さて9月9日に55歳の誕生日を迎えたオレはこの日、相方さんのおごりで食事をしに行くことになったわけである。これまでモンゴル料理だの南インド料理だのレッド・ロブスターだのに行ったオレであるが、今回はいよいよフレンチなのである。フレンチ……オレも出世したもんだなあ(感涙)。
とはいえどこぞのハイソな街で高級フレンチを食ったわけではない。実は今回行ったレストラン、オレのアパートの近所なのである。
2月に引っ越しをして近所を散策していたら、歩いて10分ほどの場所にこのフランス料理店があったのだ。なにしろオレの如き者が住む場所はごく普通の住宅街でしかないのだが、オレの住むアパートから暫く歩くと芸能人も住むという割と高級な住宅街があったりするのだ。このレストランはその一般住宅地と高級なソレとの境目ぐらいに位置しているのである。
ともあれ、「自宅から歩いて10分の場所にあるフランス料理店」というのは十分ネタになる。それと、場所柄もあり特に気取ってもいなければお高くも無い。これまで相方さんとはフランス風ジビエの店などに行った事はあるが、直球でフレンチというのは、なんとなく避けていた部分があり、これはいい機会だからと行ってみることにした。
お店の名前は『グランメール山王』、お店に入るとごく庶民的な雰囲気のご婦人が迎え入れてくれた。まずはスパークリング・ワインを注文して相方と乾杯。乾杯の掛け声はもちろん「長寿と繁栄を!」である。
この日はコース料理にしたった。前菜の生ハムやら鶏燻製やらで早くも「スパークリング・ワインじゃなくてビール飲みてえ……」と思ってしまったのは内緒だ。
どれ食べても美味しかったな。あれこれ解説しないが、なんかこう気取ってもお高くも無い「普通に美味しく食べられる安心の欧風料理」といった感じだった。なんだか普段使いで行けそうなフレンチっていいよね。近所だし。
スパークリング・ワインを飲み干したので次は赤ワインにした。
真鯛のソテーも美味かった!
牛ロースのシャリアピンステーキもなかなかであった。全体的にフレンチと言うよか「フレンチもやってる店の欧風料理」ってな感じであったが余は十分に満足であった。
そしてデザートプレートには「Happy Birthday 暗黒皇帝」と書いてもらった!お店の方、訳の分からん奴が訳の分からん注文してスイマセン!どうもありがとうございます!
そんなわけで楽しく食べて楽しく飲んで、相方さんと二人素敵な夜を過ごしたのであった。よい1年になりますように。