バロット・ロシアンルーレット

朝職場に行くと現場作業のフィリピン人労働者の皆さんと日本人労働者の皆さんが「バロット・ロシアンルーレット」をやっていた。
ここで”バロット”とは何かご存じない方の為に説明しよう。”バロット”はフィリピン珍味なのであるが、アヒルの半孵化卵を茹でたものなのである。オレの日記の《ここ》でも紹介しているが、なにしろ殻を割ると中から雛になりかけの「遊星からの物体X」状の”モノ”が丸まって顔を出す、というちょっと見た目がグロイ食い物なのである。ただ味のほうは鶏のモツみたいなもので、決して不味い食い物ではない。そう、オレも食わされたことがあるんである。
さてこの「バロット・ロシアンルーレット」、タッパーの中に入ったゆで卵とバロットを目を瞑って取り、取ったものは有無を言わずに食う!というデンジャラスなゲームである。フィリピン人労働者の皆さんにとってはなんでもないが、日本人はさすがに「うぎゃー!」とか「ぐえー!」とか叫ぶ。それをフィリピンの皆さんが見て笑う、という完璧にフィリピン勢優勢のゲームなのである。そういったわけでオレの職場は朝から「羽があるー!」とか「目が合ったー!」とか「骨がー!血管がー!」とか阿鼻叫喚の有様である。楽しい職場である。