そしてまたダブ・ミュージックな日々

■20th Century Masters - The Millennium Collection: The Best of Lee "Scratch" Perry

20th Century Masters: Millennium Collection

20th Century Masters: Millennium Collection

レゲエ界の奇人変人にして鉄人、ダブの鬼才リー・”スクラッチ”・ペリーのベストアルバムです。ヘプトーンズの「パーティ・タイム」やマックス・ロメオの「ウォー・イン・ア・バビロン」など有名曲も収録。聴いたことのある音源が多いのですが、こうしてまとめて聴くとリー・ペリー宇宙の深みにずっぽりはまってしまいそうです。もう一人のダブの盟友、キング・タビーが鈍器を振り回しているような重量感と破壊力溢れるダブなら、リー・ペリーのダブ・アルバムは銀色に輝く細身のサーベルがヒュンヒュン唸っているような鋭利な危険さ。どの曲もハイハットがキンキン鳴っているリー・ペリー独特のミックスで、じわじわとハイになっていきます。


■The Inspirational Sounds of Mad Professor / Mad Professor
Mad Professor Meets Scientist At The Dub Table


そのリー・”スクラッチ”・ペリーの愛弟子として活躍するマッド・プロフェッサーは、クラブミュージックを聴く方ならマッシヴ・アタックやオーヴとのコラボレーションでご存知の方も多いでしょう。コンピュータとシンセサイザーを使い新しいダブミュージック作りを模索している基地外博士のアルバムと、ダブの古参サイエンティストのタッグマッチ・アルバム。マッド・プロフェッサーは非常に多作ですが全般的にメロウでアンビエントな出来のダブが多いです。


■African Dub / Michael Rose

ブラック・ウフルーのマイケル・ローズのソロ作品をダブ化。マイケル・ローズの歌声とバックのオケがシリアスに切り刻まれて冷ややかなダブを聴かせます。


■Foundation Of Dub / King Tubby meet The Aggrovators

またもやキング・タビー、アグロベイターズとのダブ2枚組。こちらはちょっとおとなしめだったなあ。