伊勢、名古屋の思い出〜プロローグ 新横浜で散々だったッ!?

この間まで働きづめに働いていた相方さんだったが、抱えていた仕事がやっと一段落着いたらしく、この機を逃さず会社から9連休をもぎ取ってきたらしいのである。しかし「なんか予定とかあるの?」と訊くオレに「う〜ん…無い」と答える相方さん。「じゃあ丁度オレも3連休だし旅行でもするか?」と話を持ち出してみる。ここのところ件の大災害でなんとなく息苦しかったりストレスも溜まってただろうから丁度いいかもしれないと思ったのだ。しかし相方さんの休暇の話を聞いたのが木曜日の夜。土曜日に出掛けるとしてもあまりに時間が無い。

だがそこはお気楽な性格の二人、なんとかなるだろとあれこれ検索し、旅行先と宿の目星を付け金曜日に予約、土曜朝出発ということとなった。行き先は前から相方さんが見てみたいと言っていた伊勢神宮。そして名古屋にも寄ってあれこれ見てこよう。当地にお住まいのアノ人にもお会いしてこよう。そういうわけで突発的思いつき旅行が始まったのである。しかし考えてみればオレの旅行はいつも突発的、どんなに早くても1週間前に思いつき、突貫工事みたいな予定を立てて行くほうだ。あんまり先の予定を立てられない人間なのだ。多分思考形態が犬猫並みなのかもしれない。

しかしアクシデントは初っ端から起こった。土曜朝、予約した新幹線切符を発券しようと新横浜の予約済み乗車券発券機へ行ったのだが、暗証番号を全然受け付けない。こんな筈ないだろ、と今度は結構な列の出来ているみどりの窓口へ並び、やっと受付まで辿りついて発券してくれと言ったら「ここでは出来ないからどこそこの券売機へ行ってくれ」という返事。「それはいったいどういうことなのでしゅう。私たちはとても急いでいるのです」といった内容の言葉をこころなしダーティーかつワイルドに言ってみると窓口の職員は「会社が違う」とおっしゃられるではないか。JRの"えきねっと"で買った乗車券が何故JRで買えない?しかし押し問答しても時間が経つばかりだから示された券売機へ相方さんと走る走る。

実はこの時点で予約した新幹線の発車10数分前。余裕持って出たつもりだったがさっきのトラブルで2.30分ロスしてしまったのだ。指示された券売機は広い駅の幾本もの線路挟んで反対側。やっと発券機を見つけるが、これがなんともショボイ機械が1台置かれているだけで、目の前にあっても気付かないようなシロモノ。時間が無いって言うのに今度もやっぱり暗証番号が入らない。というか、いっぱいあるうちのどれなのか自分でも思い出せないので片っ端から入れてみる。なぜかこの辺から映画のワンシーンみたいだなグヘヘとか変な事を考えてるオレ。やっと暗証番号が合致し、発券された乗車券を握り締め、相方さんと今度は新幹線乗り場へ全力疾走、出発5分前にホームに辿り着き、やってきた電車になんとか飛び乗ることが出来たのであった。メデタシメデタシ。

しかし今調べて分かったんだが、新横浜駅では"えきねっと"で申し込んだ切符はみどりの窓口では買えないということはHPには書いてあった。「会社が違う」と言われたのはあれは"えきねっと"がJR東日本の運営で、新横浜のみどりの窓口はJR東海だからってことなんだろうが、一般的な感覚で「新幹線の切符はみどりの窓口」と認識してたもんだから今回のようなエライ目にあってしまった。確かに調べりゃ判るって言われればその通りなんだが、これちょっと判りにくすぎねえか?ってか判ってなかったのはオレだけっすか?まあ今後利用されることがある方は参考にされて下さい。

といわけで明日から相方さんとオレの伊勢〜名古屋旅行記をお送りしますぅ〜。