新人コミック大賞に入選するか否かのホノオモユル君、今回も「
うる星やつら」アニメ開始と「
銀河鉄道999」原作連載終了にどこまでも濃ゆく濃ゆく盛り上がっていきます。しかしホノオ君は部屋に女子がいながら全く劣情をもよおさないのでしょうか。そもそも部屋に女子を招くことがあるというのは案外幸せ者なのではないでしょうか。そこん所気が付いているんでしょうか。それと並行してDAICON3成功に沸きながらも多額の借金を抱えた岡田さん一派の苦肉の策も描かれますが、えーっとこれ
著作権的に大丈夫だったんでしょうか。なんにしろ今回もどこまでも無駄に力のこもった様の楽しい
アオイホノオでありました。
あ…いや…う〜ん…遂にといいますか…恐れていたことが起こってしまいましたねえ…これの為に今まで徹底的に引っ張ったんだろうなあ。しかもまるであざとくなくて、またしても作者の
ストーリーテリングの妙にしてやられた思いです。そして例の訳の分からない群体生命についてのひとつの仮定がなされます。あ…そういう方向…いや…何か理由付けるにはそれが順当だし説得力あるかもな。こうして巻を追うごとにゾンビ・ストーリーの新境地をどんどんと更新してゆく『
アイアムアヒーロー』、今回も充実の展開でした。
■W7 新世紀ワイルド7 / 望月 三起也
忘れたころにやってくる「
ワイルド7」の新作、今回はなななんと!オールカラー大判サイズ460ページ!そしてお値段が5400円もしやがります!お話はいつも通り無茶なプロットと似たような悪玉とド派手で大味なアクションがてんこ盛りとなっています。まあファンとしてはとりあえず買ってしまいましたが、オールカラーの有難味はまるで感じられず、これなら普通の単行本サイズで出して、マニア向けのオールカラーを別に出すぐらいでもよかったんじゃねーのか。とはいいつつ、二つ並べられたらオレ、やっぱりオールカラーのほうを買っちゃったんだろうナァ…。
■イノサン(7) / 坂本 眞一
ストーリー自体は十分シリアスであるものの、その展開の持って行き方が、もう真面目なのか笑いに持っていきたいのか訳の分からない奇奇怪怪なものとなっており、しかしこれが
イノサンの味と言えば味なんですよねえ…なんなんっすかあのオペ
ラシーンは!?雛壇に並ぶ貴婦人の山は!?そしてそこまでキラッキラのグラフィック描いた後に登場する血みどろの
首チョンパやグヂャドロの
天然痘患者!まあ…どっちにしろ楽しいからいいや!でもあの表紙は買うのにちょっと恥ずかしかったよ…。