- 作者: 萩尾望都
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/03/19
- メディア: コミック
- 購入: 3人 クリック: 24回
- この商品を含むブログ (34件) を見る
この”生と死の中間の領域に存在する架空の場所でのドラマ”というのは結構ありがちなものだし、”死”そのものを題材に描くことは非常に生臭く、ある意味ドラマを作りやすいものであるが、そこは萩尾望都、非常に巧く物語をまとめ、実に驚きと感動に満ちた人間ドラマを作り出している。しかしこの物語、中島みゆきの曲をモチーフに描かれたというだけあって、狂言回し役の藤ノ木由良がとても中島みゆきに似せて描かれている。死んだら一回中島みゆきに出迎えられる、というのもある意味怖いよな。言ってみれば三途の川の前の賽の河原で待つ奪衣婆ってことだろ。だいたいオレ中島みゆきの唄って怖いもん。死んでからあれ聴かされたら嫌だよなあ。