■ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島 (監督:マイケル・アプテッド 2010年アメリカ映画)
相方さんがね、「リーピチープ見たい」とか言ってんですよ。オレ何の事だか分かんなくて「はあ?リーチピープ?」とか聞いたんですね。で、「違う!リーピチープ!」とかまだ言ってるから「リーブ21?」とか鮮やかなギャグで切り返したら、オレが言ったことなど何も何一つ聞こえなかったことにして「リーピチープだっつうのオラ。今ナルニアの映画やってるでしょ。それに出てくるの。という訳でナルニア観に行くから連れて行くように。以上」と一方的に話は押し切られましてね。あーナルニアですかーむかーし『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』をDVDで観た事があるけど、悪い映画ではないと思ったがオレのような身も心も穢れきった足の臭いオヤジにはちょーっと健全すぎたかなあ、って感想だったんですね。
「まあ観に行ってもいいけど今劇場でやってるのってアレ第3章とかでしょ。君は映画の1章とか2章とか観てたっけ?」って聞いたら相方さん、観てないって言うんですよ。「今までの観てなくていきなり3章観るの?」「私、子供の頃、ナルニアの原作全部読んでるんだ。だからストーリー全部知ってるし、そん中でもリーピチープの活躍する第3章が一番好きなの。だから観るの」なるほど。「じゃあついでだから1章と2章の映画DVDで借りて観ようか?」「いらん。リーピチープ一点買い。他は興味無い」とかってナルニア好きなのかなんなのか、けんもほろろだったんですけどね。
そういう訳で行ってきましたよナルニア第3章。3Dの字幕版だったんですけどね。お話は3人のお子たちが額縁から突然溢れ出した水の中に入っちゃって、水の中から顔を出したらそこは海の真っ只中、そこに通りかかった船に助けられ、船に乗ってる面々の顔を見たらかつていっしょに冒険したナルニア王カスピアンとかの国の皆さん。かくしてお子たちは再び冒険の旅に出るというものなんですな。そこにリーピチープというのがいるんですが、これがネズミの剣士なんです。しかしネズミというよりモルモットとかマングースぐらいの大きさなんですけどね。道中、怪しい霧が人を攫う島や見えない敵の襲う島などを巡り、一行は最初の目的である行方不明になった7人の貴族の7つの剣の手がかりが残された島へと辿り着くわけです。
ただオレ、なにしろナルニアというと映画の第1章しか観てませんでしたから、この3章で登場する3人のお子たちも第1章からずっと登場しているお子たちだとばかり思ってたんですね。ところが一人こまっしゃくれたクソガキがいて、これがあとで相方さんに聞いたら今回初登場のクソガキだったらしいんですよ。あーそれで最初ナルニアの喋るネズミや2本足で立つ牡牛とか見て卒倒したのかーなどと実は見終わった後にわかったんですけどね。だから観ている最中はなんだかちょっと変な展開だと思った箇所があるんですがそれで納得しました。ところでこのこまっしゃくれたクソガキ、『リトル・ランボーズ』でもやっぱりこまっしゃくれたクソガキを演じていたウィル・ポールター君だったんですね。なるほど!
そんなわけでオレの理解力の無さから前半ちょっと戸惑いましたが、中盤から実に王道ファンタジーらしい展開になり、特にクライマックスの謎の島における海蛇モンスターとの闘いはなかなかエキサイティングでしたな。この海蛇モンスターってぇのがナルニアっていうお話のクリーンなイメージからすると結構グロくてキモイヤツで、コブラみたいに首元膨らまして「キシャーッ!」とかやる姿なんか見ていて惚れ惚れしそうな醜さでしたよ!この海蛇モンスターと味方ドラゴンが戦うんですが「怪獣大決戦」って感じでよかったです。まあグロいモンスター出れば全部許すのかっていわれると意外とそうなのかもなあオレの映画の趣味は…。そういえば他のキャラにはあんまし興味無かったし…。ちなみに監督のマイケル・アプテッドはイギリスのTVドラマ『ROME [ローマ]』も手掛けていたようですよ。
■ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島 予告編
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