今度のバトルフィールドは刑事モノだ!〜ゲーム『バトルフィールド ハードライン』

麻薬戦争に揺れるマイアミで、新たに刑事に任命された警官ニック・メンドーサ。 パートナーのベテラン女刑事カイ・ミン・ダオとともにストリートから麻薬流通の源流へと迫る。 捜査は次第にきな臭さを増し、やがて2人の刑事は権力と腐敗が法の両側に等しく作用するものだということを、その身を持って知ることになるのだった。

人気FPSゲームシリーズ『バトルフィールド』の新タイトル『バトルフィールド ハードライン』であります。『バトルフィールド』シリーズは『3』『4』をやったかな?この辺りは『コール・オブ・デューティー』や『メダル・オブ・オナー』タイプのミリタリーFPSだったんですが、今回の『ハードライン』はなんと警察モノのFPSへと様変わりしているんですね。ナンバリング・タイトルではないので外伝的なものと思われますが、この方向転換がどのように功を奏しているでありましょうか。

キャンペーン・モードのストーリーはマイアミを舞台にした警察vsギャングの麻薬戦争を描いたもの。主人公は赴任したての刑事ニック・メンドーサ。彼はパートナーとなったベテラン女刑事カイ・ミン・ダオと共に麻薬流通ルートを追って捜査を進めますが、そこで次第に浮き上がってきたのは同僚刑事の汚職、警察の腐敗でした。ニックは正義を貫き通そうとしますが、どす黒い陰謀が彼を窮地へと陥れてしまうのです。

オープニングからの流れはハリウッド映画やTVシリーズでお馴染みのまさに「警察もの」として進行してゆき、これまでミリタリーFPSをさんざんやってきた目から見ると一味違う新鮮さがあります。今回「警察もの」にしたのはこの新鮮さを狙ったからでしょう。「警察もの」のゲームといえば『マックス・ペイン』シリーズというTPSゲームがあり、最新作『3』では相当にヘヴィーで凄まじい世界が展開していましたが、こちらはあくまで一匹狼デカ。この『ハードライン』では警察内部の人間関係が物語を盛り上げていて、これはドラマ部門の監督・シナリオライターにアメリカ有名TVドラマのスタッフが関わっているというのもあるでしょう。ゲームパート冒頭のカットシーンでは物語の流れをじっくりと説明し、さらにこの物語も二転三転してゆき、次第に熾烈なものへと変化してゆくのです。

このゲームでは最近のミリタリーFPSのようにハイテク兵器が登場し世界規模の大戦争が巻き起こる、といった派手さやスケールの大きさはありませんが、警察vsギャングの抗争はそれはそれで緊張感を孕んでいます。確かに携帯できる武器は地味で、投擲武器がないのが時々物足りなくなります。その代り導入されているのが「犯人逮捕」のモードで、これは戦闘中に犯罪者をただ撃ち殺すのではなくホールドアップさせ、逮捕に持ち込むというもの。射殺・逮捕どちらを選んでもいいのですが、逮捕を狙う場合はスニーキングが必要となり、自分の好きなスタイルでゲームを進めることが出来るんですね。

また、犯人逮捕に持ち込むとベテラン警察ポイントが加算され、武器などのアンロックすることができるようになります。ゲーム中には「捜査」を行い、証拠品を集めるといった行動も要求されますが、マップ内を証拠品探して歩き回るのは面白さのひとつとなっていますね。グラフィック的には例えば屋外の風景は『バトルフィールド』らしい美しく精緻な映像を堪能できます。キャラクターの造形も細かく生々しい。ただ屋内のテクスチャは割とのっぺりした部分もあり、この辺場所によって差が激しいかも。

http://www.youtube.com/watch?v=Lx-waknKbAs:movie:W620