俺たちゃ生涯悪友(ずっとも)だぜ!/映画『バッドボーイズ RIDE OR DIE』

バッドボーイズ RIDE OR DIE (監督:アディル・エル・アルビ ビラル・ファラー 2024年アメリカ映画)

「共に生き共に死ぬッ!俺たちゃ一生悪友〈バッドボーイズ〉だぜッ!!」を合言葉に、マイアミ市警の凸凹刑事コンビ、マイクとマーカスが凶悪犯罪を追い詰める!ポリスアクション「バッドボーイズ」シリーズ第4弾、『バッドボーイズ RIDE OR DIE』です。主演はウィル・スミス&マーティン・ローレンス、監督は前作に引き続きアディル・エル・アルビ&ビラル・ファラー。

《STORY》マイアミ市警の敏腕ベテラン刑事コンビ「バッドボーイズ」ことマイク・ローリーとマーカス・バーネット。ある日、彼らの亡き上司ハワード警部に、麻薬カルテルと関係があったという汚職疑惑がかけられる。無実の罪を着せられたハワード警部の汚名をすすぐべく独自に捜査に乗り出すマイクとマーカスだったが、容疑者として警察からも敵組織からも追われる身となってしまう。頼れるのはお互いだけという絶体絶命の状況のなか、上司が遺した「内部に黒幕がいる」というメッセージを胸に、2人はマイアミを離れて命がけの戦いに身を投じていく。

バッドボーイズ RIDE OR DIE : 作品情報 - 映画.com

この「バッドボーイズ」シリーズ、1作目『バッドボーイズ』が1995年作、2作目『バッドボーイズ2バッド』が2003年作、3作目『バッドボーイズ フォー・ライフ』が2020年作と、なんと30年近くかけてポツポツ製作されてきたシリーズなんですね。オレもなんとなく全部は観ているんですが、なにしろ公開インターバルが長いので前作の話もあんまり憶えてない。シリーズ全作となると記憶の彼方ですよ。そんな時に便利なのが自分のブログ!手前味噌ですがとりあえず前作『バッドボーイズ フォー・ライフ』の記事があったのでこれを読んで記憶を呼び戻していました!よろしければ皆さんもお読みになってください。

さて今回「バッドボーイズ」の二人がなにをやらかしてくれるのか?というと、亡き上司の汚職疑惑を調査し汚名を挽回しようとしたバッドボーイズ・コンビが、逆に麻薬カルテルから罪を着せられ、警察仲間を敵に回して逃走と真相解明のためのデンジャラス・ロードを爆走する!というお話なんですよ。しかし敵麻薬カルテルは狡猾で狂暴、バッドボーイズの二人は恐るべき危機に堕とされます。そこに一人の助けとなる男が……というのが今回のストーリー。

全体的に前作の続きのようなお話で、だから前作の予習をしておいたほうが内容がより深く理解できるでしょう。余裕があったら是非前作『バッドボーイズ フォー・ライフ』をご覧になっておいてください。とはいえオレは余裕がなかったから観なかったけどね!でもなんとなくだいたい思い出したよ!

今作でもバッドボーイズコンビの凸凹ぶりは健在です。ガンガン突っ走るマイクとは対照的に、相棒のマーカスは事態を引っ掻きまわしまくります。このマーカス、今作では心臓発作を起こし、回復したのはいいんですがスピリチャルに目覚めてしまいます!しょっちゅう訳の分からない事をほざきまわり、ただでさえ混迷した状況をさらに混迷させますが、逆にそれで危機を回避しちゃったりするんですからよく分かりません。一方マイクは結婚したことで守りに入ってしまい、危機に対しパニック発作を起こしてしまう、という弱点を持ってしまいます。

それとは別に、濡れ衣を着せられ四面楚歌に堕とされた二人に数少ない仲間が登場し、これがなかなかに頼りがいのある連中で、物語を大いに盛り上げてくれるんですね。二人の主人公だけで引っ張ってゆくと物語に限界が出てしまう所を、仲間の登場により物語に膨らみが出ているのですよ。今後この仲間たちとバッドボーイズでファミリーとなって、『ワイルド・スピード』みたいなシリーズになったら面白いんじゃないかなあ。それとFPS的視点やFPS的展開が持ち込まれている部分も非常に効果的でした。

というわけで今回も銃撃爆発雨あられ、ド派手なアクションと危機また危機のサスペンス、ちょっとした笑いとほっこりさせる友情&家族愛で大満足の映画『バッドボーイズ RIDE OR DIE』でありました!