2023年ニューヨーク、疫病と異星人の侵略で瓦礫と死体の山になってしまったこの街を舞台に、「ナノ・スーツ」と呼ばれるハイテク戦闘スーツを着た男を主人公として繰り広げられるSFタイプのFPSゲームです。
このゲームの主軸となるのはまずこのナノ・スーツの機能を駆使した戦いですね。「アーマー」と呼ばれる戦闘服の装甲強化、「クローク」と呼ばれる光学迷彩、この二つを使い分けながら敵を倒してゆくわけです。敵とガチバトルするときは「アーマー」を、隠密行動するときは「クローク」を使って難局を乗り切るわけですね。これらはそれぞれパワーを消費し、時間が経つとその効力は失われるので、特殊機能使いっぱなしということが出来ません。この時間勝負のせめぎあいがゲームをエキサイティングにしているんですね。
逆に言うと、ハイテク戦闘服を身に着けている割に、これらの機能を使っていないとすぐやられちゃうようなゲーム・バランスになっているんですね。決して無敵強化スーツというわけではないのが悲しいですが、まあそれだとゲームとして面白くなくなっちゃうんですけどね。ナノ・スーツには他にも敵の位置や武器補充場所をを知ることが出来る「ナノ・ビジョン」と呼ばれる戦略分析モニター、さらにキック・パンチ力、ジャンプ力を高める機能なんぞが付いているんですな。
このナノ・スーツ、もちろん軍事目的で開発されたのでしょうが謎の多い兵器で、ゲームではこのナノ・スーツを開発した企業がこれを奪還すべく私設軍隊を導入し、主人公はエイリアンのみならずこの私設軍隊とも戦わなければなりません。またナノ・スーツはエイリアンを倒した時に採取できる「ナノカタリスト」なる物質によりアップグレードが可能であり、中盤からはパワーアップのためにエイリアンをガシガシ倒すのが楽しくなってきます。当然人間よりもエイリアンのほうが固く、画面に登場すると緊張感が高まるのがまたいいですね。
グラフィックは大変綺麗で、破壊され瓦礫となったマンハッタンの街並みをはじめとする様々なロケーションが実にいい雰囲気を出しています。さらに空を飛ぶ宇宙船や地面を割って現れる巨大地中兵器、触手状の構造物がSFな気分を盛り上げてくれますな。ただ撃ちまくるだけではなくナノ・スーツによる様々な能力を駆使した戦い、謎に満ちたストーリー、特攻・隠密それぞれの作戦により複数のルートが選べるマップ、そしてこの美しいグラフィックと、実に完成度の高いゲームでありますよ。
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