【積ゲー消化】にゃんこ徘徊ゲーム『Stray』をクリアした

Stray  (PS5,PS4,Xbox One,Xbox Series X/S,PC,Mac)

【STORY】怪我をし、ひとりぼっちになってしまった一匹の迷い猫。忘れ去られた都市から脱出するため、古代の謎を解く。 『Stray』の舞台は細部まで緻密に描写された衰退したサイバーシティ。プレイヤーは猫となり三人称視点でネオン街や、ダークな雰囲気の裏路地を自在に歩き回り、真相を追っていく。 野良猫視点でこの世界を観察し、頭を使ってこの環境で生き残るのだ。

Stray | ゲームタイトル | PlayStation (日本)

猫を操作し自らも一匹の猫となって見知らぬ街を徘徊するというゲーム『Stray』をクリアした。2022年7月に発売され、猫好きのオレとしては「にゃんこを操作できるゲーム!」と色めき立ち早速購入したのだが、プレイ途中に道に迷ってしまい(まさにStray)、ついこの間までほっぽらかしにしていたのである。という訳でこのゲームも足掛け二年でやっとクリアということになった。

猫を操作するゲームという事で、猫となって野や山を駆け巡ったり民家の塀の上や路地裏を通って時々台所からサザエ家の魚をかすめとったり近所の子供たちとゴロニャンしながら遊んだりとかいう、ほんわか明るく楽しいファンシーなゲームを想像されるかもしれないが、実は全然そんなゲームではない。

時はいつとも知れぬ遠い未来。閉鎖された地下サイバー都市に迷い込んでしまった一匹の猫が、様々な危険に出遭いながら地上への脱出路を探し、さらにこの都市の謎を解明してゆくというのがこのゲームなのだ。実はこの都市、遥か昔に作られながら謎の理由によって遺棄されたために人間たちは一人も住んでおらず、代わりにかつて人間たちに奉仕していたロボットたちが街を維持しそこで生活していた。街には電気が通り電飾が輝いているが決して安全な場所ではなく、産業廃棄物処理のために生み出された人工生命体やレーザー銃を装備したセキュリティドローンが主人公猫の命を狙う。果たして猫ちゃんは生きてこの都市から出られるのか!?

開発はフランス南部を拠点にゲームを制作する少数精鋭のクリエイター集団BlueTwelve Studio。いわゆるインディーゲームだということができるだろう。ジャンルとしてはアドベンチャーゲームで、謎解きを中心としながら、追跡者から逃走したり壊滅したり、ロボットたちと協力しながらストーリーを展開してゆく。猫独特の小ささや跳躍能力を活かして、狭い所に入り込んだり、出っ張りから出っ張りへと飛び移ったりという猫らしいアクションでゲームを進める。

同時に、猫的な動作を楽しめるゲームで、爪研ぎをしたり丸くなって寝てみたり段ボール箱の中に入ったり、コントローラーのボタンを押すことでにゃあにゃあ鳴いたりとかもできたりする。こういった部分は猫になり切れる楽しさがある。

ただし不満点も多かった。謎解きのヒントが不親切で、ヒントをくれるはずのロボットも何を言っているのかよく分からない。似たような街並みなのと同時にマップが存在しないために迷いやすい。アイテム集めなどもあるが基本はトロコン用であり、ゲーム進行に貢献しておらず、成長要素もないので興味が湧かなくなってしまう。まあこの辺りはそもそもクリア時間の短いゲームなので親切設計だとすぐクリアしてしまうからというのもあるんだろうなあ。

とはいえあまりこういった種類のゲームをやらないので(すいませんFPSとホラーゲームばっかりやってます)新鮮だったし、壮大な世界観を垣間見せるラストはちょっと感動してしまった。マイナス点もあったがなかなか良いゲームだったと思う。クリアタイム約7時間。にゃあ。