Crysis 日本語版 (Windows)


やってもやってもゲームが終わらない。いやそれはやりかたが足りないからなのだが、こうも”積みゲー”が増えてくると、期待の新作というのが発売されてもおいそれと買うわけにもいかない。なにしろ前のヤツがまだ終わってないし。ああどうしよう…でも欲しい…という訳でやっぱり買ってしまった新作PCゲーム、『Crysis』であります。心が弱いんです。弱すぎるんです。

このゲーム『Crysis』は例によってFPSゲームであります。2020年の近未来、アメリカ特殊部隊の主人公達が東シナ海の孤島で消息を絶った古代遺跡調査の科学者グループを救出しに向かうところからお話が始まるんですな。この科学者グループは遺跡の中からエイリアンテクノロジーを発見したのですが、その情報を入手した北朝鮮軍がこの島に乗り込み、科学者グループを拉致していたのです。しかも、このエイリアンの機械はまだ生きていた…。そしてアメリカ特殊部隊と北朝鮮軍と謎のエイリアン機械との三つ巴の戦いが始まる、といったお話です。

このゲームの特徴となるのは主人公が”ナノスーツ”と呼ばれる戦闘用特殊スーツを身に着けていることであります。これは「アーマー」「ストレングス」「パワー」「クローク」といった機能があり、これを切り替える事によって戦いを有利に持っていく訳ですな。この辺の使い分けの仕方がゲームを面白くしています。ヘルスなんかも昨今のFPSゲームの主流なのか自動回復なのがありがたい。なにしろ広い島を縦横無尽に戦い抜かなければならない為、プレイ中はジープや戦車、さらにはVTOLにまで乗って八面六臂の大活躍、駆逐艦沈めるわ戦闘ヘリ撃墜するわ、最後にはなんと小型原子爆弾発射砲まで持ち出してあたりをきのこ雲だらけにするわ、ランボースタイルのド派手な戦闘が繰り広げられていくのです。

開発は2004年に『FarCry』というPCゲームを出したドイツのCryTekですが、この『Crysis』も椰子の木茂る南の孤島が舞台という点で『FarCry』とそっくりで、その辺がちょっと新鮮味が足りないなあと思いながらプレイしてましたが、なんと中盤から異星人の地下基地に侵入、これが実に奇怪かつ幻想的なビジュアルで見入ってしまいました。機械と有機物が融合したような奇怪な構造の基地内は液体で満たされ、その中を泳ぎながら進んで行くのですが、その光景はどことも知れぬ異星の海の底を彷徨っているかのよう。そこを抜けだして地上に戻ると、今度は映画「マトリックス」に出てきたみたいなタコ型エイリアン機械との戦闘となっていきます。この中盤からの盛り上がりが凄いのなんのって。

グラフィックは例によって綺麗です。DirectX10もサポートしており、サクサク動かすにはハイスペックマシーンが必要となるでしょう。オレのマシンでも時々動きが怪しくなります。オープンエアのかなり広いフィールドを、動き回る敵兵も含め一発で描画している点はかなり高い技術を使っているようです。おまけにコンティニュー時のロードが実に早いのも嬉しい所。また、SFタイプのFPSということで、リアルタイプの戦闘物よりも個人的にはとっつきやすいという点もあり、例によって他のゲームほっぽり出してこればっかりやってます。今度こそはクリアするよ!するんだってば!
■Crysis Trailer

Crysis 日本語版

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