グレッグはいけすかないガキだった!?〜映画『グレッグのダメ日記』(クロエ・モレッツちゃんも出てるよ!)

■グレッグのダメ日記 <未> (監督:トール・フロイデンタール 2010年アメリカ映画)


主人公グレッグは中学生になったばかり。学年も変わったことだしここは一発イケてるオレを演出しクールでモテモテの学校ナンバーワン男子になっちゃるぜ!と鼻息荒くしてはみるものの、見た目は地味だしチビだしたいしたとりえも無い。おまけに小学校からの親友ロウリーはデブだしイケてないしまだまだ全然ガキ。こんなヤツと付き合ってたら夢のモテモテ君にはなれないのか!?ダメ中学生グレッグの明日はどっちだ!?…というお話。原作は全米240万部の大ベストセラー、映画もヒットして続篇まで作られているが日本では未公開。基本的にはキッズ・ムービーなんだが、これ、大人が観ても十分楽しめる作品だったな。『キック・アス』のクロエ・モレッツちゃんがとても普通な女子中学生役で出演しているからファンの方は要チェック。
子供が主人公の映画というと、可愛らしかったりイノセンスだったりノスタルジーを強調されがちだけど、この映画の主人公グレッグは見栄っ張りで身勝手な単なるクソガキ。学校で人気をとるために考える内容のセコイことセコイこと!人気のためなら昔からの親友を捨てる、なんざあ鬼畜の貫禄さえありますな!しかしそんなグレッグの思惑などどこへやら、デブでおこちゃまの親友ロウリーのほうが人気が出ちゃって嫉妬の炎に身を焦がすグレッグ君!そうそう、ガキって結構ヤキモチ焼きだったりするんだよね。オマケにグレッグの不注意で骨折したロウリーがみんなの同情を集め更に人気度UP、そんなロウリーに「お前は俺が骨を折ったから人気が出たんだ!」とか言う始末…いやあ、グレッグ君サイテー!
でもガキなんざ基本こんなもんだろうし、下手に大人びて物分りのよさそうなことをほざかれたり、お利口ぶられたりするよりも安心して見ていられますな。そもそもガキなんだから人間なんか出来てるわけないし!そしてそんな至らないとこだらけのガキだからこそ失敗したり躓いたりしながら学習していくから物語が映えるんじゃないですか。そういうガキのガキたる未熟さが、観ていて笑わされたり自分も昔はこうだったよなあ、などと思わされた映画でした。やっぱり自分のガキだったころもあの程度に見栄っ張りで身勝手でヤキモチ焼きのクソガキでありましたしね!ただ自分の場合、大人になってもあんまし学習してなくて今でもアホアホのままっていうのがかなり問題でありますけどな!


グレッグのダメ日記

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