最近聴いたCD テクノとかドラムンベースとか

■Rekids Revolution / VARIOUS

Rekids Revolution

Rekids Revolution

REKIDSレーベルから発売されたショウケイス的な3枚組コンピレーション・アルバム。CD1にオリジナル音源、CD2にリミックス、CD3にSPENCER PAKERによるDJMIXが収められ、これがCD1枚分ぐらいのリーズナブルなお値段で手に入ります。「ハウスとテクノの境界系レーベル」なんて言われ方をしているREKIDSですが、CD1、CD2ともミニマルらしいシンプルな音とドロドロした低音でズブズブと妖しく聴覚を揺す振り、そのテクニシャン振りに「あはんもうどうにでもして」と昂奮しまくりです。結構腰強いと思うよここの人。CD3のMIXを手がけるSPENCER PAKERはアンダーグラウンドエレクトロハウスの人ってことらしい。Radio Slaveの曲を中心にこちらもズブズブドロドロと盛り上がってくれてあああごれはぎぼぢいい〜。試聴

■The Grandfather Paradox / HENRIK SCHWARZ/AME/DIXON

Grandfather Paradox

Grandfather Paradox

『DJ KICKS』で神懸り的なMIXを聴かせてくれたHENRIK SCHWARZの名前が出ているだけでも即買いですが、そこに同じInnervisionsレーベルのAMEとDIXONの名前まで出て、いったいどんなアルバムに仕上がってるのかしらんと聴いてみると、これがテクノにとどまらない様々なジャンルのミニマル・ミュージックをMIXした、横断的であると同時に実にエクスペリメンタルなアルバムでした。ジャンルレスというよりもこのMIXの集積こそが新たな音を生み出しているような気がします。現代音楽家でありミニマル・ミュージックの巨匠であるSteve Reichの音源すらも引用されていますが、ダンス・ミュージックに拘らず「ミニマル・ミュージックはどこを目指しているのか」を探求したアルバムとして新鮮でとても豊かな体験を与えてくれるアルバムだ思います。CD1がMIX、CD2がUN-MIXといった構成になっています。 試聴

■The Detroit Connection Part.4 / DETROIT GRAND PUBAHS

Detroit Connection Pt 4

Detroit Connection Pt 4

DETROIT GRAND PUBAHS、どういう人たちなのかよく分からなかったんですが、DETROITって名前が付いてるもんにハズレはないだろ!という非常に単純な理由から聴いてみました。この『The Detroit Connection Part.4』はオリジナル・アルバムではなくDETROIT GRAND PUBAHSによるDJ-MIXですが、UR、Joey BeltramLaurent GarnierKirk Degiorgio4 Heroなんていう王道クラシックを楽しそうに繋いでいる様は、斬新さや革新性はまるで無いけれど「俺らと一緒にグルーヴしようや」といった親しみやすさがこもっていて、ほんにゃらしながらテクノ・ミュージックを楽しめるMIXに仕上がっていると思います。 試聴

■INCredible Sound of Gilles Peterson

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1999年に発表されたGilles PetersonのMIX-CD。例によってハウス、ジャズ、ラテン、ドラムンベースなど様々なジャンルの音楽を卓越したセンスで選曲しミックスしたもの。こういうミックスは古さを感じさせないからいいですね。Gilles Petersonマニアのオレとしても納得の一枚です。注意したいのはUK版は2枚組だがUS版は1枚組で数曲カットされていること。最初知らずにUS版を購入、UK版はあとで慌てて買い直してしまいました。上のジャケ写真のものがUK版になります。そういう訳でこのアルバム、自分は2種類所有しています。 試聴

■Supersized / DANNY BYRD

Supersized

Supersized

■The Future Sound Of Cambridge 3 / COMMIX/NU TONE/LOGISTICS

THE FUTURE SOUND OF CAMBRIDGE

THE FUTURE SOUND OF CAMBRIDGE

■Hospital Mix 7 / DANNY BYRD

Hospital Mix Vol.7: Mixed By Danny Byrd

Hospital Mix Vol.7: Mixed By Danny Byrd

この間Fabricから出たCOMMIXのミックスCDを聴いたらまたドラムン・ベース熱が高まってしまい、ドラムン・ベースの老舗レーベルHospitalから出ているCDをいきなり3枚購入。やっぱドラムン・ベースはええのう。気分爽快ブレイクビーツ。ハウス、テクノ、HipHopに対してイギリス発のダンス・ミュージックであるドラムン・ベースは、その高速bpmを叩き出すサンプリング・ドラムとダブ・ミュージック譲りのヘヴィーなベースがキモだけれど、やんちゃなワーキング・クラスの若者が聴く音楽といった感触はクラブ・シーンにおけるパンク・ミュージックということもできるかもしれない。だから新世代のパンクスはみんなドラムン・ベースを聴けばいいと思うんだ!勿論Hospital印のアートコアな美しいメロディとスピード感溢れるリズムはサイバーでどこまでも未来的、パンクスじゃなくたって楽しめると思うな! 試聴 試聴 試聴