- 金曜日は会社に休みもらって人間ドックに行って来たオレである。
- 多分40過ぎてからずっと行っている様な気がする。
- 今回は珍しく3日前から酒を抜いておった。あと指示通りきちんと前日9時までに食事終わらせておいたオレである。
- 病院なので当たり前だが女の人ばかりがいっぱい働いているのでびっくりした。
- 病院着着せられて病院をウロウロしているとそれだけで自分が病人になってしまったような気がしてきた。
- 病人のような気分になったオレはなんとなく世をはかなみかけてきた。
- 前回再検査だった部分を放っておいてたら今回念を入れまくられて検査された。
- 何でオレだけ別室?
- 「何か見つかったら必ず電話しますから。しますから」と念を入れられまくって言われた。
- オレは大丈夫なのだろうか。
- お昼ごろ検査が終わり食事が出る。これが結構きちんとした献立で食べ応えがある。
- 朝食抜いていたから腹は減っていたが、病院でいつものお昼より余計に食わされるのは妙な気分である。
- 人間ドックが終わったあとはちょっと用事があり銀行をはしごする。
- 銀行の窓口なんて日頃殆ど行くことがないので思いっきり挙動不審になる。
- それにしても銀行の窓口で延々と話し込んでいる人はやはりお金のことで延々と話し込んでいるのだろうか。延々と話し込めるほどお金のないオレは一度延々と話し込んでみたいような気がしたが延々と何を話し込むべきか全く思いつかないのであった。
- 平日の午後の町は今まで観たこともないぐらいスーツ姿のサラリーマンの人がいっぱいいてびっくりした。
- スーツ恐い。スーツ嫌い。
- スーツに怯え物影で少し泣く。
- 用事も終わったのでデパートで秋物の洋服などを物色していた。
- そして持っているはずなのになにかの勘違いで新しく黒のニットベストを2枚も買ってしまう。
- なにかいろいろオレの脳の中で起こったのだ。それがなんなのかは詮索しないでくれ。オレをそっとしておいてくれ。オレだって傷ついているんだ…。
- 傷心のまま帰路につく。
- そして3日酒抜いた分を取り返そうと親のカタキのようにビール飲みまくる。このビールめ!このビールめ!
- そうしてオレの金曜日は終わって行ったのであった。