■ザ・プレデター (監督:シェーン・ブラック 2018年アメリカ映画)
「プレデターが、またデターッ!!?」……というわけで『ザ・プレデター』、あの宇宙の殺戮者プレデターの新作映画の登場である。ここからはどうせ内容の無い事しか書かないので初っ端にオヤジの中のオヤジしか発することのできないサイテーなダジャレを持ってきて読者の脳死を誘発し目くらましをするのが冒頭のダジャレの目的である。
さてこれまでのプレデター映画へのオレの評価をザックリ表明しておこう。なあに、単なるブログの尺稼ぎだ。
■プレデター (監督:ジョン・マクティアナン 1987年アメリカ映画)
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プレデターの記念すべき第1作目だが、「モンスターSF映画」である以前にまず「シュワ映画」であって、その辺の中途半端さがオレは若干戸惑わされたな。
■プレデター2 (監督 スティーヴン・ホプキンス 1990年アメリカ映画)
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実はオレにとってプレデターといえばこの「2」なんだよ。近未来ロサンゼルスが舞台というSF設定と、大都市を舞台に惨たらしい殺戮を繰り返す謎の殺人者の正体、というミステリアス展開が実に上手くマッチしていて、王道なB級(安物という意味ではない)SF作品だと思うんだよ。
■プレデターズ (監督:ニムロッド・アーントル 2010年アメリカ映画)
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1,2作目よりずっとSFしてる上に非常にきちんと真面目に作られた好感度の高い3作目なんだよな。ただどうも「ホントに怖いのは人間」展開は興を削いだな。
■エイリアンVSプレデター(監督 ポール・W・S・アンダーソン 2004年アメリカ・イタリア・ドイツ・カナダ映画)
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お祭り映画なんだからこれはこれでいいじゃないか。ただ、観てるんだけどストーリーまるで覚えてないんだよな……。一見派手だが印象に残らない映画を作らせたらPWSアンダーソンはたいした腕である。
■AVP2 エイリアンズVS.プレデター (監督:コリン・ストラウス、グレッグ・ストラウス 2007年アメリカ映画)
いくらお祭り映画だからとはいえ2作目まで作られるとは……とはいえホラーチックな展開と「プレデリアン」とかいうなんでもアリなモンスター出してきたから全面的に許す。嫌いじゃないっす。
……というわけで今作『ザ・プレデター』である。実は今作、劇場で観る気満々ではあったが、あまり期待もしていなかった。予告編から今一つ面白さが伝わってこないからである。しかし、実際観てみると期待していなかった方角でオモシロク出来ていて、これはこれで切り口が新しかったかもな、と思えた。
今回のプレデター、これまでのシリーズがサスペンスだったりホラーだったり、どちらかというとダークな展開を見せていたものを、主人公率いる破天荒かつ頭のネジがチョイと緩いアホアホ軍団を登場させることでコミカルさ3割増し、脳筋振り5割増しぐらいのお話になっているのだ。確かに1作目の主人公が脳筋シュワではあったが、小粒とはいえこれだけ脳筋が集合するとシュワすらも凌駕する合体技を見せるという訳である。
そしてこのアホアホ軍団のキャラがあまりに立ってるがゆえに今作におけるプレデターの影が薄く、そもそもプレデターじゃなくてもよかったんじゃないかと思えたほどだ。プレデターじゃなくともよかったが、プレデターだからこそこんな新しいバリエーションで遊べたという事も出できるが。
この「アホを相手にしたばかりに相対的に弱っちく見えてしまったプレデター」のテコ入れということでプレデター犬だのアルティメットプレデターだのを投入して目先を変えて見せてはいるが、それにより今度は設定それ自体がおかしくなってしまい、オハナシだけ観るならどうにもちぐはぐで「なにやってまんねんプレデター?」と座席で固まってしまいそうになったが、なにしろアホアホ軍団の戦いぶりが痛快なので深く考えずに(上手く誤魔化されて)物語を楽しむことができる。
考えようによっちゃ従来通りのマニア受けするダーク展開を踏襲するよりも力技でガッツンガッツン楽しませてくれる今作のほうがより広く娯楽作として受け入れられるだろう。この調子で今度はエイリアンと戦ってもらい、「宇宙最強なのはやっぱ人間だぜヒャッハー!」とかやるといいと思う、などとテキトーな事を書いて今回もお茶を濁すのである。