怪しいはてダ隊 馬の肉を喰らいまくる

「怪しいはてダ隊」というのははてなダイアリーやらmixiなどで知り合ったいい歳の大人の皆さんが、思いついた時に適当に飯を食いに行くという会なのである。結成は2007年というからかれこれ5年も経つのだろうか。メンバーの入れ替わりはあったが、ここ数年は6人ぐらいのメンツで固定されていて、年に1度か2度、なんとなく集まって酒を飲みつまみを喰らい近況報告やらどうでもいい話やらに花を咲かせるのだ。5年ぐらいの付き合いでも本名はよく知らないし住処は何となくあの辺だっけ?といった程度だしせいぜい年齢と職業ぐらいは認識している程度だろうか。
一番面白いのは6人が6人別に趣味が共通しているというわけでもないということで、はてなダイアリーに日記を持っている、ということ以外に共通した部分があまりない集まりだということだ。それでもこれだけ長く続いているのは、多分お互い気を使うことが無い者同士だということなのだろう。男女構成は男2の女4で、飲み会の際にはどちらかというと女子会に男二人がたまたま紛れ込んでいる、といった感じだ。女性たちが楽しそうに話している横で男二人がにこにこしながら相槌を打っている、男があんまりしゃしゃり出ない、そもそもみんないい歳だから背伸びすることも張り合うことも悪目立ちすることもなく、そんなガツガツしない平和な雰囲気がいいのだと思う。
そんな「怪しいはてダ隊」だが、今回は忘年会ということで、有楽町のガード下にある居酒屋、「九州熊本料理居酒屋 馬かばい」に集結した。しかし有楽町は何度も行ったことがあるのに、こんな通りがあったのか、と思わせる小さな細い路地に面したお店で、おまけに適度に煤けてこじんまりした所が「はてダ隊」らしい店だ。昔はイタ飯だのチェコ料理だのギリシャ料理だのを食いに行った「はてダ隊」なのだが、最近はこんなオッサンな雰囲気がすっかり板についてきた。
 
さてこのお店、「九州熊本料理」と銘打っているが、「馬かばい」という店名にあるように、実は馬肉料理のオンパレードの店であった。いや、馬肉料理があるのは知っていたが、まさかこれほどまでに馬肉だらけだと思ってもみなかった。馬肉の刺身、馬肉の握りずしなんてぇのも食ったが(写真)、その他にも馬タンシチュー、馬レバーペースト、馬肉メンチカツ、馬肉チャーシュー、馬モツ煮込み、馬肉肉じゃがなど、馬ウマうまUMAの馬尽くしなのである。6人であれだけたらふく馬ばかり食ったので、お店を出る頃にはみんな鼻づらが長くなりヒヒーン!とかいななきながら通りを全力疾走してしまったのは言うまでもない。いや冗談だが。あとテーブルに置かれた醤油が砂糖が入っているのか結構甘かったのが面白かったな。
 
お店に来た女子の方一人が、馬の店と知って馬の形の箸置きを持ってきてくれたのが洒落ていた。この女性は近々遠方へ引っ越されるご予定で、今後こうしてみんなで会うことも難しくなってくるだろうから、新年は送別会でもないけどもう一回集まろうか、なんて話をしていた。そんなこんなで「怪しいはてダ隊」の皆さんは馬の肉をつつきながら3時間半余り、ダラダラグダグダと楽しくおしゃべりし、この日は別れたのであった。