ユビキタス大和(1) / ルノアール兄弟

ユビキタス大和(1) (ヤンマガKCスペシャル)

ユビキタス大和(1) (ヤンマガKCスペシャル)

ユビキタス大和である。ユビキタス大和はこの漫画の主人公の名前なんである。しかし大和男子であることは分かるとしてもどのようにユビキタスなのかはてんで分からないのである。主人公ユビキタス大和青年18歳はぶくぶくした体にもっこりビキニパンツのみをまとい、頭の中で鳴っているダンス・ミュージックに乗っていつも華麗にダンシング!ああああボクってセクスィ〜ッ!?ボクってセクスィ〜〜かなああッ!?と問いかけてくる気色悪いヤツなんである。
おまけに髪型が妙だ。相撲取りの銀杏みたいなのにプロレスラーみたいな長い襟足をしている。しかも職業が蕎麦屋の出前持ちというところがなおさら訳が分からない。こんな気色悪いヤツを雇っておいて「もっとダンシングだユビキタス!」とか言ってあおってる蕎麦屋の親父の人間性もよく分からない。そして親父に乗せられたユビキタスはさらに過激にさらに気色悪くダンスを暴走させてゆくのだ。
ムキムキ男たちがポージングを決めながら気色悪く迫ってくるというキャラクターは山上たつひこの"練馬変態クラブ"あたりを思い出すが、暑苦しさと脳の腐り加減ではユビキタス大和のほうが上だ。断然上だ。ユビキタス大和の世界は変態がいる世界、なのではなく変態しかいない世界、というとんでもないものなのだ。たまに一般人の冷静な突っ込みもあるが、単なる被害者扱いしかされないから突っ込みの意味すらない。
そして変態が変態を呼び、変態同士が結託し、または変態同士で変態勝負に挑み、その変態振りを磨き合い競い合い、変態の変態による変態たちの笑いと涙とお尻プリプリのドラマを繰り広げてゆくという、変態だらけの訳の分からない黄金郷を描いた漫画、現在この世界で読むことが出来る最も下らない最高のギャグマンガ、それがこの『ユビキタス大和』なのであるッ!
ここルノアール兄弟先生の『セクシーDANSU☆GAI ユビキタス大和』が読めるよ!
ルノアール兄弟先生ははてなでも日記を書いているからみんなで見に行こう!*『ルノアール兄弟のフレッシュダイアリー』