戦慄!恐怖のキノコ人間

会社で同僚と。
オレ「お前血液型なんだったっけ?」
そいつ「O型ですよ。」
オレ「…なんかどうでもいいこと訊いちゃったな。」
そいつ「なんですかあ!そういうフモさんは何型ですか。」
オレ「オレはな。オレは血が流れてないんだよ。」
そいつ「え」
オレ「オレの体は菌糸で出来ている。即ちオレはキノコ人間なのだ。だから血はないのだ。」
そいつ「おおお」
オレ「オレの体の一部を木などに植えつけておけば3日ほどでもう一人のオレが生えるのだ。」
そいつ「…天気のいい日なんか増殖しまくりですね。」
オレ「いや違う。キノコはじめじめした薄暗いところを好むのだ。だからオレの部屋は今オレが大量増殖中なのだ。」
そいつ「フモさん部屋じめじめしてるんすか!」
オレ「ああ。生存の為にはいたしかたない。」
そいつ「しかも薄暗い…。」
オレ「今のオレは6人目のオレなのだ。」
そいつ「一体何人いるんっすか!」
オレ「しかしな。キノコだけに鍋などに入れると美味いのだ。」
そいつ「これが本当のフモ鍋ですね。」
オレ「そう。キムチ鍋にしてもちゃんこにしても美味い。」
そいつ「万能フモですか。」
オレ「ああ。しかしな。食いすぎると幻覚などを見る。要注意なのだ。」
そいつ「それって毒キノコってことじゃないですか!」
オレ「当たり前だ!元がオレなんだからな!タダで済む訳がないじゃないか!」
そいつ「ひぃいぃいぃ〜!」
オレ「さらにな。」
そいつ「まだあるんっすか!」
オレ「一定量摂取すると。」
そいつ「…。」
オレ「体がオレに変身する。」
そいつ「…ホラーかよ!」