DEAD OR ALIVE 4 (XBOX360)

デッドオアアライブ 4

デッドオアアライブ 4

XBOXと言えばデッド・オア・アライブデッド・オア・アライブといえばXBOXである。


実際のところ、最初はこのゲームにもテクモという会社にも中途半端なものしか感じていなかった。よく言って柳の下の2番目3番目、オリジナリティのかけらさえないと思っていた。いや、今このゲームを見てもオリジナリティがどこにあるのかはわからない。3Dポリゴンの格闘ゲームとしてはまず先達としてバーチャファイターがあり、その後発として鉄拳があったが、操作法と技の体系、物理レベルでのリアルさからそれぞれはきれいにユニーク化されていたと思う。それは後発となったナムコの、同じ3D格闘という土俵でも出来るだけバーチャと差別化されたゲームを作りたい、という開発者の意気込みによって成し得た成果だと思う。そしてこれら練りこまれたシステムを持つ2つの3D格闘ゲームと比べれば、DOAは当初「模倣」「バッタもの」の範疇を出ていなかったのではないかと思う。そしてせいぜいが可愛いオネーチャンをキャラの中心に添えただけのこのゲームが、逆にこのオネーチャンがメインであると言うことに開き直った時に、このゲームは差別化されたのであろう。いや、それしかなかったんだけどさ。


たとえば最近で出た「ランブル・ローズ」や「アーバンレイン」はやってないけどDOAなんかよりずっと優れたシステムとオリジナリティを持ったゲームなんじゃないかな、という気がするんですよ。ただね。XBOXで出てない。いや、PS2は持ってますが、XBOXである、ということがこの際重要なわけで、つまりはDOAってXBOXの中で目立つんですよね。そのしょうもなさが。なんですか、あの「DOAビーチバレー」って。開き直ったよなあ。その開き直りの潔さが実はDOAへの好感度へと繋がった訳です、オレの場合。実はDOAは、「ビーチバレー」が出たときに「ビーチバレー」を買わずにこっちを買った、という経緯があるぐらいで。「分かった、あんたの根性には負けた」という部分があったのでしょう。そして、苔の一念、とでも言えばいいんでしょうか、遂にはハリウッドで映画化されるではありませんか。スゲエ…。


このDOA4でもいつも通りキャラは垢抜けないアニメ顔で、システムも技もどこかで見たようなもんなんですが、ここまで来ると独自の世界になってしまっており、もはや批評や批判をするのが野暮なのではないかとさえ思えてきます。あれはあれでいいんです。つまり周りから何を言われようと、やり続けることが肝心なのだな、と、なにか人生さえ教わってしまうようなゲームなのです。例によってXBOX360の画面は綺麗です。オネーチャンの胸の揺れも、ポリゴン数上がってるような気がします。オープニングのかすみちゃんの演舞の動きはびっくりするほどしょぼいですが、でもやはり、あれはあれで、いいんです。なぜなら、それが、DOAだからなのです。