) 大傑作『帝国の逆襲』完成までの壮絶なドラマを描くフランス版コミック、待望の第2弾! シリーズ屈指の名作『スター・ウォーズ/…