最近聴いたCD / Andrew WeatherallとかThe Orbとか3 ChairsとかBad Lieutenantとか

■A Pox On The Pioneers / Andrew Weatherall

A POX ON THE PIONEERS [解説・ボーナストラック付き国内盤]

A POX ON THE PIONEERS [解説・ボーナストラック付き国内盤]

テクノ界隈ではSabres Of Paradise、Emissions、Two Lone Swordsmenと様々な名義で活動してきたAndrew Weatherallの本人名義のニュー・アルバム。オール・ヴォーカル入りでロックっぽいアプローチ…という話だったが実際聴いて見るとこれまでのAndrew Weatherall作品らしいダビーな音を基調にしたクラブの匂いのする作り。ダビーっていうぐらいだから全体的にズブズブドロドロとスモーキーな音を響かせ、これがもう格好イイったらありゃしない!季節ももう冬だし曇り空の日はこんなどんよりした音を聴くのがまた楽しい。
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Andrew Weatherall vs. The Boardroom

Andrew Weatherall Vs Boardroom

Andrew Weatherall Vs Boardroom

Andrew Weatherall vs. The Boardroom VOL.2

ANDREW WEATHERALL VS THE BOARDROOM VOL.2 [解説付き・国内盤]

ANDREW WEATHERALL VS THE BOARDROOM VOL.2 [解説付き・国内盤]

そしてそのAndrew WeatherallがThe Boardroomと組んで仕上げたエレクトリック・ダブ集2作。といいつつThe Boardroomについては何も知らなかったんだが、「Two Lone Swordsmenの『Wrong Meetings』にも参加したUKのベテラン・プロデューサー、Steve Boardmanを中心する音楽集団」ということなのらしい。これがまたズブズブドロドロとした音で、そこに時折差し込まれるリリシズム溢れるメロディがまた素晴らしい。Weatherallのアルバム『A Pox On The Pioneers』のダブ・バージョンも聴ける。これは合わせて聴かなきゃだね。
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■Orbsessions Vol.3: Baghdad Batteries / The Orb

Orbsessions Vol.3: Baghdad Batteries

Orbsessions Vol.3: Baghdad Batteries

The Orbも久しぶりに聴くのだけれど、これがまたWeatherallを髣髴させるグレイでスモーキーな音をさせていて心地良い!テクノやダブが混じりあいながらブワブワと芯の無い音を響かせているところは、やはりThe Orbらしいアンビエント・サウンドと言っていいのかもしれない。意識して聴き込むのも、流して聴くのも可。Thomas Fehlmann参加。
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■Spectrum / 3 Chairs

asin:B002IVH31I
真っ黒クロスケでディープなグルーヴを展開するデトロイト・ビートダウン系ユニット・3 Chairsのニューアルバムだが、1stアルバム発表前にリリースされていた12インチの再発なんだとか。そのせいか1st収録曲の試作品のような曲も何曲かあり新鮮さはいまひとつなのだが、宝石の原石のような荒削りな魅力を湛えているように思う。
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■Never Cry Another Tear / Bad Lieutenant

ネヴァー・クライ・アナザー・ティアー

ネヴァー・クライ・アナザー・ティアー

いやー、New Orderが解散したことをすっかり忘れていて、バーナード・サムナーがニュー・アルバムを出すと聞いた時は「ああまたガス抜きのソロか」と思っちゃったぐらい。彼の新しいバンドBad Lieutenantの曲はギターが3人もいるだけに当然ギター・ロックに仕上がっているけど、バーナード・サムナーのヴォーカルが被るとやっぱりNew Orderを思い出しちゃいますな。30年もやってたわけだからその雰囲気を無くす事は出来ないでしょうが、やっぱりどうしても打ち込みが恋しい…。(Bad Lieutenantインタビュー
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