地ビールの店でビールを飲みまくった!

最近ちょっと気に入ったバーは、関内にある『クラフトビアバー』というお店。国産地ビールを専門に取り扱っているのだが、なにしろこの地ビールのセレクトが非常に優れている。実の所オレは国産地ビールには暗いし、今まで行き当たりばったりで飲んだ地ビールがどれもあまり美味しくなかったので、「地ビール専門店」と聞いてもあまりピンと来なかったのだが、この店に行ってその印象はガラリと変わってしまった。どのビールも独特の味わいと繊細さを持っていて、癖になるほど美味いのだ。
店には常時10種類のビールが置かれ、樽からタップやハンドポンプでもってサーブされる。基本的にビールは室温で出される。薄手のガラスコップがまたシンプルでいい。料金はどれもグラス320mlが700円、パイント500mlが1000円。店はカウンターとテーブル席で20人も入ればいっぱいといった大きさだが、飾り気の無い落ち着いた内装で、静かにジャズが流され、ここをマスターが一人で切り盛りしている。
例えば6月15日(日)のビールはこんな感じ:

箕面ビール」 ペールエール(リアルエール)、ダブルIPA(9%、リアルエール)
「ベアードビール」 キスオブスモークアンバーラガー(限定)
富士桜高原麦酒」 ヴァイツェン
常陸野ネストビール」 ジャパニーズクラシックエール(杉樽仕込みIPA)
志賀高原ビール」 ウィートエール(限定)、IPA
スワンレイクビール」 ポーター
「いわて蔵ビール」 休肝日(?)
「博石館ビール」 ゴールデンエール
「ベアレン」 クラシック(エキスポートラガー)

正直に言うと、どれがどれというのは全然分からないのだが、お店に行った時はマスターにどんな味のビールなのかを訊きながら、種類を変えてかわるがわる飲んでいる。そしてそれぞれの味の違いを確かめるのが楽しい。
おつまみがまた面白くて、フィッシュ&チップスはビールの余った泡を利用してふっくら揚げているし、大阪・夢一喜工房というところで作られているという合鴨ロースやスモークベーコンはなかなかの美味さだし、カレー味のピクルスというのも、これがまたいける。わた入りイカのあぶったものは、わたの濃厚な味がビールを進ませてこれまた美味い。また、週末メニューということでマスターがあれこれ週代わりのメニューを出しているようだが、先週は”砂ずり”の大串が2本300円という値段で出されていた。
何よりも素晴らしいのはマスターの地ビールへの情熱と「美味しいものを出したい」という奢らない真摯な態度だ。お店で提供するものに対する愛情と自信が伝わってくるのだ。大阪生まれで現在28歳とたいへん若い方なのだが、このマスターの心意気に惚れて飲みに行くということもできるのだ。今後もおりを見て通ってみたいと思う。

CRAFT BEER BAR(クラフトビアバー)
横浜市中区太田町2-31-3 コーポサンライフ太田町102
Tel : 045-651-0440