相方さんにシャツを作ってもらった

「フモさんの誕生日にはシャツ作ってあげる」と相方さんは言ったのである。それは8月のことで、そしてオレの誕生日は9月だったのだが、この10月、やっとそのシャツは完成したようなのであった。そうして送られたシャツは、1ヶ月遅れの誕生日プレゼントではあったが、きっとオレはその1ヶ月分、彼女に祝福されていたのだろうと思うことにしたのだ。

よく見なければ判らないのだが、黒のような生地にはちょっと緑が入っていて、光線の加減で違った色に見える。小花の柄の生地は、実は相方さんと手芸屋に行った時にオレが選んだもので、こういったテキスタイルのシャツがもともと好きだったりしていたのだ。要するにこの小紋、オレの趣味なのである。
男物のシャツというのは、このシャツのように台襟があるものと、パジャマや開襟シャツのように台襟のないものでは、製作手順に歴然とした差があり、初めて作る相方さんは相当苦労したのではないかと思うのだが、それを楽々とクリアして作り上げたのはさすがだと思う。
 
出来上がったシャツを見せられて、その出来のよさにびっくりしたので、「ついでだから君が製作した!っていうタグ付けてくれよ」と言ってみたら、これも器用に作ってくれた。彼女のはてなIDの「paseyo」から取った「pase」というネーミングが施されたそのタグを見て「フルに"paseyo"じゃないんだね」と言ったら、「縫ってたら途中で全部入らないことに気付いた!」とか返事を返されて、さすがオレの相方だなあ、となぜか惚れ惚れした。

彼女自身も自分のワンピースを縫っていて、それはこんな感じである。

「フモさんのシャツが出来上がったら、私、それを着たフモさんと、自家製ワンピース着てデートするんだ」と相方さんが言ってたから、オレはシャツを着て二人で表に出かけたのだ。それはこんな感じである。

柄物同士の二人は、結構似合っているように思う。「フモさんって、怪しい柄物似合うよねー」と相方さんはしみじみと言っていたが、まあそれは多分、オレ自身が怪しそうな人間だからなんだろう。でも、このシャツ、とっても嬉しかったな。相方さん、ありがとう。(実は相方さん、これを書いてる17日夜中、自転車買って興奮しすぎて後ろで寝込んでいるんだが)
カジュアルシャツ - とは云ふもの丶お前ではなし